2005年11月

11月26日(土)番犬敬白

江戸川乱歩 幻影城へようこそ

 NHK教育テレビ「知るを楽しむ」に師走12月、江戸川乱歩が登場いたします。放送テキストは昨25日に発売となりました。巻頭の写真ページを見てまいりますと、自宅土蔵で撮影された乱歩の写真、それをめくった見開きでは土蔵の外観と内部が写真で紹介され、キャブションにいわく、
 ──乱歩が万巻の書を収めた自宅の土蔵を、人は「幻影城」と呼ぶ。
 とありまして、主人は、
 「呼んでへん呼んでへん。そんなことゆうとるあほがおるんやったらとっとと連れてこい。しょうもない捏造かましとったらしまいにしばきあげるぞこらNHK」
 と申しております。

江戸川乱歩 幻影城へようこそ
番組
知るを楽しむ http://www.nhk.or.jp/shiruraku/
放送枠
私のこだわり人物伝 http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200512/tuesday.html
本放送
12月6日、13日、20日、27日
いずれも火曜日、午後10時25分─10時50分
再放送
12月13日、20日、27日、1月10日
いずれも火曜日、午前5時5分─5時30分
語り手
大槻ケンヂ(ロック・ミュージシャン)
内容
第1回 イケナイものを見てしまった 『屋根裏の散歩者』
第2回 異世界 設計イタシマス 『パノラマ島奇談』
第3回 愛せないけど愛されたい 『蟲』
第4回 みんな遊ぼう 怪人二十面相ハ私デス
テキスト
「NHK知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」12月─1月(1巻18号)
11月25日発売/定価683円
■12月 江戸川乱歩 幻影城へようこそ
■1月 山田風太郎 大ウソが語る「真実」
http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200512/text.html



11月9日(水)番犬敬白

横溝正史生誕地碑建立一周年記念事業

 江戸川乱歩生誕地碑建立五十周年記念事業のあとは横溝正史生誕地碑建立一周年記念事業のお知らせです。昨年11月23日、モダンシティ神戸に完成した正史生誕地碑は、本年4月から夜間のライトアップが実施され、案内板も新たに設置されたとの由。どちらさまもこの機会にぜひどうぞ。

横溝正史生誕地碑建立一周年記念事業
日時
11月23日(水)午後1時30分─4時
会場
東川崎町地域福祉センター
兵庫県神戸市中央区東川崎町5-1-1 電話078-652-3866
▼案内図
行事
1. 記念講演 横溝作品の原風景──大正末期の神戸
講師:山前譲(日本推理作家協会常任理事、推理小説研究家)
2. 横溝正史関連資料展示
3. 東川崎町内探索
探索ポイント:川崎重工業の赤煉瓦塀、東川崎町七丁目にあった薬局の跡地、(時間に余裕があれば)湊川新開地
主催
東川崎町自治会(後藤実会長)
講演会照会先
野村恒彦 noraneko@portnet.ne.jp

2005年10月

10月24日(月)番犬敬白

真理試験──江戸川乱歩に捧げる

 風雲急を告げるからくりのまち(んなこたーない)名張。エジプトだったりニューヨークだったりする(するなよそんなこと)このまちで、江戸川乱歩生誕地碑建立五十周年を記念したミステリ劇「真理試験──江戸川乱歩に捧げる」が上演されます。辻真先さんの書き下ろし作品を乱歩の生誕地で初演する画期的な試み。ストーリーもディテールも、はたまた出演者ご一同も、何から何まで乱歩へのリスペクトにあふれたお芝居でございます。名張へ行きたしと思えど名張はあまりに遠し、とお嘆きのみなさんは来年1月の東京公演へどうぞ(詳細は劇団フーダニットの下記オフィシャルサイトをご覧ください)。

真理試験──江戸川乱歩に捧げる
日程
11月5日(土)午後4時・7時/6日(日)午後1時30分
会場
名張市総合福祉センターふれあい ふれあいホール http://www.city.nabari.mie.jp/contents/kurashi/koukyou/fureai/
名張市丸之内79 電話0595-63-1111
脚本
辻真先 http://homepage2.nifty.com/M-TSUJI/
演出
松坂晴恵
出演
劇団フーダニット http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/6052/
キャスト
奥恭子、川崎拓己、酒句ゆりか、さつまいも、高長はんな、宝田昭男、多田洋、橘紗織、松坂晴恵、おきつも名張劇場
スタッフ
音響:飯田博茂、音響オペ:飯田章子、照明:山崎真由美、衣装:橋紗織、写真:中川忠満
主催
乱歩蔵びらきの会 共催名張市
後援
名張市教育委員会 協力おきつも名張劇場
入場料
一般2000円(前売り1500円)/小・中・高生1500円(前売り1000円)
リーフレット
このリーフレット、辻真先さんのオフィシャルサイトの「このごろとこれから」のページで次のとおりお目玉を頂戴してしまいました。
ごらんのチラシは、秋に公演する推理劇の、地元作成版である。友人から「場所の地図もないから、地元以外の人は行けない」と注意された。申し訳ない。毎年名張ではミステリがらみのイベントがあるのだけれど、そこまで目配りする人がいないのか?
 まことにどうも申し訳ございません。主人もつねづね「だからおまえらは田舎者だというのだ。てめーの基準だけでものを考えず、ちっとは人の立場に立ってものを考えてみろ。もっと視点を外在化させてみろというのだ」と関係各位にぎゃあぎゃあお願いを申しあげているようではございますのですが。
問い合わせ先
乱歩蔵びらきの会 電話0595-62-5111(的場)
詳細
名張市オフィシャルサイト http://www.city.nabari.mie.jp/event/suirigeki/index

有栖川有栖のミステリー散歩

 つづきましては、名張市が日本推理作家協会のお力添えをいただいて毎年催しておりますミステリ講演会、「なぞがたりなばり」のお知らせでございます。数えて十五回目の今年は有栖川有栖さんをお迎えいたします。

有栖川有栖のミステリー散歩
日程
11月5日(土)午後1時
会場
名張シティホテル三階 白鳳・天平の間 http://www.greens.co.jp/nabarich/
名張市丸之内37-1 電話0595-64-3551
テーマ
本格ミステリーの迷宮をさまよう
主催
名張市
協賛
日本推理作家協会
入場料
一般1000円/18歳以下500円
リーフレット
問い合わせ先
名張市生活環境部まちづくり支援室 電話0595-63-7484
詳細
名張市オフィシャルサイト http://www.city.nabari.mie.jp/nazogatari/nazogatari_05.html

2005年9月

9月27日(火)番犬敬白

紀田順一郎講演会

 本邦怪奇幻想文学シーンの開拓者にして牽引者として幅広い文業を展開する紀田順一郎さんの講演会が開かれます。会場は徳島市に隣接する北島町の創世ホール。毎年恒例の講演会が十周年を迎えるのを記念して、第一回の講師を務めた紀田さんがふたたび登壇。貴重な映像資料を紹介しながら足跡を振り返り、怪奇幻想なるものの今後を展望します。

紀田順一郎講演会
会場
北島町立図書館・創世ホール
徳島県板野郡北島町新喜来字南古田91 電話088-698-1100
日程
10月30日(日)午後2時30分
演題
幻想書林に分け入って──ミステリー&イマジネーションの六〇年
主催
北島町立図書館・創世ホール
入場料
無料
リーフレット

北島町立図書館・創世ホール 



9月6日(火)番犬敬白

黒岩涙香展

 土佐が生んだ明治の巨人、「巌窟王」をはじめとする翻案小説の雄にして「万朝報」を率いた新聞王、そして何より江戸川乱歩が私淑傾倒してその法灯を継いだ本邦探偵文学の輝ける先達、黒岩涙香(1862−1920)の全貌を紹介する企画展が高知県立文学館で開幕いたします。

黒岩涙香展
会場
高知県立文学館
高知市丸ノ内1-1-20(高知城・東ふもと) 電話088-822-0231
日程
9月10日(土)−10月16日(日) 休館=10月3日(月)11日(火)
午前9時−午後5時
主催
高知県立文学館
観覧料
一般350円、高校生以下無料
リーフレット

記念講演会
会場
高知城ホール(文学館北側)
日程
9月21日(水)午後2時30分−4時30分(午後1時30分開場)
演題
涙香と孫のイギリス
講師
黒岩徹(東洋英和女学院大学教授、元毎日新聞欧州総局長)
参加費
無料
定員
120人(当日先着順)

高知県立文学館 


2005年4月

4月1日(金)番犬敬白

日本探偵小説の父 森下雨村

 江戸川乱歩を発掘した「新青年」編集長、森下雨村の企画展が没後四十年を記念して高知県立文学館で開催されます。

日本探偵小説の父 森下雨村
会場
高知県立文学館
高知市丸ノ内1-1-20(高知城・東ふもと) 電話088-822-0231
日程
4月21日(木)−6月2日(木) 休館=5月30日(月)
午前9時−午後5時
主催
高知県立文学館
協賛
日本推理作家協会、日本SF作家クラブ、『新青年』研究会
観覧料
一般550円、高校生以下無料
リーフレット
企画展展示解説
4月24日(日)5月3日(火)15日(日)29日(日)午後2時
5月11日(水)18日(水)25日(水)午後5時30分
オープン記念行事
4月21日(木)午前10時

記念講演会
会場
高知城ホール(高知県立文学館北)
日程
9月21日(水)午後2時30分
講師
森下一仁(もりした・かつひと)SF作家・評論家。1951年、高知県佐川町生まれ。森下雨村とは遠い縁戚にあたる。1970年学芸高校卒。1974年東京大学文学部心理学科卒業後、78年までRKC高知放送に勤務。1979年〈SFマガジン〉誌に「プアプア」を発表。 湯浅篤志(ゆあさ・あつし)文芸評論家・『新青年』研究会会員。1958年、群馬県生まれ。成城大学大学院文学研究科博士前期課程修了。近代文学専攻。『新青年』研究会の機関誌「『新青年』趣味」に「森下雨村と『新青年』編集局のストラテジー」ほか発表。
参加費
無料
定員
120人
申し込み
文学館受付で直接、または文学館宛葉書でどうぞ。葉書には名前、住所、電話番号を明記。定員に余裕があれば当日参加も可。

高知県立文学館