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福島利治(ふくしまとしはる) 福島利治  あかね窯
〒519-1411 伊賀市楯岡694−3
電話&FAX  (0595)45−2228

 土で形を作って焼くという、ただそれだけのことなのに、その工程の一つ一つが何故こんなに楽しいのだろうかと、すっかりその虜になって早くも六年の月日を送ってしまいました。
 心に浮かんでくる形は次々と限りなく、その中の一つを捉えては作り捉えては作りの日々、そのうち同好の友人が現れ同じ思いで作品を作る楽しさは又格別のもの。
 忽ち窯いっぱいの作品が並び窯入れをすると入れ残るものが沢山できます。
窯焚きは大変な仕事のように言われますが、私は大好きな仕事です。
 それも一人で窯と向き合って真夜中のひととき、1300度を越えて窯の中は炎が白く、眩しくて直視できない状況、それまで薪の燃えはじける音が聞こえていたのにここまでくるともう音一つ聞こえなくなって焚き口に薪の端を入れるだけで炎が吹きだす様に激しく燃える、中の作品たちはこのとき焼き締っていくのだろうと思いつつひたすら焚き続ける、そしてその後に少し温度を落として還元炎で焼き上げる、この間七昼夜、私はどうしてもこれだけの時間を焚かないと「焼いた」という実感が湧かないのです。
 窯だしの日は作品を入れられた方々や友人達が大勢お見えになって楽しさの総仕上げの日となりなす。
 ここに作品の一部をご覧頂ける機会を得ましたことを感謝いたしますと共にご感想など一筆ご恵送賜りますれば幸甚にございます。