御料鰒調製所(ごりょうあわびちょうせいしょ)

◆所在地:鳥羽市国崎町(とばし くざきちょう)
◆解説:あわびをりんごの皮をむくように薄く切っていく。(写真は「伊勢志摩きらり千選」による」)



これを乾燥させたものが「のしあわび」となる。
のしあわびには「身取鰒(みとりあわび)」と「玉貫鰒(たまぬきあわび)」の2種類がある。
写真の左が身取鰒、右が玉貫鰒。

◆伝承:国崎からあわびが奉られるのは、垂仁天皇の皇女・倭姫命が、天照大神の御神饌を調製できるところを探されたとき、この地を「湯貴の潜女(ゆきのかづきめ・清らかな海女さんの意味)」と定められたことに由来するといわれている。(『倭姫命世記(やまとひめのみことせいき)』による。)
◆その他:調製所の東にある鎧崎(よろいざき)は「伊勢の神前(こうざき)、国崎の鎧、波切大王(なきり だいおう)が無けりゃよい」と歌われた海の難所であった。
鎧崎灯台と岬からの眺め


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