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阿山町 宇都可(うづか)の翁

宇都可神社(阿山町内保) 聖徳太子が阿山町の玉滝を通られたときのお話です。
 琵琶湖岸の堅田で人魚を助けた聖徳太子、三十二番観世音寺から帰られる途中の阿山町玉滝付近でオロチ(大蛇)が現れ行く手をさえぎった。オロチは鎌首をもたげ口から火を吹いて一面は火の海となった。太子が途方にくれておられると忽然と白髪の翁が現れ、太子に一筋の鏑矢をささげた。太子が弓を引き絞りオロチめがけて矢を放ったところ、矢はオロチの胴を射抜きオロチは倒れ窮地を脱することができた。太子は翁に礼をのべようとあたりを見渡したがすでに姿はなかった。
 その後、太子が内保を訪れたとき、再び翁とであったので「汝の名は」とお尋ねになると「われは宇都可の神七代の孫宇摩志阿斯許備比古遅神次代の天之常立神の変神宇都可翁なり」と答え、山深く姿を消したので、この地に通山宇都可大明神としてまつられました。
 また、オロチを射抜いた鏑矢は滋賀県甲南町の川で見つかり、矢川大明神としてまつられました。

〔参考文献〕阿山町誌「故さとの歩み」


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