粘土について

1.粘土の定義

・水と混合したときに可塑性を示す。
 可塑性:形を作りうる性質。造形性と保形成を有する。(のびが良く、腰が強い(
・微細粒子である。
 国際土壌学会による分類では、粒径2μm以下を粘土としている。(1μm=1/1000mm)    

2.粘土を構成する物質
粘土の主体を構成している物質を粘土鉱物という。

代表的な粘土鉱物

和名

英名

化学式

粒子の形

カオリナイト

Kaolinite

Al2O3・2SiO2・2H2O

六角板状

ハロイサイト

halloysite

Al2O3・2SiO2・2H2O

管状、球状

モンもリロサイト

montmorillonite

Al2O3・4SiO2・6H2O

不安定板状

絹雲母

sericite

K2O・3Al2O3・6SiO2・2H2O

六角板状

*カオリナイトの理論化学組成
SiO2(46.6%)・Al2O3(39.5%)・H2O(13.9%)

3.,粘土鉱物の生成と粘土鉱床の形成
 花崗岩や流紋岩などに雨水や地中の熱水が作用し、これら岩石中の長石や雲母などが科学的に風化されて粘土鉱物を生成する。また火山灰も同様に粘土化する。

@風化鉱床
 雨水や地下水によって岩石中のアルカリが溶出し、粘土化してその場に残留したもの。
A堆積鉱床
 地表付近の粘土が海や湖に集積して形成されたもの。
B熱水鉱床
 地中からの熱水が岩石と反応して粘土化し、形成されたもの。