法華経二十八品の解説


方便品(その一)

弥勒菩薩と文殊菩薩が六瑞について話をしていると、釈尊はゆったりとした泰然たる態度で三昧から立ち上がった。まずは仏弟子の中でも知恵者と言われていた舎利弗尊者に対し仏教の肝心要である法華経の説法は始められた。その説法を要約すると、

「諸仏の智慧は宇宙の真理を貫き、法界を限りなく究め尽くしている。その法門は実に広大無辺であるので、声聞縁覚や菩薩衆には到底量り知ることはできないであろう。