法華経二十八品の解説


序品

法華経の直前に説かれた無量義経の中で釈尊は「四十余年未顕真実」と説き、過去四十二年間に説いてきた教えは未だ真実を顕していないことを示した。その後釈尊が静かに黙想の状態に入ると、不思議な六種の随想が現れた。人々は皆その情景に心を打たれたが、その中の弥勒菩薩もその未曾有の光景を見て不思議に思い、先輩の文殊菩薩にどのような因縁によってこのような現象が現れたのか質問した。すると文殊菩薩は、
「過去の世にも、日月燈明如来が妙光菩薩に妙法蓮華経という尊いお経を説かれたとき、このような瑞相があった。やがて釈迦牟尼仏は未曾有の大法を説きその深義を説かれるであろう」
と述べた