1-2 野 鳥

新緑につつまれる春から初夏は鳥たちの最もにぎやかな季節です。早朝の囀りは美しいコ−ラスとなり、陽の光を浴びた枝先や葉陰では小鳥が虫を求めてせわしく動きまわっています。
名張で一年中見られる鳥はシジュウカラ、メジロ、コゲラ、モズ、ヒヨドリ、ウグイスなどです。また、その季節に渡来する多くの鳥が見られます。
つつじが丘でも森から聞こえる小鳥のさえずりや、庭先に飛来する鳥の羽ばたきと鳴き声を心行くまで楽しむことができます。
それぞれの野鳥の画像をクリックしてみて下さい。弥吉哲男さん撮影の素晴らしいオリジナル写真を鑑賞することができます。

ウグイス:(名張市の鳥)
鶯全長:約16cm。
春から初夏までの間、早朝から聞こえる澄み渡ったウグイスの囀りは美しく“自然都市名張”を実感する爽やかなひとときです。
ウグイスは、周辺のクヌギ・コナラなどの落葉広葉樹林や雑木林それによく繁った笹の藪などで多く行動するため、姿はあまり見られません。体はウグイス色ではなく、茶褐色に薄い眉班が特徴です。鳴き声は「ホ−ホケキョ」の囀りと「チャッチャ」という地鳴きです。
別名を『春告鳥』『花見鳥』とも呼ばれ、また“梅に鶯”と親しまれてきた鳥でもあり、春を告げる使者として知られています。
ウグイスは“名張市の鳥”です。

ホトトギス
全長:約18cm。
夏の到来を告げる代表的な渡り鳥「ホトトギス」は、特徴的な鳴き声とウグイスなどに托卵する習性があることでよく知られています。
万葉集には鳴き始める同じ頃に花が咲く橘などと詠まれていますし、俳人芭蕉や一茶の句にも、また『夏は来ぬ』など多くの曲中にホトトギスが詠まれています。また、なんといっても織田・豊臣・徳川三人の天下人が鳴かないホトトギスをどうするのか、その人の性格を表現した句は余りにも有名です。
先日、知人から「つつじが丘でも鳴き声をよく聞くよ!」と教えられ、かつて裏山で録音した小鳥の囀りを聞きなおしたところ、確かに春から初夏までのテープの中に「キョッキョ キョキョキョキョ」(特許許可局?)と、けたたましく鳴く声が確認できました。残念ながら、まだ姿を見たことはありません。

カッコウ
カッコウ全長:約35cm。
4月下旬には、周辺の林からエコーの効いた澄みきった「カッコー・カッコー」の鳴き声が聞こえてます。
カッコウは、夏鳥として九州以北に渡来し平地から山地の草原や明るい林で繁殖します。体は灰青色で、下面は白に黒の細い横縞模様があり、尾は長く、翼の先がとがっています。主として昆虫類を食べます。
ホトトギス科の「カッコウ」も、ほかの鳥の巣に卵を産み子育てをさせる「托卵」の習性があります。相手は、モズやホオジロなど20種類ほどが知られています。なお、「カッコー」と鳴くのはオスだけです。

キジ:(日本の国鳥)
きじ全長:オス約80cm。メス約60cm。
平地や山地の草むらや畑などに生息していますので、名張周辺でも見かけることがあります。
オスは、顔が赤く頭から下は金属光沢のある深い緑色をしていて、背に褐色のウロコ模様があり、尾はとても長く先がとがっていて黒い縞があります。メスは、黄褐色でウロク模様も褐色で、オスより短い尾をしています。
人が近ずくと激しい羽音をたてて垂直に上昇してからから真っ直ぐに滑空してから草むらに降ります。また、地上を歩きながら草の葉や種子、昆虫などを食べています。

キジバト
きじ鳩全長:約33cm。
毎年春になると生息している林から、小鳥とは違った低音で「デデーポッポー、デデーポッポー」と繰り返す鳴き声が聞こえるようになります。また、桜が咲く頃からは人里に出てきて電柱や電線に、時には庭木に止まってよく鳴いているのを見かけます。
雑草や木の実・果実を食べます。
体は灰褐色で背中に赤褐色のウロコ模様があって、確かに名の由来でもあるキジの羽色によく似ています。首に黒と灰色の小さな縞模様もあります。

コゲラ
こげら全長:約15cm。
キツツキの仲間でスズメ大の小型のケラです。虫けらをつついて食べることから“ケラ”と名付けたそうです。
背は暗褐色で白い横縞があります。
平地から山地の林に生息し、樹皮につく昆虫類やその幼虫などを、木をつつきながら補食しています。
木から木へ飛びながら「ギィー、ギィー」ときしむような声で鳴き、また、樹木をつついて短いドラミング音を出します

シジュウカラ
四十雀全長:約15cm。
シジュウカラは、ブナやミズナラの大木と多くの落葉樹が混じった森に数多くいます。
体の上面は青味がかった灰色で背に黄緑色が入り、白い頬・腹の黒いネクタイ・翼に1本の白い線が特徴です。鳴き声は「ツ−ピ−ツ−ピ−」と鳴きます。餌は主に昆虫を食しています。
住みかは樹洞や岩の隙間などですが、巣箱もよく利用しますので巣箱を掛けて観察してみては如何でしょう。

スズメ
雀全長:約14cm。
日本中どこにでもいる最も馴染みのある鳥です。体の上面は茶褐色で黒い縦斑があり、頬とのどが黒いのが特徴です。
人家の近くにすみ、屋根や軒先また戸袋の隙間などに巣を構えています。秋、特に稲穂が実る頃には沢山群になって飛び回っています。人の最も身近にいる鳥でありながら警戒心の強いのは、昔から稲や穀物を食べる害鳥として迫害視されてきたためでしょうか。

セキレイ
白せきれい全長:約20cm。
セキレイの多くは水辺にすんでいて、そこからはほとんど離れませんが、つつじが丘にはハクセキレイやセグロセキレイも時々庭の芝生にやってきて、歩きながら虫をとって行きます。時折立ち止まって水平に伸ばした長い尾を軽く上下に振るしぐさをします。また、大きな波型を描いてスイスイと飛ぶ様は気高ささえ感じさせます。
ハクセキレイは白と黒の体で尾長・白い顔に黒い眼線・「チチッチチッ」や「チュイー」と鳴きます。
セグロセキレイは白と黒のシックな体色で、尾長・黒い顔に白い眉斑のスマートな鳥です。また「ジジッ」「ジージー」と濁った鳴き声が特徴です。一見して容易に見分けることができます。

ヒヨドリ
ひよどり全長:約28cm。
私たちの周辺で最もよく目にする林は厚く艶のある葉をもつシイ、カシ類などの常緑広葉樹林ですが、この林にヒヨドリが多く、樹々の間をぬうように林の上部を飛び交っています。雑食性で木の実・果実・花蜜・昆虫など何でも食べています。
庭先には、モチの木や西洋ヒイラギなどの赤い実を食べに大きな羽音をたてながらつがいでやって来ます。また、梅の花や椿の花の蜜を吸っているところもよく見かけます。体は灰褐色でぼさぼさ頭・頬は赤茶・くちばしが鋭く・尾がやや長めというのが特徴です。鳴き声は「ピ−ヨピ−ヨ」とかん高く鳴きますが、ほかの鳥のまねをすることもあります。

メジロ
目白全長:約12cm。
目のまわりに白い輪があることから“目白”。体の上面が黄緑色で、のどが黄色をしたスマートな小鳥です。
平地から低山の常緑広葉樹林に生息し、昆虫を補食したり、ツバキやサクラなどの花の蜜や樹液を吸い、また、熟した実なども好んで食べています。
鳴き声は「チーチー」とか「チューベイ、チョーベイ」と細い声で鳴き交わしながらせわしく動き回っています。

モズ
百舌鳥全長:約20cm。
モズは人里に近い山麓や丘陵地のいわゆる里山の雑木林の林縁部にすみ、餌は主に昆虫やトカゲなどを食べるため田畑や草地へ取りに出かけます。
庭先で「キイキイキイ」と高鳴きしているのもこのモズです。1羽ごとに縄張りを持ち、高鳴きして縄張り宣言をしていようです。モズは木々が芽吹く前に、早くも繁殖に入りさえずりも一段と賑やかになります。
特徴は、ずんぐりとした茶色の体に大きめの頭、雄は背中が灰色・眼は黒く太い線・翼に白い斑点がありますが、雌は茶色で白い斑点もありません。鳴き声は「キィ−キィキィキィ」をはじめいろいろな声を出します。また、長い尾を回すように動かすのもこの鳥の習性の一つです。


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