伊賀市・名張市広域行政事務組合 伊賀の国
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田増治雄さんの写真
ふるさと三重の語り部
田増治雄さん
峰の六地蔵磨崖仏(島ケ原村)

rokujizou.jpg  島ヶ原村には、江戸時代に加太越奈良道と呼ばれ、関の西の追分で東海道から分岐し、加太峠を越え島ヶ原を抜けて奈良へと続く「大和街道」があり、島ヶ原は伊勢、近江、山城、大和の国々に行くのに、島ヶ原を通らなければ相互の連絡に不自由するという、交通の要衝でありました。
 その大和街道の島ヶ原部分の中に与右衛門坂があります。与右衛門坂の名称は、藤堂高虎の通称が与右衛門だったからという説があります。この急坂は「笠置峠か与右衛門坂か、江戸の箱根はなけりゃよい」と里謡に謡われていました。
 その急坂を道標を見ながら登っていくと竹林があり、今度はその竹林を下っていくと美しい苔の道があります。その右奥に「峰の六地蔵磨崖仏」があります。
 この六地蔵は室町時代末期の作と推定され、幅5.6メートル、高さ1.7メートルの自然石に6体のお地蔵さんが彫られています。このお地蔵さんの特徴は一般に1尺(30センチメートル)ぐらいの化身が普通ですが、この六地蔵は1尺6寸(約53センチメートル)とかなり大きく珍しいものです。また、一体、一体の持ち物を変化させ、蓮台まで刻まれています。
 六地蔵信仰とは、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上のどこにいても、救いの手を差し伸べる六道救済のための信仰をいい、昔、この街道を歩く人は手を合わせて、旅の無事を祈ったことでしょう。

地図
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