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伊賀市上野は藤堂高虎を城主として栄えた城下町であるが、戦後まもなく都市計画により外堀を埋められ道路にした経過がある。今になっては取り返しのつかない文化遺産の消失であり市民には無念と思う人も多い。文化薫る町として、又商家、民家も観光パンフレットに記されているが現在では、言い過ぎかもしれないが、破壊の一途をたどっている。(レンガの銀行、むしこ窓の商家、軒をつらねる格子戸の民家)他公共性の強い学校、寺院、文化財などは保護の対象になるが民家の多くは伊賀の厳しい自然と共に老いいるのみであり年々しわが増えている。特に商店街の旧家は、保存と利便性とは一致しなく、時とともに人の足も遠のく姿が多い。ここに生きる人たちはタイムスリップした。そして哀愁のあるこの町を何とかしたいと思うのだが・・・。この地域には伊賀上野らしくない理由の一つに、旧市内47ヘクタールにのぼる準防火地域の設定である。特にこの範囲には歴史的にも重要な建物が多く、この枠内で法規に適合した旧町の保存と改築には不可能と思うものや、やっかいな目題が山積みされている。今回竣工した建物は、伊賀市上野東町の中心準防火地域内で木造三階建ての和菓子屋である。これが変わる町並みに一石を投じたのも事実である。 城下町景観コンテスト 「だんじりの生える景観大賞受賞」 近年の社会経済の成熟化に伴い、精神的、文化的豊かさを求める動きが高まっており、都市環境についても”うるおい”や”やすらぎ”といった質的向上を意識した良好な都市景観形成への要請がますます強まってまいります。そうした時代に対応するため、平成7年度に上野市では城下町地域の景観形成構想を市民の代表による策定委員会を設置し、とりまとめをいたしました。この構想は、「だんじりの映えるまちづくり」をキャッチフレ−ズとし、伊賀市上野の伝統文化の象徴であり地域コミュニテイの反映でもある楼車(だんじり)が町中を巡行していく時にだんじりとその背景となる町並みがしっくりと馴染み、よりだんじりが映えるような景観づくり、まちづくりをめざしています。 この構想を受け、対策委員会のメンバ−で「上野まち・つくろう会」を平成8年10月に組織し、景観構想の普及と景観形成に対する啓発を図ることを目的として、城下町景観コンテスト「だんじりの映える景観大賞」を選ぶことといたしました。 この大賞の主旨は、市民の皆様に景観に対する関心を高めていただくとともに景観に配慮したまちづくりを促進するため、上野らしい建築物、工作物、広告物、家並みや景観形成推進活動に関する団体等を募集し、景観意識の高揚に資すると思われる優れた施設等を顕彰するもので、伊賀市上野と上野まち・つくろう会で実施しているものです。 平成8年度、第1回だんじりの映える景観大賞に桔梗屋織居(伊賀市上野東町)が選定されました。 |