自分でできる地震対策もしも地震が起きた時、被害は最小限にとどめたいと誰もが考えるだろう。そのためには家具の転倒防止など、日頃の備えが大切だ。自分でできることはしっかりしておこう

【1.自分でできる地震対策】
いつ起こるか分からない、恐ろしい地震。1995年の阪神・淡路大地震をきっかけに、地震に対する人々の意識は大きく変わった。しかし、穏やかな日々に油断が生じ、防災に対する関心が薄れつつあるようだ。被害を最小限にくい止めるためにも、自分で何ができるかを考えてみよう。
実際に震災を経験したある人は、家具などの転倒に備えて、寝室にはかぐ類を置かないようにしているという。しかし、シングルタイプや部屋に余裕がない人はそうもいかない。 そこで活躍するのが、地震対策グッズだ。家具などの転倒を防止する突っ張り棒やガラスの飛散を防ぐシートなど、手軽に取り付けられるものがいろいろある。これによって怪我などの身体的被害や、物質的損害は少なくできるだろう。中でも大きな家具の転倒は命を落とす恐れもある。重い洋服ダンスに挟まれて逃げ出せず、延焼火災に巻き込まれて死亡したケースも少なくない。
このような危険を回避するためにも、日ごろから地震対策をしっかりしておきたものだ。自分の身は自分で守るという意識を持ち、いざという時のために備えておこう。

●地震とマグニチュード
地震が起きた時に、その大きさを表現するために震度やマグニチュードということばが使われる。しかし、震度とマグニチュードはどのように違うのか?
【震度】
震度は、特定の場所での揺れの大きさを表すものである。その大きさは震源からの距離や地盤条件などにも左右される。日本では気象庁が定めた震度を用いている。0から7まで階級があり、5,6は弱と強に分かれているので全部で10の階級があることになる。以前は、体感や被害状況によって計測していたが、現在は震度計によって計測されている。
【マグニチュード】
マグニチュードは、地震のエネルギー規模を表す単位である。震度計の最大振幅などを用いて計算されている。マグニチュードが1増えると地震のエネルギーは約32倍、2増えると約1,000倍の大きさになる。同じマグニチュードでも震源から遠いと震度は小さくなる。

●震度階級による屋内の状況

揺れは感じない

静止している人や一部の人がわずかな揺れを感じる。

大勢の人に揺れが感じられる。吊り下げた照明機器が揺れたり、ふすまなどが動くの が分かる。

はっきりと揺れを感じる。恐怖感を感じる人もいる。食器棚のものが音を立てたり、 グラスの水が動くのが分かる。

かなりの恐怖感を感じる。眠っている人は目を覚ます。吊り下げものは相当揺れる。 安定しない置物は倒れることがある。
5弱
多くの人が身の安全を図ろうとする。食器や本などが棚から落ちたり、家具が移動 することがある。座りの悪いものの多くが倒れる。
5強
行動に支障を感じる。テレビが台から落ちたり、家具が倒れることがある。変形に よりドアが開かないことがある。
6弱
多くの人が立つことが困難になる。家具の多くが移動、転倒する。開かなくなるド アが多い。窓ガラスが破損することがある。
6強
立っていられなくなり、這わないと動けない。固定していない重い家具のほとんど が移動、転倒する。窓ガラスが破損する。

自分の意志で行動できなくなる。ほとんどの家具が移動、転倒し、飛ぶものもある。 かなりの窓ガラスが破損する。

●生活にプラスしたい、備えと意識

●非常用品の用意
水・缶詰・乾パンなどの食料品、救急セット、ラジオ、懐中電灯、乾電池、下着類、タ オル、ティッシュなどをリュックなどに入れて、持ち出しやすい場所に置いておこう。

●隣近所との交流
都会の生活ではあまり見られなくなった「お隣さん」との交流。しかし、非常事態に頼 りになるのは隣近所の人たちだ。名前や顔が知られていないと、救助が遅くなる恐れが ある。いざという時のためにも、日ごろから交流を深めておきたいものだ。引っ越した 際、最初の挨拶はきちんとしておこう。

●避難場所の確認
万一、非難が必要となった場合のために、一時集合場所や広域避難場所、非難道路の確認をしておこう。また、新しい土地に引っ越した時は、役所でもらえる地図などにも目を通し、自分の街を把握しておくことも大切だ。