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    かわりゆく「現実」と向かい合うために
京都国立近代美術館(2006.01.12)
2006
exhibition

一本勝負

最近の写真は、どこまでが写真なのか。
撮った写真はPhotoshopなんてソフトで変幻自在、どうにでも加工ができる。
一般アートとの境界線がはっきりしない。はっきりしなくていいのかもしれないけれど。

でも、個人的に写真は写真であって欲しいと思う。
カメラ一本勝負。撮るための舞台設定もない方が好み。

ベルント&ヒラ・ベッヒャー

好きところで言えば、「ベルント&ヒラ・ベッヒャー」。って、これまた言いにくい名前の人。
ガスタンク好きや団地好きの人がいるけれど、私も結構好き。
週に1度は通っている場所があるのだけれど、そこはまさに工業地帯。
そのど真ん中を国道が走っている。
直線の国道を走っていると、その"地帯"が見えてくる。歴然と他と違う風景。
高い煙突にモクモク煙。大きなガスタンクがどかんっ!どかんっ!どかんっ!
そのど真ん中に走る道路を行くのは、ジュラシックパークを走る車のようで、外は危険なんだけれど、車の中は安全。非日常をかいま見る楽しさがある。
で、"ベルント"なんとかさんは、その工場だとかタンクだとか、同じ形のデカイものが美しく並んでいる姿を撮ったりしている。
あるいは、広大な敷地の区画された場所に、牛が沢山の写真であるとか。
単に、同じものが広い場所にあるだけだったり、同じ形のデカイものが並んでいるだけなんだけれど、ちょっと普段では考えられない絵面なので、おもしろい。

ハンス=クリスティアン・シンク

あとは、「ハンス=クリスティアン・シンク」
東西ドイツ統一で、これまたデカイ道だとか橋だとかを造ってしまったのだけれど、これが全然利用されていないらしい。
ハンスさんはその風景をとる。
写真にも伸び続ける道路には生きる者の姿が見えない。
細菌戦争かなにかで、地球上の全ての生きるものが死んでしまった世界のようだ。
これも非日常。すごく怖い。というか、なんだろう?吸い込まれそうな風景だ。

もうちょっとガツンッとおもしろい写真があることを期待していたのだけれど、もう1つだったかな?

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