接食
M 1 3
2万6000光年の距離にあるヘルクレス座の球状星団です。
小口径で覗いてると、ぼんやりとした雲状にしか見えませんが
口径28cmで覗いたときには中心付近の星が一つ一つ分解して見え
大変立体的でチョー感動しました。
写真は鈴鹿市内で口径20cmの望遠鏡にCCDカメラを接続して撮像したものです。
(2000年9月24日、総露出時間5分30秒)
見かけの大きさは月の直径の3分の2ほどもあり、また5.7等級なので
暗い空なら肉眼でも存在は分かります。
(撮像;伊藤)
3月には夜半過ぎに東の空に見えます。小さな望遠鏡(口径6cm 倍率50倍)
で見ると、下のような感じで見えます。
(左が町中で見たようす、右は光害の少ないところで見たようす。)

M 8 1 , M 8 2

おおぐま座の頭部に並んで位置する小宇宙。
ふたつとも850万光年の彼方に浮かぶ系外銀河です。
M81は見かけの大きさは月の半分ほど、M82も月の4分の1ほどもありますが
8〜9等級とさほど明るくなく、また周りに明るい星が少ないので探すのは
容易ではありません。
M81はきれいな渦巻き銀河ですがM82は不規則銀河に分類されます。
M82の中心部では爆発的な星形成(スターバースト)が進行していて
高速で星やガスを噴出していると考えられています。
2001年1月4日撮像
口径20cmの望遠鏡にCCDカメラを接続して撮像。
それぞれ総露出時間35分。
(撮像;伊藤)
M101
M101
大熊座の渦巻き銀河。
距離は約2700万光年。その姿から「回転花火銀河」とも
呼ばれる。
見かけの直径は月のそれに匹敵する程であるが、あまり明るくないので
(全光度8等級程度)とらえどころのない銀河である。
(2000年2月22日撮像 総露出時間;35分間)
M 3
りょうけん座の球状星団。距離は約3万4000光年。ヘルクレス座のM13と共に北天を飾る大球状星団です。
2000年2月22日 総露出時間35分。
M 64
かみのけ座の系外銀河。中心核のすぐそばに大きな暗黒部があり、このため黒目星雲の愛称で呼ばれる。これは恒星のない領域ではなく、恒星間に散らばるちりやガスが向こうからの光をさえぎって黒く見えているものである。距離1300万光年。
2000年2月24日 総露出時間30分。
NGC4565
かみのけ座銀河団に属する系外銀河。渦巻き銀河だが真横から見てるので「エッジオン銀河」と呼ばれる。
M64と同様、星間ガスやちりで暗黒帯が形成されている。距離4500万光年。
2001.2.22撮像 35分間露出
マックノート・ハートレイ彗星
昨年12月13日に太陽に最も近づき(といっても地球軌道より外側です)
現在はヘルクレス座を北東へ移動しながら遠ざかりつつあります。
写真を撮ってるわずか5〜6分の間に移動している様子がわかります。
(彗星の動きに合わせてみると、周辺の恒星が相対的に動いて見えます)
2月25日早朝撮像 CCDによる1分間露出を5枚合成(撮像;伊藤)