ホーム 本文へジャンプ
展覧会 美術館 建築 ホーム
ここから本文
   クレマチスの丘

CLEMATIS-no-OKA

cyubu-2

クレマチス

"クレマチスは、キンポウゲ科クレマチス属の植物"
"クレマチスの花言葉は、「心の美」、「高潔」"

乙女な感じのネーミングに、ほっぺがポッ。
せっかく富士山麓にあることだし、もう少し土地に根ざした男前な名前であればなおよいのに。。。

などと、出かける前にまず名前にひるんでしまった「クレマチスの丘」in 静岡県沼津市。

(2005.07)

軽くテーマパーク

自然公園を含め、「井上靖文学館」「ビュッフェ美術館」「木村圭吾さくら美術館」「ヴァンジ彫刻庭園美術館」が点在する場所。
他にも、レストランが3箇所。カフェ、ショップ、等がある。
自然公園を散策、お腹がすけば食事、アートな気分になれば美術館。お土産にはクレマチス。
1日遊べる至れり尽くせりの場所である。

できれば自然公園を散策しつつ、全ての館を見て回りたかったのだけれど、お金と時間の都合上、ビュッフェ美術館とヴァンジ彫刻庭園美術館の2館を見ることに。


森の中に突然の井上先生!

どうまわろう?

ただ、ビュッフェ美術館とヴァンジ彫刻庭園美術館はエリアが違う。
実はこの場所、「ビュッフェエリア」と「ホワイトガーデン・ヴァンジエリア」の2箇所に分かれていて、両者、少し離れた場所にある。

どう見て回ろうか?と考えたところ、食を中心にして検討しました。
この丘、魅力的な食スペースが3箇所あります。イタリアンに和食にオーガニックビュッフェ。
常に軽くダイエット中であることを考慮して、お昼はオーガニックビュッフェに決定。
ということは、午前中にビュッフェ近くにある「ビュッフェ美術館」に行くことに。

 

妖精パック

ビュッフェの美術館に向かう途中には、野外ステージ。
このクレマチスの丘、音楽イベント等も定期的に行われている。そんなイベントにでも使われるのだろう、こぢんまりした野外ステージ。
森の中の野外ステージで、夜見る芝居や聴く音楽は格別にステキだろうと思わせる、舞台と森と客席の配置。

 


北島マヤが「真夏の夜の夢」を演じたような野外ステージ

 

ビュッフェ美術館

そこを過ぎるとお目当てのビュッフェとビュッフェ美術館。
ビュッフェ美術館は、正面に大きな1本木があり、その向こうの最も奥に位置する。
森に隠された美術館。

まるっきり円形の白い建築の正面に、大きな黒い四角が入り口、その両脇に小さな黒い四角が、デザイン的でかっこいい。

入り口の先には若かりし頃の男前のビュッフェと、これまた知的で美しい妻アナベルのラブラブな写真。

館内は広すぎるほど広々としている。
中央に地下へのスロープが配置され、中央部の天井は、三角ガラスで陽の光がサンサンと降ってくる。気温30度以上になる夏場は冷房がきかない程の強い光。暑い。

ビュッフェ

年代順にビュッフェを見ていると、後半、辛くなる。
若い頃の鋭い黒の線が、ビュッフェの老いと共に老いていく。
退屈な黒い線の風景画。緊張感のない画面。
ただただ黒い線を描き続けるビュッフェ。
そして、最後は自ら逝ってしまったビュッフェ。

ヴァンジ庭園美術館

いいんじゃない?いいんじゃない?
入館料1,200円也を支払って庭園内に入ると、ぶわっと空が広がる。

いきなりの空が広がる場所は、視界が開けて気持ちも解放されて単純に気持ちがいい。

昔、山に囲まれた土地に住んでいたことがある。
そこは空が狭く、平地で産まれ育った人間には、息苦しい場所だった。息苦しくかつ、生き苦しくも感じた、暗黒の時代。


広がる空

入ってすぐの庭園は、噴水こそないもののお金持ちの家の前庭のようなもの。
緑が溢れる遊歩道のその先に、ヴァンジの美術館がある。
もちろん、前庭にもヴァンジの彫刻作品。
前庭で数点のヴァンジ、館内で沢山のヴァンジ、さらに館内を抜けてある本庭(?)で、野外のヴァンジを堪能。ヴァンジずくし。

 

 

よじ登って向こう側に行こうとする人の顔と、必死の脚技

ヴァンジ

ジュリアーノ・ヴァンジ。ご存じだろうか?ヴァンジ。
私には全く未知のヴァンジ。これが、いいんじゃない?

素材はブロンズ、石膏、大理石、木、様々。
肉がしっかりついている女性の像は、土偶の丸みのようだ。
プリミティブなようであり、でも、像の表情は意志のある表情であり。
プリミティブな像に現代人の意志が注入された像。これがヴァンジの作品であると、今思った。

作られているのは人間ばかりなのだが、素材同様表現手法も様々で、見ていて飽きない。「チューブの中の女」は、チューブに身体を閉じこめられた女。
でもチューブから出る顔は上を向いた意志のある顔。苦しい場所にいようとも、強い意志だけは持ち続ける女。かっこいい。

中でも気に入りは「浜辺の…」シリーズ3点。
平たい大理石、ブロンズで作られた波打つ浜辺に、丸い身体で立つ女と座る女。
地球誕生の際に一緒にわき出た人間の姿のようでもあり、座る背中は孤独でもあり、立つ姿はやはり強い意志があるようであり、小さな女の像に自分自身を重ねて見る。

館内

 
暗めの館内に適度な陽の光、館内に入るとすぐにガラスに切り取られた風景

 

自然と溶ける、私も溶ける(暑さで)

 

館内を抜けて、広い庭に出ると、自然ととけ合うヴァンジ作品がある。
人間の身体をしているが、顔が溶けている像。年月がたってブロンズが溶けたように見えるけれど、きっと初めから溶けている。地面に近づくにつれ、さらに溶けていき、地面と同化する像。

私が行った日は真夏の光がさんさんと、というよりもジリジリと肌を焦がす天気であり、外歩きは正直キツイ日であった。
気候のよい頃、それは静かな広い緑を歩き回ると、いい感じにヴァンジ作品と語らうことができるのではないでしょうか。また行きたい。

 
こんな先っぽに、身を乗り出す人


写生する中学生、木陰のセーラー服は妙に美しい

 

お茶ーヴァンジエリア

ヴァンジエリアには、日本料理の「ガーデンバサラ」と、イタリアンの「マンジャペッシェ」がある。お茶するには「ガーデンバサラ」の階下と、ピッツア&カフェの「チャオチャオ」。
イタリアンは超有名所らしく、予約が必須の噂。
ワタクシは「ガーデンバサラ」の階下で、お茶することに。
軽く甘いモノを、、、と、みつ豆を注文。
出てきたのは湯飲みサイズのみつ豆。600円也。味は普通。少なくとも私には普通。
楽しみにしていただけに、脱力の湯飲みみつ豆。

テラスでいただいたのだが、周りが竹で囲まれて、吹く風がヒンヤリしている。さわさわと揺れる竹の中の湯飲みみつ豆もまた風流。と思うことにする。


湯飲みみつ豆

お茶−ビュッフェエリア

オーガニックレストランでランチ。
サラダセットをいただきました。予想以上に食べ応えありで大満足。
他にも、スープセットやオーガニック・カレー等々、魅力的にラインナップ。コーヒーもうまい!
大枚はたいてランチもいいけれど、せっかくの緑の中なので、お野菜をたらふく食べて自分もできるだけ緑化して周囲にとけ込んでみるのもよろしいかと。

 

 
home > museum > cyubu-2
museum