炻器(せっき)粘土について

炻器粘土とは、鉄分の多い低品質の粘土のことで、比較的低い温度で焼き締まる。粘土瓦、レンガ、土管などに用いられるほか、工芸用陶器にも使われる。

【産出地域】
日本---愛知県常滑、岡山県備前､岐阜県多治見、滋賀県信楽、三重県四日市など
海外---中国、韓国、ベトナム、ヨーロッパ地域など

炻器粘土の化学組成例　(単位;wt%)

SiO2

Al2O3

Fe2O3

TiO2

CaO

MgO

K2O

Na2 O

Ig.loss

備前粘土

66.3

18.0

2.46

0.53

0.58

0.90

1.84

0.60

8.6

ゴトマキ粘土
(多治見)

63.50

24.28

1.60

0.12

0.22

0.10

1.56

0.41

8.10

大谷実土
(信楽)

68.60

17.60

3.08

0.52

0.19

0.88

3.04

1.10

4.85

イカルガ青粘土
(四日市)

60.35

18.07

7.50

0.97

0.67

2.00

2.79

1.50

5.87