2003年11月

●11月1日(土)

 11月になりました。月が変わってもやってることには変わりがありません。例の掲示板はこんな感じになっております。

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/01(Sat) 07:43 No.56
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:十二日目も日本晴れ

 ●村びと様

 ご無沙汰いたしました。毎日ご覧いただいてありがとうございます。二〇〇四伊賀びと委員会になりかわってお礼を申しあげます。

 仰せのとおり、この掲示板は「掲示板を開いている意味がない」掲示板です。何も考えずに開設された掲示板だといってもいいでしょう。しかし逆に、だからこそ二〇〇四伊賀びと委員会の本質がそのまま浮き彫りになっている掲示板であるといえるようにも思われます。

 そもそも「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」という事業自体、どうして実施されなければならないのか私にはよくわかりません。県が予算くれるっていうから何かやっとこうか、という発想は、ホームページ開いたんだから掲示板も開設しとこうか、という発想と同根です。それがほんとに必要なことなのか、という視点が存在していません。こんなことに税金をつかっていいものかどうか、という疑問が最初から欠落しています。

 お役所のやることに税金の無駄づかいが少なくないということは、国全体で見ても県あるいは市町村単位で考えても、いまやわれわれにとって周知の事実であるといえるでしょう。「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」は官民合同の事業なのですから、ふだんから税金の無駄づかいに怒っている民の感覚や民の視点が存分に生かされてしかるべきなのですが、二〇〇四伊賀びと委員会における民の立場の人たちは官に完全に丸め込まれてしまっているのではないかと推測される次第です。

 そんなことでいいのかこら二〇〇四伊賀びと委員会、と私は思っているのですが、見ざる聞かざる言わざるのお猿さんたち相手に掲示板で何をわめいても、それこそ意味のないことなのかもしれません。とはいえ私は、二〇〇四伊賀びと委員会がいくらしらを切りつづけても、この掲示板に伊賀地域住民の(むろん伊賀地域住民でなくたっていいんですけど)意見や疑問や提言が投稿されることによって、掲示板での具体的な回答という形では明示されなくても、二〇〇四伊賀びと委員会に何らかの変化がもたらされるにちがいないと期待しております。

 村びとさんに今後もひきつづいてご投稿をいただければ、たいへん心強く思う次第です。

 ●管理人様

 ぱちぱちぱち。

 座蒲団一枚さしあげましょうか。

 私がこの掲示板にお邪魔して好きなこと書き始めてからきょうが十二日目。その短い期間でよくぞここまでアイロニーの骨法を会得なさいました。この調子なら免許皆伝ももうすぐでしょう。ご精進ください。

 プレゼントの国指定伝統工芸品伊賀組紐「見ざる・言わざる・聞かざる」のお猿さんたちには、ついでですから色紙もつけていただけないでしょうか。色紙中央に野呂昭彦知事、そのまわりに二〇〇四伊賀びと委員会全員のサインを入れていただければ幸甚です。きゃっきゃっきゃ。

 ●二〇〇四伊賀びと委員会の皆様

 おめーら組紐の工芸品かよ。掛け値なしのあほですと国に指定してもらってこい。きゃっきゃっきゃ。

 いまから追加することが可能なのであれば、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業のプランのひとつとして「伊賀モンキーセンター」の開設を提案したいところなのですが。きゃっきゃっきゃ。


●11月2日(日)

 アーイアイ、アーイアイ、おッさーるさーんだよーッ、と口ずさむことの多いきのうきょうですが、お猿さんのお相手もほんとにあほらしくなってまいりました。例の掲示板、本日のところはこんな具合になってるわけですが。

 伊賀学講座だ椀飯振舞

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/02(Sun) 07:53 No.58
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:さすがにあほらしくなってきた十三日目

 おはようございます。

 伊賀ブランドづくり実現の会と二〇〇四伊賀びと委員会が岡田文化財団の協賛を得てくりひろげる「ふーどぴぁ2003・秋」は、大山田温泉さるびのを会場に昨日どーんと開幕いたしました。

 私は足を運んでおりませんから本当に開幕したのかどうかよく知らないのですが、たぶん予定どおり開催されていることだろうと思います。伊賀の食と技とをこれでもかこれでもかと堪能していただく催しで、きょう2日には吉原ひろ子さんの忍者カレー教室や野上圭三さんのオカリナコンサートも。期間は3日までです。

 このほか、3日には「けんずいまつり2003」、9日には「大山田の蔵びらき」「羽根村収穫祭」、16日には「野間里山散策」「長田三軒家芸術村祭」が行われ、秋の伊賀路は住民交流イベントの花盛り。交流や親睦にまったく興味のない私はどこにも出かけませんけれど、みなさんどうぞお楽しみください。詳細は本サイトに掲載されたそれぞれのイベントのページでご覧いただけます。

 それから忘れてはいけません。お知らせするのがやや遅くなってしまいましたが、二〇〇四伊賀びと委員会が十八万伊賀地域住民のみなさんに自信をもってお贈りする伊賀学講座秋講座、いよいよスタートいたしました。

 10月29日に開かれた福井健二先生による「中世城館と天正伊賀の乱」のあとを受け、11月8日には僭越ながら不肖カリスマ、「江戸川乱歩と情報発信」というテーマで講師を相務めます。副題は「ものの道理と人の道」といたしました。二〇〇四伊賀びと委員会のみなさん、はい謹聴謹聴。つづきまして11月15日には廣澤浩一先生の「伝統工芸組紐と組紐の魅力」で、秋講座の掉尾を飾っていただくことになっております。

 ●伊賀学講座受講者の皆様

 お世話になります。講師です。よろしくお願いいたします。

 8日の講座で受講者のみなさんにお配りするレジュメの原稿を送るように(レジュメってのはフランス語で要約のことですが)、と事務局から指示をいただいたのですが、私は困ってしまいました。具体的に何を喋るのか、ほんとのところ私にもよくわかっていないからです。当日は二〇〇四伊賀びと委員会のみなさんにも喋っていただきたい、とお願いしてもご返事をいただけない次第でもあり、要約のまとめようがないというのが正直なところです。

 そこで、乱歩について書き散らかしてきた文章を寄せ集めてお茶を濁すことにいたしました。私が乱歩について書くということは、乱歩に関して名張から情報発信とやらを行うこととイコールなわけですから、この際その情報とやらをひとまとめにして伊賀地域のみなさんご覧いただこうという寸法です。

 で、適当に見つくろって提出した文章は下記の七点。

 乱歩と名張

 ふるさと発見五十年

 図書館は乱歩をリファレンスする

 探偵講談上京記

 川崎克と江戸川乱歩

 江戸川乱歩・横光利一

 江戸川乱歩と三重県名張市

 最後の「江戸川乱歩と三重県名張市」は年表ですが、ほかには随筆あり漫才あり講談あり、笑いあり感動ありの一大情報発信資料集となる見込みで、ざっと計算したところ原稿総数は八十六枚になりました(こうした場合の一枚とは、四百字詰め原稿用紙で一枚ということです)。何の根拠もなしに申しあげるのですが、これは表紙も込みでA5サイズ三十二ページ程度に収まる分量ではないでしょうか。つまりA4用紙八枚を中綴じした冊子を事務局につくってもらい、みなさんにお受け取りいただくことになります。

 こんな冊子をつくるだけの予算があるのかという問題もありましょうが、なに心配は無用でしょう。血税三億ぱぁーッと派手につかってやろうという太っ腹なみなさんです。細かいこといわずにしゃきっとしたものをつくってくれるにちがいありません。念のために事務局には、予算がねえんなら俺の講師料から遠慮なくさっ引いてくんな、とお願いしてあるのですが。

 ほかでは入手できないこの貴重な冊子を無料で提供することによって、わざわざお金を支払っておいでくださるみなさんへの最低限の責務は果たせるであろうと判断されますので、当日はなりゆき任せでとりとめもなく講師を務めることになるはずです。私の話なんか冊子のおまけのようなものだと思し召して、気楽な気分でお聴きいただければこちらも気楽です。

 それでは11月8日、上野ふれあいプラザでお会いいたしましょう。

 ちなみに講師料は交通費込み一万円であると承っております。みなさんじつはあんまり太っ腹じゃないのかもしれません。


●11月3日(月)

 こら見とるか「日本情報管理?」(「?」は「(株)」の記号が文字化けしたものと判断されます)とやらの無礼者ども。

 勅使川原俊夫さんこんにちは

 「勅使川原俊夫」などという「有栖川識仁」並みの偽名つかって債権回収詐欺メールを送りつけてきた慮外者ども。

 おまえらいったいどこのぼんくらだ。こんなメールで人を騙してる暇があったら地道に働け莫迦。いずれ貧しい無産階級の出であろうが、せめて額に汗して働けというのだこの横道者ども。

 二度とこんなもの送ってくるな。大手を振ってお天道様の下を歩いてみろ。わかったかすっとこどっこい。

調査管理番号:GC-01652

弊社は信用調査会社・コンテンツ業者からの依頼に基づいて各種の料金等支払遅延者リスト(ブラックリスト)を一括管理している日本情報管理?と申します。

この度は貴殿が使用されたプロバイダー及び電話回線から接続された有料サイト利用料金について運営業者より利用料金支払遅延に関して料金等支払遅延者リスト(ブラックリスト)掲載要請を受けました。

これまで貴殿のネットワーク利用料に付きましては、コンテンツ事業者様及び債権回収業者が再三のご連絡を試みてまいりましたが、未だ入金の確認がとれず、また貴殿より誠意ある回答も遺憾ながら本日に至るまで頂いておりません。

以上のような理由から個人信用情報調査会社を経由して弊社に貴殿の個人情報を料金等支払遅延者リスト(ブラックリスト)に掲載する要請が届きました。

貴殿の個人情報に関しましては既に調査対象メールアドレスから、プロバイダ・ISP業者・個人信用情報調査機関からの情報開示を受け、既に貴殿の住所・氏名・勤務先等の情報は判明しております。

個人信用情報機関のブラックリストに掲載されますと、各種融資・クレジット契約・携帯電話の購入および機種交換他・就職先制限等の様々な貴殿信用情報に今後大きな支障が発生する可能性があります。

合計支払金額:65,000円
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■未納料金和解金:50,000円
■情報抹消事務手数料:15,000円
=============================
■■合計金額:65,000円
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■送付方法:電信為替もしくは現金書留
受付は郵便局の電信為替もしくは現金書留のみです。
この件に関しましては、それ以外の方法での受付はしておりません。
必ず郵便局の窓口で電信為替もしくは現金書留を必ず指定して下さい。

■送付先:
〒600-8492
京都市下京区四条通新町東入ル月鉾町39-1
(興和第一ビル8階)
日本情報管理?

■支払期限:
上記宛に平成15年11月6日(木)必着で送付して下さい。

電信為替の送付方法に関しましては http://www.yu-cho.japanpost.jp/s0000000/ssk00000.htm を参考にして下さい。

詳しくはお近くの郵便局で確認して下さい。
郵便局で発生する送金手数料は貴殿の負担とさせて頂きますので御了承下さい。

入金確認後、料金支払遅延者リストから貴殿に関する全データー(日本情報管理?が所有する債権譲渡証明書・内容証明書・貴殿個人信用情報等の書類およびデータの全て)は責任を持って弊社が全て抹消いたます。

ご入金して頂けず、このまま放置されますと最終的に貴殿の個人情報を元に各地域の事務所から数名の集金担当員が御自宅まで訪問をさせて頂きます。

またその際に掛かります集金費用・交通費等の雑費・別途回収手数料も合わせて集金させて頂きます。
また状況によっては京都地方裁判所を第一審専属的合意所轄裁判所として、強制執行による給料差押え等を含めあらゆる手段で対応させて頂く事となります。

尚、これは最終的な勧告であり、また、弊社人員の対応による時間的損失等の理由からメール・電話・FAXでのお問い合わせは一切受け付けておりません。
また、メールアドレス相違、郵便事故、その他いかなる事由により今まで連絡が取れなくなっていたにせよ、それは弊社に起因するものではなく貴殿の責任によるものです。

円満な解決を望むならば支払期限までに大至急入金をお願いします。
指定の期日までに入金が確認できない場合は事務処理を行う事ができませんので支払期日は必ず厳守願います。

※注意事項(1)
調査管理番号および調査対象メールアドレスで全ての情報管理を行っております。
送金の際は氏名および調査管理番号の記載をお願い致します。

※注意事項(2)
本メールは送信専用アドレスより配信されています。
このメールに返信されてもメールは届きません。

--- 追記 ---
(このお知らせは昨日までの時点でご入金の確認が取れない方にお送りしております。もし行き違いに入金済みの場合はご容赦下さい。)

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日本情報管理?
〒600-8492
京都市下京区四条通新町東入ル月鉾町39-1
興和第一ビル8階

管理担当:勅使川原 俊夫

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 以上、どっかのすっとこどっこいが送りつけてきた「≪重要なお知らせです≫必ずお読み下さい」とかいう件名のメール全文です。もしも読者諸兄姉のもとにこんなメールが届いたら、さっさとゴミ箱に捨ててやってください。

 しかし実際どっちを向いても見事なまでにすっとこどっこいばかりではないかまったく。


●11月4日(火)

 乱歩の関連ページ三点をリンク集「うつし世リンク」に追加したのですが、ついでにチェックしてみるとアドレスの変更されたサイトが結構多かったので少々びっくりいたしました。検索しても見つからぬゆえ閉鎖されたかと思われるサイトもあるのですが、記録に残す意味でリンク先不明のままサイト名を掲載しておくことにしました次第。

 うたた感慨に堪えません。


●11月5日(水)

 思い起こせば10月24日、「仔細はまたあした、というきのうのお約束は簡単に反故にして」と予定の航路をあっさり外れてそれ以来、あっというまに十日あまりが経過してしまいました。お約束は反故のままとなっております。

 何の仔細がまたあしただったのかと申しますと、前日に「名張市が乱歩のことに税金を一円もつかわない日の到来が、徐々に近づいてきたように思われます。仔細はまたあした」と記しましたその仔細です。

 とにかく税金の無駄づかいはいけません。

 私はこの十日あまり、二〇〇四伊賀びと委員会のオフィシャルサイトで「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業の問題点をあれこれ指摘し、迷える子羊のごとき委員会各位に正しい道を指し示してさしあげることを重ねてきた次第ですが、これは本年6月以来しつこくつづけている「じゃーん。しょうもないことに税金つかうのはやめましょうキャンペーン」の一環にほかなりません。

 わかっておるのかおまえたち。これこれ。これそこなお猿さんのようにも見えるストレイシープたちよ。

 キャンペーンこそわが生命

 そしてこのキャンペーンが終わったら(いつ終わるのでしょうか。12月末に開催される事業推進委員会にお邪魔し、委員会の会長でいらっしゃる野呂昭彦知事を思いきり難詰面罵して終わりということになるのでしょうか。私にもさっぱりわからんわけですが)いよいよ、「じゃーん。名張市は乱歩から手を引けキャンペーン」が華々しくスタートすることになるのですが、じつはこのキャンペーン、当初は名張市教育委員会の教育長に文書を提出することから始めるつもりでおりました。

 ちなみに教育長というのは、「教育委員会事務局の長。都道府県および政令指定都市については文部大臣の、市町村については都道府県教育委員会の承認を得て各教育委員会が任命する」(goo 辞書/大辞林第二版)てなもんであって、かく申す私は名張市教育委員会の雇われカリスマですから、まず教育長に狙いを定めてキャンペーンの幕を開けようと考えていた次第です。

 ところが思いがけず10月22日、名張市立図書館長の肝煎りで「江戸川乱歩著書目録発刊慰労会」を開催していただき、市長、教育委員長、教育長をはじめとしたお歴々から拝眉の機を頂戴しましたので、いささか唐突ではあったのですが、その席で名張市立図書館江戸川乱歩コーナーの閉鎖構想をはじめとした愚見をつらつらつらつら申し述べ、「じゃーん。名張市は乱歩から手を引けキャンペーン」をいきなりおっ始めてしまう仕儀となりました。

 さてその首尾はと申しますと、23日付伝言にも記しましたとおり、愚見に対して「一応みなさんの同意をいただけたように思います。と申しますか、一度みんなで検討してみましょうとのお答えをいただいた次第なのですが、私としてはこれで了解をいただけたなという感触です」といった塩梅。

 さてこのあと、「じゃーん。名張市は乱歩から手を引けキャンペーン」はいったいどういった展開を見せることでしょうか。好評実施中の「じゃーん。しょうもないことに税金つかうのはやめましょうキャンペーン」もよろしくね。


●11月6日(木)

 したがいましてこの「じゃーん。名張市は乱歩から手を引けキャンペーン」、当初予定していた教育長への文書の提出という手順が必要なくなりまして、清風亭で催していただいた慰労会の席上、直接口頭で愚見を具申することができました。私が申しあげたのは10月15日から16日にかけての伝言に記したようなことでしたが、とくに強調したのは「いまならすんなり手が引けます」という点でした。

 えー本日はお忙しいなか、また日本シリーズ第三戦が非常に気にかかりますなか、わざわざお集まりいただきまして、慰労会を開いていただきまして、大変ありがたいことだと思っております。しかし私なんかまあ毎晩慰労会やってるようなもんでして、いやほんまもう毎晩べろべろでして、ですからきょうは私の慰労というよりもせっかくの機会ですから、名張市がこれから乱歩のことをどうしていけばいいのかみたいなことを話題にしていただきたいなということで、それであの少し私のほうからお話しいたしますと、あそこに三冊並んでる江戸川乱歩リファレンスブックですけど、あれは何かと申しますと、私まあ図書館が乱歩に関して何をしたらええのかようわかりませんゆうようなことで、それやったらこういうことをしなさいゆうことで、あの本、目録なんですけど、書誌を三冊つくりまして、ほかにもまだまだ手つかずのとこはあるんですけど、まあ最低限あの三冊、あの本の方向で乱歩のことやっていったら、名張市立図書館はええんです。全国の乱歩の読者とか研究者に喜んでもらえますし、喜んでもらえるゆうか重宝してもらえますし、市民にも誇りをもってもらえる図書館になるんです。これはもう間違いのないとこなんです。ですから私も一応のお役目はなんとか果たせまして、一応これでお役ご免みたいなことでして、あとは図書館が自分でちゃんとやっていくと、これで絶対間違いないゆう方向がですね、あの三冊で示されてるわけですから、図書館が何をしたらええのかわかってもらえたわけですから、あとはこの線で十年二十年三十年、ずーっとやっていってもろたらええわけです。あ。お姉さんすまんな。

 このお姉さんというのは清風亭の仲居さんで、お酌をしてくれましたので軽くお礼を申しあげました。

 それからついでにゆうときますとですね、きょうびのことですからやっぱりこの名張の図書館が乱歩に関するデータをですね、インターネットで広く提供するゆうようなこともしていかなあかんわけです。それでまあちょっと前のことですけど、図書館がホームページ開いて乱歩のデータを載せていくべきやと、その予算を要求したんですけどそのときはあっさり蹴られまして、それやったら自分でやらなしゃあないなゆうことで、私ホームページつくりまして、まあやってるんですけど、やっぱりあれだけの書誌をつくった図書館がインターネット全然ですねんゆうのはですね、つまり名張の図書館がホームページ開設しましたゆうたら、やっぱり乱歩のデータベースがあるのやろなと、いろいろ乱歩のことが検索できるのやろなと、そう思う人もいるわけですから、やっぱりやっていかなあきませんねん。きょうなんか国立国会図書館から連絡ありまして、いま国立国会図書館がいろいろなデータベースのリンク集みたいなんつくってるんですけど、そこに私のホームページのデータを登録してくれたゆうことなんですけど、こんなんやっぱり個人やのうて名張の図書館のホームページに乱歩のデータベースがあると、そやないとちょっとおかしいわけです。

 このまま言文一致でたらたら進めていいものかどうか、いささか心配になってきた次第ですが、とりあえずつづきはあしたということで。


●11月7日(金)

 それで図書館が乱歩のことやっていくために何が必要かゆうたら、これは誰が考えても答えは一緒や思いますけど、まず専門職員を養成することなんです。乱歩のことをちゃんとわかってる人間がおらんことには話になりません。けどそんなことできますか。できませんやろ。日本のお役所ゆうのはとにかく職員の専門性を抑圧してしまうとこですから、図書館が乱歩の専門職員養成するゆうたかてそんなん最初から無理やと、できない相談やと、それはもう明らかなことなんです。けどそれをせなあかんわけです。していかなあかんわけです。なんでかゆうたらあの本三冊つくりましたからね。あれはきょうびの言葉でゆうたらマニフェストみたいなもんでして、あの本出したことで名張市立図書館はこれから十年二十年三十年、こないな感じで乱歩のデータベースつくって広く提供するサービスをつづけてまいりますゆうて公約したことになりますからね。

 手法としては久生十蘭の「姦」あたりを狙っているのですが、仕上がりとしては松竹新喜劇でしょうか。まあもう少しつづけましょう。

 せやからつまり、図書館がやっていかなあかんことははっきりしてるわけですけど、それが無理やゆうこともはっきりしてまして、これはちょっと困ったことなんですけど、ただ、いまやったら図書館は乱歩のことから普通に手を引けるんです。これはもうチャンスです。手前どもには能力がございませんのでみたいなこといちいち公表することもいりません。普通に手ェ引けますねんいまやったら。つまり立教大学が乱歩の遺産を継承したわけですから、名張の図書館がやってきたことはこれからは立教大学がやるべきことなんです。たとえばあの乱歩の著書目録にしたかてですね、立教大学は乱歩の著書もすべて遺族から譲渡を受けてるわけですから、それを目録にして公開する、乱歩の遺産をデータ化して社会還元するゆうよなことは当然考えていかなあかんわけです。それが遺産継承者の責務なんです。

 お酒の席の話です。このあたりになると厳密な言文一致になり得ているのかどうか、じつは少々怪しくなっているようだということを告白しておかなければなりませんが、主旨は間違いなくこのとおりであったと附記しておく次第です。

 せやから名張市立図書館としてはですね、乱歩に関してこれまで微力を尽くしてまいりましたが、今後はそちらにお任せいたしますゆうて、なにとぞよろしくお願いいたしますゆうて、立教大学へ行って挨拶してくるだけでよろしねん。どーんと丸投げしたらよろしねん。一般の乱歩ファンにしたかてですよ、これはやっぱり地方図書館よりは大学のほうを信用しますからね。図書館は貸本屋さんですけど大学ゆうたら研究機関なんですから、図書館から大学に丸投げするのはむしろ当たり前のことです。恥ずかしいことも何もありません。ただ立教側にしても、名張の図書館がやってきたことといいますか、これは私がホームページでやってるようなことも含めてですけども、乱歩に関する業務、いや業務ゆうたらおかしいですけど、けどまあ業務ですね、たとえば乱歩の関連文献を集めて閲覧できるようにするとか、それをホームページで公開するとか、そうゆうことを実際にどうしていくのか、具体的な線はまだ出てないんやないかと思います。それやったらそれで、ゆうてもこっちは乱歩に関しては立教の先輩にあたるわけですから、これこれこんなことしたらどうですかゆうていろいろアドバイスをしていったらええんです。

 なかなか終わりになりません。なにしろ酔っ払いの繰り言です。あしたもおつきあいいただきましょうか。


●11月8日(土)

 これは地の文です。

 結局のところ、私としてはまあどっちでもいいんです。

 名張市立図書館であろうと立教大学であろうと、乱歩の著作や関連文献を集め、それをデータベースとして公開してゆく機関が日本にひとつあってくれればそれでいいと。

 ただしそれならば、ろくに人材も見当たらぬ名張あたりの公立図書館が手がけるよりは、乱歩の遺産を継承したという正統性から考えても、これはやはり立教大学にやっていただかなければならぬことであろうなと愚考しております。

 そうなれば、少なくとも名張市立図書館は完全に乱歩から手を引くことが可能です。乱歩に関して一円の税金もつかわなくて済むようになります。

 名張市はほんとにお金がないらしく、先日など来年度から水道料金を平均一九・三七%も値上げするという方針が公表されておりました。水道料値上げは二十一年ぶりとのことで、よほど台所事情が苦しいのだろうと推測されます。

 名張市がいま乱歩から手を引くということは、黙っていても全国に通用する名張市最強のカードを手放してしまうということであり、じつはそこまで徹底して税金の使途を見直さなければならぬ時期にさしかかっているのだということを、平然と税金の無駄づかいに勤しんでいらっしゃる名張市役所のみなさんに一度実感していただいたほうがいいのではないかと私は思っている次第です。

 いや無理か。

 甘いか。

 私にはどうも阿呆を見切るに際してやや甘いところがあるようで、こいつらこっちが思っていた以上にあほではないか、みたいな驚きを少なからず経験してきているのですが、その経験に立って判断いたしますならば、乱歩に関する名張市の予算をいったん全部切ってみたところで、ひらひらと糠に釘、ふらふらと豆腐にかすがい、へらへらと暖簾に腕押し、要するに馬の耳に念仏換言すれば蛙の面に小便ってことに落ち着くしかないのかもしれません。

 以上、地の文でした。

 せやからとにかくいっぺん立教大学にお邪魔せなあきませんねん。こっちから足を運んで向こうの意向ゆうもんをお聞きしてみんことには、名張でいくらああでもないこうでもないゆうてゆうてたかて話はいっこも進みません。あ。お姉さんお銚子からっぽ。


●11月9日(日)

 昨8日、名張市が日本推理作家協会の協力を得て主催するミステリ講演会「なぞがたりなばり」が開催されました。講師は高村薫さん。きょうの中日新聞に掲載された伊東浩一記者の記事から、講演要旨を引用します。

 高村さんは、乱歩の時代である大正時代から昭和初期に、探偵がミステリー小説の主役だったのは、当時は貧富の格差が大きく、庶民の富裕層への鬱屈(うっくつ)や社会正義への欲望を、中間層である探偵が晴らしていたからだ、と解説した。

 一九九〇年代以降、警察小説が盛んになった背景も説明。犯罪の日常化や異常化によって、大衆は犯罪を、より現実的な風俗ととらえるようになり「その風俗的関心の最前線にいるのが警察だからだ」と説明した。

 いろいろ異論がおありの方もいらっしゃるかもしれませんが、私はと申しますとほぼ同時刻、上野市内の会場で二〇〇四伊賀びと委員会が主催する伊賀学講座の講師を務めておりました。内容その他に関しては久しぶりで例の掲示板に投稿いたしましたので、それを転載しておきます。

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/09(Sun) 08:47 No.59
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:いやすっかり寂れてしまいましたな

 ●伊賀学講座受講者の皆様

 昨日はわざわざお運びいただきありがとうございました。二銭銅貨煎餅はいかがだったでしょうか。私には若いころ漫才師になろうかと真剣に悩んだ時期があり、しかし大きな声が出せない、声がこもる、滑舌が悪いという三重苦を背負った人間であると気がついて諦めました。同じ理由で役者になるのも断念しました。同じ理由で講演めいたものにも向いておりません。お渡しした二銭銅貨煎餅は、ささやかながらお詫びのしるしだとお思いください。

 講座の内容はと申しますと、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業のタイトルがかくも長々しいのはこれが言い訳に過ぎないからだ、事業関係者にも何をやっていいのかがよくわからないからとにかくたらたらと言い訳を並べましたというのがこの事業名であると指摘してみなさんにぽんとひとつ膝を叩いていただき、さあいよいよ本格的な事業批判に入るぞというところで時間がなくなってしまいました。前説だけお聴きいただいた結果に終わったことをまことに遺憾に思っている次第ですが、今後ともあらゆる機会をとらえて事業批判に努める所存です。ひきつづきご指導ご鞭撻をたまわりますようお願い申しあげます。

 ●二〇〇四伊賀びと委員会の皆様

 昨日はいろいろとお世話になり、宴席まで用意していただいて、心から感謝いたします。講座そのものはじつに熱のこもった名演でしたから、あれで講師料一万円ならみなさん大儲け。安い買い物をなさいました。

 それから宴席では、今度はA(アキの頭文字。フルネームは安藝政比古さんとおっしゃるのですが、実名を出すことには差し障りがあるかもしれませんのでイニシャルといたします)を叩けだのW(ワタナベの頭文字。フルネームは存じません。三重県生活部の偉い方なのだそうですが、私が存じあげているワタナベという名の県職員は何というのか地震関係の部署にいらっしゃる渡辺さんただお一人で、この渡辺さんは今回まったく関係がありません。ともあれ実名を出すことには以下同文)を叩けだのと貴重なアドバイスをたまわりましたが、きのうの席でも申しあげましたとおり、そういうことはおまえらがやれ。

 薹の立ったぼんくら県職員を叩くのはおまえらの役目だ。おまえらがその役目を怠ってきたからこんなことになってるのだということがまだわからんのか。知事を叩くのは俺がやるから、おまえらそのAとかWとかいう場所ふさぎなだけの役立たずを正面から叩いてみろ。きっと腐った西瓜みたいな音がするから、騙されたと思ってやってみろ。骨は俺が拾ってやるから思い切ってやってみろ。といっても何ひとつようせんのであろうなおまえたちは。猿山でひなたぼっこしながらぬくぬくバナナでも食べてなさい。

 ●管理人様

 きのうはわざわざご挨拶をいただき、ありがとうございました。赤ちゃんすくすくお育ちとの由、お慶び申しあげます。今後ともよろしくお願いいたします。

 わざわざ東大阪市から近鉄電車を乗り継いで足を運んでくださった方もあり、私はおおきに恐縮いたしました。じつにこっ恥ずかしい話です。


●11月10日(月)

 終わってみれば勝者なき戦いであったといったようなところでしょうか。きのうの総選挙の話です。

 伊賀地域が含まれる小選挙区三重県一区では、 乱歩の恩人川崎克の孫に当たる川崎二郎先生(自民)が当選を果たされ、次点にとどまった慶應義塾大学推理小説同好会OB会メンバー中井洽先生(民主)も比例区で当選なさいました。伊賀地域選出のお二人が揃って再選を果たされたのはおめでたいかぎりです。

 われついに立候補を宣言せり

 ゆうべのテレビで選挙速報を見ていたからというわけでもないのですが、私もひとつ立候補してみようかなと、ふらふらそんな気になってしまいましたので、例の掲示板でさっそく立候補を宣言してきた次第です。

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/10(Mon) 08:48 No.60
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:すっかり寂れたのは誰のせい?

 もしかしたら私のせいかもしれません。お詫びのしるしにちょこっと投稿いたしましょう。

 ●二〇〇四伊賀びと委員会の皆様

 おはようございます。「2004伊賀びと通信」第六号、昨日拙宅に配布されてまいりました。どうもご苦労さまです。トップページには「いよいよイベントカレンダー発表」との見出しが躍り、見開きには本年12月から来年11月までの行事予定表が掲載されておりますが、おめーら俺のいってることがまーだ理解できねーのか。今年8月末に勃発したパンフレット騒動をよもやお忘れではありますまい。みなさん人の忠言にはまったく耳を藉そうとせず、このままなあなあで押し切ってしまうおつもりでいらっしゃるのでしょうか。

 よろしいですか。みなさんのおつくりになった事業実施計画案は、今年12月の事業推進委員会と来年3月の三重県ならびに伊賀地域七市町村の定例会とを経て、初めて正式に決定されることになっております。現時点ではまだ決定されておりません。しかしこの「2004伊賀びと通信」第六号を見た地域住民の多くは、ああ、この日程どおりに事業が実施されるのだろうなと思ってしまうにちがいありません。カレンダーの上には「この実施事業計画(案)は……」なんて小さい字でちらっと印刷されてありますが、いつまでもこんな詐欺まがいのことやってんじゃねーぞ山猿ども。

 こんなものつくって配るより先に、私が先日投稿いたしましたみなさんへのアドバイス二点、なんとか真剣に検討していただけないものでしょうか。

 ●三重県広聴広報チームの皆様

 おはようございます。「県政だよりみえ」11月号、昨日拙宅に配布されてまいりました。どうもご苦労さまです。さっそくですが九ページをご覧ください。「伊賀に生まれた『能』」という記事が掲載されております。冒頭の段落は次のとおりです(ルビは省略いたします)。

 以下引用。

 「能」は日本を代表する伝統芸能の一つで、重要無形文化財に指定されています。この「能」は、伊賀に生まれた観阿弥・世阿弥親子によって大成されました。名張は、観阿弥が初めて猿楽座(後の観世座)を起こした創座の地です。

 引用以上。

 ところが、三重県のオフィシャルサイトに掲載された「県史あれこれ」の「観阿弥創座の地・名張」(http://www.pref.mie.jp/BUNKA/TANBO/BUNKA/mieb0212.htm)にはこんなふうに記されております。

 以下引用。

 それでは、この親子と三重県の関係ですが、世阿弥の次男元能(もとよし)が聞書きをまとめた『申楽談儀(さるがくだんぎ)』という書物には、「一、面のこと………伊賀小波多にて、座を建てそめられし時、伊賀にて尋ね出だしたてまつし面也」という記述があります。これについては、「伊賀小波多にて尋ね出した面」と解釈する学者もいますが、文字どおり読めば、現在の名張市小波田は、初めて座を建てた地、すなわち、一座を組んだ地だということになります。

 どちらの解釈が正しいか断定はできませんが、いずれにしても観阿弥は伊賀国の出身で、観阿弥の妻は小波田で育ったと伝えられており、伊賀とは深い関係があります。

 引用以上。

 「県政だよりみえ」では「名張は、観阿弥が初めて猿楽座(後の観世座)を起こした創座の地」と断定され、「観阿弥創座の地・名張」には観阿弥が名張で初めて座を建てたとは「断定できません」と記されております。「県史あれこれ」を担当しているのは生活部文化振興チームですが、広聴広報チームと生活部文化振興チームは観阿弥の創座に関して異なった見解をおもちであると判断されます。もしかしたら両チームは仲がよろしくないのでしょうか。県民はこの件に関してどちらのチームを信用すればよろしいのでしょうか。ご回答をたまわりますようお願い申しあげます。

 ●三重県生活部文化振興チームの皆様

 おはようございます。さっそくですが「県政だよりみえ」11月号九ページをご覧ください。広聴広報チームのみなさんが「名張は、観阿弥が初めて猿楽座(後の観世座)を起こした創座の地です」なんてことを書いていらっしゃいます。生活部文化振興チームのみなさん、この記述をよしとされますか。これでいいんでしょうか。県民はこの件に関してどちらのチームを信用すればよろしいのでしょうか。ご回答をたまわりますようお願い申しあげます。

 なお、当該記事では問い合わせ先が「2004伊賀びと委員会事務局」となっておりますが、あの事務局はまったくあてになりません。ちっとも信用できません。何を問い合わせてもまともに答えてくれません。私なんてもうずいぶん長いこと待たされておりますので、余談ながらその旨附記する次第です。

 ●木戸博様

 二〇〇四伊賀びと委員会事務局長の木戸さん。お元気ですか。あまりお元気ではないだろうなと拝察いたします。ご心労お察しいたしますと申しあげたいところなのですが、私の質問に答えてくれない木戸さんも悪いんです。もっとも、三重県庁には木戸さんよりもっと悪い人もいらっしゃるそうですからどうぞご安心ください。

 さて私、思うところありまして、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業推進委員会の会長に立候補する決意を固めました。果たして立候補が可能なのかどうか、会長が選挙によって選ばれるのかどうか、組織上のことはまったくわからないのですが、とにかく今回の事業の本質であれ伊賀地域の歴史風土であれ、僭越ながら現会長よりは私のほうが遥かに深く認識していると判断される次第ですし、二〇〇四伊賀びと委員会への支援や事業のPRという面におきましても、私はこれまでにかなりの実績を積みあげてきているものと自負しております。

 すなわち、事業推進委員会の会長にもっともふさわしい人間は私であるということは、いまや衆目の一致するところであると申しあげても過言ではないでしょう。二〇〇四伊賀びと委員会の自立性や主体性の問題に照らしても、伊賀を代表する知性と呼ばれている私の教養と見識を地域社会に活用していただく意味においても、私の会長就任は伊賀地域住民の悲願ではないかとさえ愚考される次第です。こんな私がどうしたら会長になれるのか、事業推進委員会の組織その他に関してよろしくご教示をたまわりますようお願い申しあげます。

 清き一票をお願いしたいところなのですが、いったい誰にお願いすればいいのやら。


●11月11日(火)

 きょうもきょうとて例の掲示板にお邪魔してきた次第です。ちょっとした選挙運動ですか。

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/11(Tue) 08:32 No.62
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:ご支援ありがとうございます

 ●管理人様

 ご丁寧にありがとうございます。この掲示板でレスポンスが返ってくると正直驚いてしまいます。今後ともよろしくお願いいたします。宴席の機会は、まだいくらだってあるでしょう。

 あしびきの山鳥の尾のしだり尾のごとき事業名の長々しさには、やはり事業関係者各位の体質が総体として色濃く反映されているのではないかと愚考されます。それは上野市あたりで「ねつい」と表現される体質です。「ねつい」は、くどい、しつこい、ねちこい、といった意味だとお考えください。竹を割ったような、なんて表現にはまったく縁がなく、何かというとぐずぐず言い訳ばかり並べてしまう、そのくせあれもこれもと執念深く欲張りな、そんな体質が滲み出た名称であると判断される次第です。

 まあ体質の問題なんですから、外部から何をいっても致し方はありません。舌噛まないように注意してください、とでも申しあげておきましょうか。

 ●三重県広聴広報チームの皆様

 ●三重県生活部文化振興チームの皆様

 ●木戸博様

 さっさとお返事くださいね。この掲示板でレスポンスがないのは当たり前のことなんですが、あーたがたもそんなとこできりきり胃を痛めてるばかりが能ではありません。私は無理なことはお願いしてないんです。あーたがたの身の丈身の程の範囲内で答えていただければいいんですから、とっとと回答してください。

 ■立候補に際して

 事業関係者の方から「もし、中さんが会長になったなら、この事業はなくなってしまうのでしょうか?」とのメールをいただきました。この掲示板でお答えいたします。

 私が事業推進委員会の会長になっても、事業はそのまま存続いたします。

 というか、私はいまだに事業推進委員会と二〇〇四伊賀びと委員会の関係性がよく理解できていないのですが(関係各位に質問してもちゃんと答えていただけないからです。ほれ木戸さん。そんなとこで胃薬なんか飲んでないで、とっとと答えて楽になりましょう)、事業推進委員会の会長は事業を中止できるような権限を有していないのではないでしょうか。もしも有しているとしたら、二〇〇四伊賀びと委員会の自立性や主体性にとってゆゆしき一大事です。むろん事業実施計画案に承認を与えるのは事業推進委員会なんですから、その意味においては事業を中止する権限があるのかもしれません。しかし実際のところは、事業推進委員会なんてしょせん単なる形骸、事業に箔をつけるためのお飾りのようなものに過ぎないのではないかと私は疑っております。こら野呂そーじゃねーのか。

 もっとも、これまでに何度も公言しておりますとおり、私は「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業を中止するのがベストの選択だと思っております。ただそれが、実際問題として果たして可能なのかどうか。

 きょうはもう11月11日で、お役所ではそろそろ来年度予算の編成が始まるころだと思われます。ということは、事業推進委員会が開催される12月末あたりになってしまえば、じつはもう三重県および伊賀地域七市町村の来年度予算には「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業のそれぞれの負担分がしっかり組み込まれているのではないかとも判断される次第です。だから事業推進委員会の承認なんて形骸だと私はいってるわけなんですが、この判断はいかがなものでしょうか木戸博さん。

 つまり私がどうあがいても、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業が血税三億つかって実施されるのはほぼ間違いのないところだと思われます。なにしろお役所のことです。事業実施そのものが目的と化していまや盲目的に準備が進められているわけですから、私の諫言など盛りのついた雌犬に貞操を説く程度の意味しか持ち合わせてはいないでしょう。かりに12月末の事業推進委員会で会長たる私が事業中止の動議を提出しても、伊賀七市町村の首長をはじめとした委員によって否決されてしまうことは目に見えています。

 となると、私のなすべきことは何でしょうか。せめて自分にできる範囲内で、事業の公開性を高めるべく努めることが私の役目だと思われます。この点に関して私は、事業推進協議会の議事録を公開するよう要請しておりますし、10月31日にはこの掲示板に二〇〇四伊賀びと委員会へのアドバイスも投稿して、まあいろいろと試みてはいるのですが、いっこうにはかばかしい成果が得られず、それならいっそ事業推進委員会の会長に就任して事業に関するすべての情報をぱぁーッと公開してやろうじゃないの、と決意するに至った次第です。

 木戸博さんによれば(きょうはよく木戸さんのお名前が登場いたします。よッ、人気者。憎いねどうも)、事業推進委員会は二〇〇四伊賀びと委員会を支援しフォローするための組織だそうですから(とはいえ、これまでのところ何の支援もフォローも行われてはおりません。少なくとも私にはそう見えるわけですが、こら野呂そーじゃねーのか)、私も会長としてこれまで以上の支援やフォローを展開したいと誓いを新たにしております。

 ひとことで申しあげれば、二〇〇四伊賀びと委員会の自立性と主体性を回復し、官民合同事業「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」を地域住民の手に取り戻すことが、事業推進委員会第二代会長たる私の責務であると肝に銘じている次第です。

 ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 さ。選挙だ選挙だ。現職になんか負けてられるかってんだ。


●11月12日(水)

 11月も中旬に入り、例の掲示板では選挙戦もいまやたけなわ。投票日がいつなんだかよくわからないのがつらいところですが、細かいことは気にせずばんばんかましたいと思っております。

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/12(Wed) 07:33 No.63
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:お仕事中お騒がせいたします

 本日は晴天なり。

 本日は晴天なり。

 お騒がせいたしております。このたび「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業推進委員会の会長に立候補いたしました名張市の中でございます。ご挨拶にお邪魔しております。お騒がせしております。あーこれこれそこの三重県職員の方。そんなうんざりした顔なさっちゃいけません。

 さて、頭の程度は知れたものでしょうがとにかく十八万人以上もいらっしゃるらしい伊賀地域住民のみなさん。きょうびの選挙につきものといえば、いわずと知れたマニフェストです。そのマニフェストとしてわたくし本日、自分のホームページに「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき事業紹介」のページを開設してまいりました。

 わたくし先日、二〇〇四伊賀びと委員会に対し、事業実施計画案の公開に関しまして、オフィシャルサイトに一事業一ページずつ紹介ページを設け、個々の事業の予算額や事業内容などの詳細を公表してはいかがなものかとアドバイス申しあげた次第なのですが、まず隗より始めよという言葉もございます。

 二〇〇四伊賀びと委員会にひとつのモデルを示す意味もこめまして、わたくしが携わっております江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集刊行事業、この事業を紹介するためのページを新設し、インターネットを利用した情報公開に着手しようと決意するに至った次第でございます。

 とは申しますものの、わたくしは二〇〇四伊賀びと委員会とはそもそも無関係な人間であり、それゆえ委員会の内部事情にはまったく通じておりませんので、果たしてどこまで情報を公開し得るか、むろん微力を尽くす所存ではありますが、遺憾ながら自分でもよく見極めることができないと申しあげざるを得ません。

 また、江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集の刊行に関しましては、関係各位との打ち合わせで東京を訪れました際、新宿花園神社横のスナックで四十六歳子持ちバツイチのお姉さんにあっさり振られて涙に暮れた話なども含め、すべて自分のホームページで公開済みでありますので、いまさら情報公開も何もないのではないかという気もいたします。

 しかし十八万伊賀地域住民のみなさん。私がいま範を示し、二〇〇四伊賀びと委員会の自覚を促さなければ、いったい誰が彼らの目を覚ましてくれるというのでしょうか。いま私が立ちあがらなければ、この長ったらしい名前の事業は住民がお役所に完全に丸め込まれてしまった地域史の汚点として、長きにわたって語り継がれることになってしまうのではないでしょうか。

 二〇〇四伊賀びと委員会の自立性と主体性を回復しましょう。

 官民合同事業「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」を地域住民の手に取り戻しましょう。

 ご静聴ありがとうございました。お騒がせいたしました。変わらぬご支援をお願いいたします。

 ●管理人様

 そういった次第で、このたび新設した「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき事業紹介」のページに、事業のイメージキャラクターを使用いたしましたのでお知らせ申しあげます。何か支障がありましたら、お手数ですがご一報くださいますようお願いいたします。アドレスは下記のとおりです。

http://www.e-net.or.jp/user/stako/kurabiraki.html

 このページには「001」という番号を入れてありますが、事業オフィシャルサイトでの情報公開が諸般の事情で不可能だとしても、個々の事業に携わる人たちの手で自発的な情報公開が進められ、「002」「003」と番号が後続してくれることを願っております。私はどこまで甘いんでしょうか。

 しかしほんとはこんなことやってる暇はないみたいなのですが。


●11月13日(木)

 おかげさまで『江戸川乱歩著書目録』、つくり直した函に入ったのが名張市立図書館に到着しているそうです。

 そうですってのも無責任な話ですが、このところ図書館に顔を出すいとまがありませんので、いまだ現物は確認できていない状態です。

 いやこんなことではいかんぞ実際とは思いつつ、例の掲示板はこんな次第になっております。

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/13(Thu) 07:10 No.65
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:ご忠言深謝いたします

 ● wwwwwwwwwwwwwww 様

 さっさと削除されてしまったご投稿にお応えするのもなんだか間抜けな感じですが、とにかくようこそおいでくださいました。よろしくお願いいたします。どなたからも相手にしていただけぬ日がつづいておりますので、ご投稿を頂戴して百人の味方を得たような力強さを感じております。ひきつづきご投稿いただければありがたく存じます。

 ご投稿にありました「読む気になんねぇ長文のくだらねぇ〜の」とのお叱り、たいへんありがたく肝に銘じました次第です。そのご厚意に背くようなことを申しあげるのは心苦しいかぎりなのですが、長文だから読む気にならないとおっしゃるのは、頭が相当にお悪いということの端的に過ぎる表明にほかなりません。ご投稿を拝読して大丈夫なのかこのクソガキはとは思いましたものの、なんと真っ正直な方でいらっしゃるのかとほとほと感服もいたしました。

 もっとも、頭がお悪いからといって必要以上に悲観されるのは禁物です。きのうのご投稿程度の読み書きがおできなのですから、最低限の社会生活を営むことはなんとか可能でいらっしゃるはずです。自信をおもちください。なるべく世間様の邪魔にならぬよう意を用いながら、お信じになった道をひたむきに歩まれますようお祈り申しあげます。人間、ものの道理と人の道さえ弁えていれば、どんなに頭が悪くともお天道様に恥じることなど微塵もないのだと私は信じております。

 ところでつかぬことをお訊きいたしますが、もしかしたら伊賀地域にお住まいの方なのでしょうか。長文が駄目だとおっしゃるのであれば文章によらず対話によって、ものの道理と人の道とを教えてさしあげるのがあるいは当方の務めかとも愚考される次第です。何でしたら私が在籍しております名張市立図書館までおいでいただいて、移動図書館やまなみ号のガレージあたりで心ゆくまでお話をさせていただいたほうがよろしいのでしょうか。

 その場合にはまことにお手数ながら、私が開設しております下記の掲示板へのご投稿または私宛のメールで、お気軽にお申しつけいただければ幸甚です。なお、せっかくのご投稿を無にしてしまうのももったいない話ですから、袖振り合うも多生の縁、きのうのご投稿は下記の掲示板に全文転載させていただきました。よろしくご了承をたまわりますようお願い申しあげます。

 掲示板 http://www.e-net.or.jp/user/stako/tayori.html

 メール stako@e-net.or.jp

 どうして私がこんな低能の相手をしなければならぬのか、なにゆえ神はこれほどの試練を次から次へ私にお与えになるのか、と恨みがましい気分に陥ってしまいますが、単にいろいろな意味で罰が当たっているだけの話なのかもしれません。

 ともあれお仕事お仕事。


●11月14日(金)

 三重県議会事務局議事課からのメールで中川正美県議会議長の回答を頂戴いたしましたので、同課宛メールで中川さんへの再質問をお送りいたしました。

 どいつもこいつも大丈夫か

 一部始終をお目にかけます。

先般のお問い合わせにお答えいたします。

県議会との係わりについては、すでに回答したとおり、16年度に事業を実施することも含め、15年度の事業推進に要する予算を可決したことであり、事業の展開については、県と関係する地方公共団体で組織する「生誕三六○年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業推進委員会に委ねているところであります。

 なお、パンフレット等には、「掲載されているイベント等は平成15年8月現在で予定されているものです。変更または中止となる場合もございますので、あらかじめご了承ください。」と記されているところです。

 平成15年11月13日

三重県議会議長   中川 正美


中川正美様

 お忙しいところご回答をたまわり、ありがとうございました。何度もお手数をおかけして恐縮しております。

 しかしながら、またしてもはなはだ失礼なことを申しあげますが、なんですかこれはちょっと、この際ですから忌憚なく申しあげますけれど、忌憚なくというのは遠慮なくということですけれど、忌憚はきたんと読むわけですけれど、つまりはっきり申しあげまして、ご回答はじつにどうもまともなお答えになっておりません。

 まさかそんなことはないと思うのですが、質問の意味するところがご理解いただけないのでしょうか。私の質問は下記のとおりです。

 来年三月の県議会定例会で正式に決定される事業をいまから既定のものとしてPRすることに、手続き上の問題はないのでしょうか、あるのでしょうか。

 おわかりでしょうか。おわかりいただけないかもしれません。それなら噛み砕きます。三重県議会の議員先生にもしっかりご理解願えるよう、噛んで砕いてお訊きいたします。

 まずお答えの、「県議会との係わりについては、すでに回答したとおり、16年度に事業を実施することも含め、15年度の事業推進に要する予算を可決したことであり」とおっしゃる点ですが、私がお訊きしているのは平成十五年度予算のことではありません。十六年度すなわち二〇〇四年度の予算についてです。

 「15年度の事業推進に要する予算」とおっしゃるのは、計画策定など事業の準備に関する今年度予算のことだと思われます。これが可決されているのは当たり前の話です。早い話、問題のパンフレットの製作費も「15年度の事業推進に要する予算」でまかなわれているはずです。私はパンフレットの配布に異議を唱えておりますが、より厳密にいえばパンフレットそのものではなく、その記載内容を問題視しているのだとご承知おきください。

 また、「事業の展開については、県と関係する地方公共団体で組織する『生誕三六○年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき』事業推進委員会に委ねているところであります」とおっしゃる点、「事業の展開」というのが二〇〇三年度事業を指すにせよ二〇〇四年度事業を指すにせよ、それに予算という裏付けを与えるのは、つまり提出された予算案に承認を与えるのは、すなわち現在「委ねている」案件に最終的な承認を与えるのは、ほかならぬ議会の役目です。

 二〇〇四年度の当初予算は、二〇〇四年三月の定例会で決定されます。したがいまして二〇〇四年度に実施される「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業の予算は、三重県においても伊賀七市町村においても、現時点ではまだ決定されておりません。この予算に承認が与えられるのは、二〇〇四年の三月定例会においてです。この点はご理解いただけるものと思います。

 それで結局、いったい何が問題なのかと申しますと、「なお、パンフレット等には、『掲載されているイベント等は平成15年8月現在で予定されているものです。変更または中止となる場合もございますので、あらかじめご了承ください。』と記されているところです」とおっしゃる点です。たしかに記されておりますが、だからどうだとおっしゃるのでしょうか。このお答えに即して申しあげるならば、私がお訊きしたいのはまさしく、だからどうだとおっしゃるのかということです。

 このお答えの、文面には語られていない真意を拝察いたしますに、たぶん次のようなことになるのではないでしょうか。すなわち、このパンフレットで紹介されている事業はあくまでも今年八月現在で予定されているものであり、変更や中止の可能性も示唆されているのだから、パンフレットの配布は私の質問にある「来年三月の県議会定例会で正式に決定される事業をいまから既定のものとしてPRする」行為には該当しない、と。

 もしもそのようにお考えなのでしたら、「記されているところです」などと空とぼけたような指摘で終わらせずに、貴職のご判断も明確にお答えください。貴職のお答えからは、お答えになるべき最重要点がすっぽり欠落しているように見受けられます。よくもこんな回答が提出できたもんだ、こんな程度の回答しかできない人間がやれ代表質問だ一般質問だと人に回答要求して肩で風切ってやがんのか三重県議会では、と私はうっかり思ってしまいそうです。いやどうもすいません。

 もう面倒ですからこちらからお教えしておきます。私の質問に県議会の面目を保ちながら回答するには、貴職が今回のお答えに仄めかされた点を主張するしか手はありません。要するに、パンフレットは来年度事業の紹介ではないのだ、これはあくまでも予定であり変更や中止の可能性もあるのであって、いまだ予算の裏付けも取れていない来年度事業をあたかも既定のもののごとくPRするものでは決してないのだと主張する以外、ほかに言い訳や言い逃れの道は見つからないように思われます。

 ならその主張の正当性はどの程度のものなの、みたいなことをですね、じつは私は先日来事業推進委員会事務局にお尋ねして、いっこうにお答えを頂戴できていないありさまなのですが、いったいどうなっているのでしょうか。それはともかくとして、貴職から上記のように主張するご回答をいただいた場合には、私は当然のことながらその主張の正当性についてお尋ねすることになりますので、よろしくお含みおきいただければと思います。

 パンフレットに関してさらに具体的に申しあげておきますと、いくらお役人衆や議員先生がこうなっておりますこのように決定しておりますと縷々事情を説明なさったところでですね、そんな内部事情はパンフレットを手にした人間には何の関係もありません。パンフレットもらった人間はごく素直に、あ、来年はこんな事業があるんだと思ってしまいます。「掲載されているイベント等は」うんぬんといった注意書きも、予算の裏付けの取れている事業にだって中止や変更の可能性は存在しているわけですから、特効薬めいた言い訳や言い逃れにはなり得ません。

 中川先生。こんなパンフレットを配布するのはもしかして詐欺まがいの行為なんじゃないでしょうか。どうなんでしょうか中川先生。

 以上、長々しく記しましたが、私の質問はごく簡単なものです。しつこいようですが、以下に再掲いたします。

 来年三月の県議会定例会で正式に決定される事業をいまから既定のものとしてPRすることに、手続き上の問題はないのでしょうか、あるのでしょうか。

 お忙しいところ恐れ入りますが、普通の県民が充分納得のできるようなご回答をお待ちいたします。県民に顔を向けたお答えをお願いいたします。今回の件に関して申しあげますと、お役人衆といい議員先生といい、見事なまでにお役所の内部にしか顔を向けていらっしゃらないことに、私はいささか茫然としております。みなさんいったい大丈夫なんでしょうか。

 なお、以前からお願いしておりますとおり、頂戴したご回答は当方のホームページ(http://www.e-net.or.jp/user/stako/)で公開させていただきます。よろしくご了承をたまわりますようお願い申しあげます。

2003/11/14

 つづきましては例の掲示板。きょうのところはこんなんどっせ。

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/14(Fri) 08:46 No.69
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:面目次第もございません

 取り急ぎお礼とお知らせです。

 一昨日開設いたしました「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき事業紹介【001】」のページを律儀にご閲覧くださったみなさん、どうもありがとうございます。あれ以来手つかずの状態ですが、江戸川乱歩と小酒井不木の書簡集が完成するまで、いやそのあとの書簡集に対する評価まで、きちんと掲載してゆくつもりです。どうぞおつきあいください。しかし時間が取れるかな。

 さらに律儀なみなさんは、上記ページのリンク集から小酒井不木研究サイト「奈落の井戸」においでいただいたことと思います。その「奈落の井戸」には、ありがたいことにみなさんへのメッセージを掲載していただいております。未見の方はぜひご覧ください。「伊賀びとさんこんにちは」と十八万伊賀地域住民感涙もののメッセージが記されたホームページなんて、そんじょそこらでお目にかかれるものではありません。

 アドレスは下記のとおり。11月12日付「奈落雑記」をどうぞ。「奈落の井戸」主宰者のもぐらもちさんにはこの場を借りてお礼を申しあげます。もぐらのあにきー、よけーなおてまとらせちまってどーもしーましぇーん。

 奈落の井戸 http://homepage1.nifty.com/mole-uni/

 ●小西昌幸様

 どうもありがとうございます。ご心配をおかけしております。現役公務員の方のご支援、何より心強く思っております。四国道後の熊虎親分といい小西さんといい、四国の人は助っ人役がお好きなのでしょうか。いずれにしても身に余る光栄です。

 「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業の賞賛されるべき点のひとつに、そこらの広告代理店や企画会社なんぞの力をいっさい借りず(たぶん借りていないはずなのですが)、すべて「伊賀びと」の身の丈身の程の範囲内でやっていることが挙げられます。今後ともよろしくご支援ください。

 もちろん私だって目一杯支援しているつもりなのですが、しまいにゃ支援拒否されてしまいそうな勢いです。いまの日本でここまであからさまに拒否反応を示されてしまう支援行為となると、ほかには自衛隊のイラク支援を数えるのみではないでしょうか。

 ●管理人様

 どうもご苦労さまです。ご安心ください。私はちっとも怒っておりません。ほんとです。にこにこしていてさながら生き仏のごとくです。ご判断は尊重いたします。歯痒い思いその他いろいろ、ほんとにいろいろ抱え込んでいらっしゃるだろうなと拝察しております。今後ともよろしくお願い申しあげます。

 ●木っ端役人様

 ご無沙汰いたしました。もっとも、かつて私の掲示板で遭遇する機会を頂戴したハンドルネーム「木っ端役人」の方かどうかは不明ですから、もしも同名異人の場合には「はじめまして」と申しあげなければならないわけですが、とにかくよろしくお願いいたします。

 私の場合ショーとなりますと、とどめはやっぱり一条さゆりショーですか。行政は老年期の性の問題に関していったいいつまで知らぬ存ぜぬをつづけるのか、といった批判の意味もこめまして、一条さゆりショーに清き一票を投じます。

 ● wwwwwwwwwwwwwww 様

 なんのことはない、私もさっさと削除されてしまいました。お互い人のこと嗤ってなんかいられません。こうなったらわれわれは同じ削除仲間、どっちもご町内の嫌われ者だいッ、なんてことになるのでしょうか。あ。事情をご存じないかもしれませんからお教えしておきましょう。削除された投稿の64番と65番はそれぞれ下記のページに転載されています。よろしくどうぞー。

 No.64 http://www.e-net.or.jp/user/stako/tayori.html

 No.65 http://www.e-net.or.jp/user/stako/DE/DEset.html

 はいおしまい。


●11月15日(土)

 11月も15日を迎えました。

 率爾ながら中井英夫です

 東京では中井英夫没後十年「虚無への供物」展が開幕いたします。「番犬情報」をご覧ください。

 伊賀地域は相変わらずで、例の掲示板は本日かようなことになっとりますばい。

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/15(Sat) 09:20 No.71
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:重ね重ね面目次第もございません

 ●管理人様

 ご教示ありがとうございます。「アプリケーションマニュアル」のページをよく読んでおりませんでした。申し訳ありません。お詫び申しあげます。こんなことでは他人様の手続き上のミスやなあなあ感覚を叩く資格を失ってしまいます。さっそく手配いたします。

 おかげさまで、ごみ大爆発の三重県と合併大分裂の伊賀七市町村がなあなあ感覚でお贈りするなんちゃってイベント「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」においては、すべてがすべて正当な手続きを無視してなあなあ感覚でことが運ばれているわけでもないのだということが了解されました。県議会も含めた身内同士はなあなあながら、お役所の外部に対してはシビアでんにゃわということでしょうか。どうもお見逸れいたしました。

 イメージキャラクターを無断使用してしまったあとになってこんなこと申しあげるのも身勝手な話ですが、なにとぞ使用のご承認をたまわりますよう、関係各位によろしくご伝声いただければ幸甚です。関係各位と申しますと、さしずめ木戸博さんやAさんやもしかしたらTさんや、そんなことはあるまいとは思いますけどWさんやうっかりするとNさんまでが含まれるのかと……

 てーへんだー。

 なにがてーへんなんだばーか。

 しょーにんとかゆーやつぜってーもれーねーみてーですぜー。

 なんでもれーねーんだばーか。

 きらわれもんはしょーにんなんかぜってーもれーねーってー。

 もれーねーならもれーねーでいーんだばーか。

 なんでもれーねーでもいーんですかー。

 なんでもれーねーのかじょーほーこーかいしてやりゃーちーとはせけんさまのおやくにもたとーってもんだろーがばーか。

 じょーほーこーかいってべんりなもんなんすねー。

 この長音過多のキャラクターはいったい何なんでしょうか。書いてる私にもいまだにわかりません。

 ●三重県民の皆様

 ごみ大爆発の三重県といえば、北川正恭前知事を県議会に参考人招致する方針が固まったようです。伊勢新聞オフィシャルサイトから一部引用いたします。

 以下引用。

北川前知事を参考人招致へ/RDF事故で自民県議団

 県議会会派、自民党・無所属県議団(岩名秀樹団長)が、県議会RDF貯蔵槽事故調査特別委員会(田中覚委員長)に北川正恭前知事を参考人招致する意向で調整に入ったことが、十三日までに分かった。十八日の同会派議員総会で最終決定し、田中委員長(新政みえ)に申し入れる見通し。

 北川氏の参考人招致は先月二十三日の同派議員総会で、一期や二期生を中心に要望が高まった。九月十九日の第四回調査特別委では契約業者の富士電機の参考人招致を決め、北川氏の招致は自民党委員から声が上がったが、議題としては取り上げられなかった。

http://www.isenp.co.jp/news/_2003/1114/news01.htm

 引用以上。

 前知事の参考人招致なんてとっくにやってなければならぬことのはずですが、どうしてここまで遅れてしまったのか。三重県議会は何を考えていたのかと申しあげたいところですが、何も考えていなかったのかもしれません。ともあれ、一時は知事と県議会がぐるになって前知事の責任問題をうやむやにしてしまいそうな雲行きだっただけに(もちろん国の責任もきわめて大きいわけですが)、県議会の英断を善良な一県民として喜びたいと思います。

 どーこがぜんりょーないちけんみんだばーか。

 だからいったい何なんでしょうかこの長音過多は。

 ●伊賀地域住民の皆様

 せっかくお邪魔したんですから選挙運動をば少々。

 二〇〇四伊賀びと委員会の自立性と主体性を回復しましょー。

 官民合同事業「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」を地域住民の手に取り戻しましょー。

 ごせーちょーありがとーございましたー。

 それではまたあしたー。


●11月16日(日)

 中井英夫没後十年「虚無への供物」展が開幕した翌日にこんなこと記すのもどうかと思いますが、前回配本までは当地の新刊書店にも身を隠すような印象で、それでも文庫本二冊分ほどの幅を取って並んでいた創元ライブラリの中井英夫全集、最新刊の『月蝕領崩壊』はとうとうどこの本屋さんでも発見できませんでした。いかんなこれは。まあそんなもんか、とも思いますが。

 本屋さんで目についたものといえば、光文社文庫の江戸川乱歩全集『幻影城』と甦る推理雑誌『「別冊宝石」傑作選』、洋泉社のムック『ミステリー迷宮読本』、それから角川書店の雑誌「野性時代」の新創刊号というのが出ていて、「対決! 盤上の乱歩」という座談会が掲載されていたのでふらふら買ってしまいました。北村薫さんがホスト役を務め、乱歩と宇陀児の棋譜をネタにしてお話が進んでいます。興味のある方は立ち読みしてみてください。

 本日はまあこういったところで。


●11月17日(月)

 本日もごく短めで失礼いたします。「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき事業紹介【001】江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集刊行事業」はちょこっと更新いたしました。ご支援ご協力をお願い申しあげます。


●11月18日(火)

 おやびんコイヘルペスってしってっかー。

 んなことくれーしってらばーか。

 あのヘルペスはがいこくからにほんへスパイがもちこんだんだじょー。

 なんでんなことがわかんだばーか。

 おはよーヘルペスくん、だじょー。

 本日は小咄だけで失礼いたします。キャラクターの片割れがハタ坊化してしまう懸念も出てきたわけですが。


●11月19日(水)

 いやどうもきょうは小咄かましてる時間もありません。早々に失礼いたします。


●11月20日(木)

 毎日適当なこと書き散らかしてると、たまに冷や汗をかく仕儀となります。

 五か月ほど前、「男色」という言葉の読みに関して岩田準一の関係者の方からご連絡をいただいたときも驚きましたが、きのうは中井英夫の関係者の方からお電話を頂戴してしまいました。

 16日付伝言の「創元ライブラリの中井英夫全集、最新刊の『月蝕領崩壊』はとうとうどこの本屋さんでも発見できませんでした」というくだりをお読みいただいたそうで、『月蝕領崩壊』を送ってやるからとのありがたいお言葉をたまわったのですが、いやもう本屋さんに注文してありますからご放念ください、今回は結構ですから今度また何かいいものください、とお願いを申しあげました。いったい何をいただけるのでしょうか。

 それから昨日、藤田知浩さんの編による『外地探偵小説集 満洲篇』(2003年11月10日第一刷、せらび書房、本体二四〇〇円)をご恵投たまわりました。取り急ぎこの伝言板でお知らせする次第ですが、帯には「忘れられた外地を舞台にした、忘れられた日本の探偵小説を集めるシリーズ」と記され、次巻は上海篇とのこと。21世紀初頭という新たなナショナリズムの時代にこそ編まれるべきシリーズ、などというのは不粋に過ぎる評言ですが、本邦探偵小説史のあまり知られていなかった側面を窺うことのできる、と申しますか、はっきりいえば乱歩の手になる本邦探偵小説史「探偵小説四十年」からごっそり抜け落ちていた領域を補完してくれる好企画だと申しあげておきましょう。中身にはこれから眼を通すわけですが。

 そういえば一足早く、論創社という聞いたこともなかった出版社から論創ミステリ叢書というシリーズの配本も始まりました。出版界の片隅で探偵小説をめぐる地殻変動のようなものが起きているのかなとうっかり思ってしまいそうですが、ともあれ双方とも、その門出を祝福し前途におおいに期待したいシリーズ。ご祝儀の意味もこめてどうぞお買い求めください。


●11月21日(金)

 うっかり寝過ごしてしまいましたのでこれで失礼いたしますが、この伝言板では中井英夫の話題はなぜかしら二日つづいてしまうものらしく、「人形+写真」作家の石塚公昭さんからお知らせいただいた中井英夫ギャラリーをちょこっとご紹介申しあげておく次第です。


●11月22日(土)

 けさは久しぶりに例の掲示板で莫迦をからかってまいりました。

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/22(Sat) 07:24 No.72
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:お寒うございます

 一週間のご無沙汰でした。遺憾ながら寂として声なきありさまがつづいているようで、それならば賑やかしのひとつもと宣伝にお邪魔いたしました。

 地域雑誌「四季どんぶらこ」第二十八・二十九合併号が昨21日に発売されました。上野、名張両市内の書店や上野市小田町鍵屋の辻の数馬茶屋などでお買い求めいただけます。

 表紙には「元永や酒に溺れてパピプペポ」の句でも知られる現代アートの国際的権威、元永定正さんの「くるくる」という作品をあしらい、気になるお値段は本体三百五十円。よろしかったらご購読ください。

 圧倒的人気を誇る私の連載「乱歩文献打明け話」は第二十六回を迎え、下記のような感じで始まっております。

「ほんまに困ったことになりましてね」

「また何を困ってますねん」

「『生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき』のことですけど」

「その話まだつづいてるんですか」

「隠されていた問題点が前回の漫才以降いろいろと明るみに出てきまして」

「日本道路公団やないんですから」

「おかしいのは道路公団だけやなかったんです。三重県かておかしいんです」

「そんなことゆうてもええんですか」

「三重県をこの混迷から救うことが神から与えられた僕の使命やと悟りまして」

「いったいどこの神さんですねん」

「父と子と精霊の御名においてもまた八百万の神の名にかけてもさらにはうちの近所のお地蔵さんの思し召しとしても三重県を救いたいなと念じております」

「神さんと仏さんごっちゃですがな」

「まさに神も仏もないような無政府状態が三重県に現出されてるわけでして」

 以下、「四季どんぶらこ」を買って読んでね。

 ついでですからもうひとつ宣伝です。

 生活情報誌「YOU」が伊賀地域のグルメ情報とやらをまとめた『伊賀の食彩帖』は、今月13日の発売開始以来かなり好調な売れ行きを見せているようです。「地元まるごと255軒〜店主の技冴える、会席からせんべいまで〜」と銘打ち、和洋中華にお菓子はもとより温泉や地酒までまるっとカバー、芭蕉や忍者のコラムも添えて本体たったの千円というお値打ち価格です。詳細は下記のページでご覧ください。

 伊賀の食彩帖 http://www.iga-younet.co.jp/mart.html

 ところでこの『伊賀の食彩帖』には、われらが「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業の広告が二ページにわたって掲載されております。この広告代がいくらだったかなんてことは当然情報公開されなければならぬことのはずなのですが、いったいどうなんでしょうか。血税つかってるという意識などひとっかけらもないそこの莫迦ども、二〇〇四伊賀びと委員会の莫迦ども、三重県職員の莫迦ども、どうなんでしょうかと尋ねてるんですから、たまにはお答えいただけませんか。なあ野呂おまえもそう思うだろ。

 それにしても寒くなってきました。当地では莫迦は風邪を引かぬなどと伝えられておりますが、二〇〇四伊賀びと委員会のみなさんはお元気でいらっしゃるんでしょうか。


●11月23日(日)

 ここはイラクかとさえ疑われる例の掲示板、本日も下記のとおり連続爆撃してまいりました。

 権限移譲っすかまじっすか

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/23(Sun) 08:29 No.75
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:野呂昭彦知事ばんざーいッ

 きのうの朝日新聞伊賀版に「権限移譲へ協議会/1月めど/知事、全市町村長と論議」という記事が掲載されていました。冒頭の段落を引用します。

 以下引用。

 野呂昭彦知事は20日までに、県から市町村への権限移譲などを巡り、知事と県内の全市町村長で構成する「県と市町村の新しい関係づくり協議会(仮称)」を来年1月にも立ち上げることを決めた。国と地方の税財源を見直す「三位一体」論議が進む中、県と市町村の関係も見直す。県によると、この問題についての首長の定例的な組織は全国初という。

 引用以上。

 ぽかーん。

 あんぐり。

 ははーん。

 なーんだ。

 しがんた。

 しかししがんたという言葉も最近とんと耳にいたしませんな。そんなことはともかくとしてこの新聞記事、読んだ直後にはなんだかぽかーんとなってしまいましたが、やがてなーんだと得心されました。

 なーんだ。野呂知事はちゃんとわかっていらっしゃるんじゃありませんか。いや知事もずいぶんお人が悪い。もしかしたら野呂知事は、私が思っているほどあれな人ではないのかもしれません。いや失敬失敬。しかしそれならそれで考えていらっしゃることを態度で示していただかないことには、ついついあれな人なんだと思い込んでしまいます。

 つまりあれです。野呂知事は県から市町村への権限移譲を進めようと、そうおっしゃってるわけなんです。よくぞおっしゃいました。その言やよし。上等です。それが世の中の流れってもんです。そこまでわかっておいでの野呂知事ですから、ご自分が「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業推進委員会の会長に居坐ってるのはどう考えたって世の中の流れに逆行することだってことにもまた、とっくの昔にお気づきでしょう。

 中央から地方へ、県から市町村へ、権限移譲の流れに棹さして全国初のことやらかそうって人間が、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業では会長職にふんぞり返って伊賀七市町村の首根っこを押さえてますなんて、そんなことやってたら世間様の嗤いものになってしまいます。あの知事は莫迦かといわれてしまいます。三重県には権限移譲なんて進める気はさらさらなく、知事は単にパフォーマンスやってるだけなんだろうと見倣されてしまいます。やれやれ今度の知事もまたパフォーマンスおとっつぁんかよと、県民はかなりうんざりしてしまいます。

 しかしそんなことはありますまい。野呂知事は真剣に権限移譲を検討していらっしゃるのだろうと拝察いたします。したがいまして当然の流れとして、事業推進委員会会長の座からすみやかに身をお引きになり、権限移譲に関するひとつの範を示していただけるものと期待しております。待ってました大統領ッ。

 野呂昭彦知事ばんざーいッ。

 会長ご退任ばんざーいッ。

 松阪牛ばんざーいッ。

 ではここいらで率爾ながら例のものを。

 二〇〇四伊賀びと委員会の自立性と主体性を回復しましょう。

 官民合同事業「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」を地域住民の手に取り戻しましょう。

 こら野呂おまえもそう思うだろ。

 ●村びと様

 ご無沙汰いたしました。ご投稿ありがとうございます。二〇〇四伊賀びと委員会になりかわってお礼を申しあげます。

 『伊賀の食彩帖』は取材や編集なんかの作業が大変だったみたいですけど、かなりの出来に仕上がっております。第一弾では一軒あたりの記事スペースにばらつきがあったため、どうしてうちの店よりあの店のほうが扱いが大きいんだ、みたいなクレームが結構寄せられたと(こんなことよそいてゆうてもろたら困りますけど)関係者からお聞きしましたので、

 「それが伊賀です。伊賀というのはそういう土地です。この狭い土地で見苦しく足の引っ張り合いをしながら生きかわり死にかわりして田を打ってきたのが伊賀の人間です」

 とお答えしておいた次第です。私なんか二〇〇四伊賀びと委員会の足を思い切り引っ張ってるわけですから、典型的な伊賀の人間だということになります。いやお恥ずかしい。ともあれ第二弾ではそのあたりも改善され、伊賀の地にいよいよ馴染んだ内容になっているようです。

 二〇〇四伊賀びと委員会の予算に関しましては、仰せのとおり全部すべてまるっと公開することが望まれます。それをやらないと官民合同事業の意味がないとさえ思われます。県の定めた情報公開制度によらなくても、二〇〇四伊賀びと委員会がものの道理と人の道とを弁えてさえいれば、地域住民から催促される前にさっさと公開を進めているはずなのですが、いったいどうなっているのかさっぱりわかりません。いくら前知事が情報公開の旗を振ってみたところで、お役人衆の隠蔽体質は文字どおり体質なわけですから改善はきわめて難しく、とくに薹の立った連中には何も期待できんだろうという気もいたしますし。

 また『伊賀の食彩帖』の話題に戻りますと、私は美酒美食にまったく興味のない人間ですからこの本にもほとんど関心がないのですが、147ページに掲載された上野市小玉町のお茶屋さん「むらい萬香園」のご主人は相当面白い方で女子高生にも大人気、未体験の方はぜひ一度あの面白さを実感されるようお勧めしておく次第です。この時期の抹茶ソフトは芯から顫えるわけですが。

 山下二等兵、報告終わります。


●11月24日(月)

 山下二等兵(ところであなたは山下敬太郎をご存じでしょうか。柳家金語楼をご存じでしょうか)、本日も例の掲示板において下記のごとき戦果を挙げてまいりました。

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/24(Mon) 08:28 No.76
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:中川正美議長ばんざーいッ

 というタイトルでばっこんばっこん悪口雑言罵詈讒謗の限りを尽くしてやろうと思っていたのですが、きょうのところは中止いたしました。ネタは一週間ほど前に仕込んでありますので、もう少し寝かせてじっくり熟成させたそのうえで、このおいおい大丈夫なのかおまえはみたいな三重県議会議員の先生をしんねりみっちりいたぶってさしあげようと考えております。

 ところでわれらが「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業は、野呂昭彦知事の英断によってまったく新しい意味合いを帯びることになりました。三重県が進めようとしている権限移譲を象徴する事業、とでも申しあげればいいでしょうか。昨日新聞記事を引用してお知らせいたしましたとおり、野呂知事の提唱で設立される(立ち上げる、なんて言葉つかってたら言語感覚を疑われちまうぜ朝日新聞の記者さんよ)「県と市町村の新しい関係づくり協議会(仮称)」では県から市町村への権限移譲があーだこーだと協議されるものと思われますが、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」ではそれより一足早く、県が伊賀地域の自立性や主体性を全面的に尊重し、伊賀地域に権限を移譲したうえで事業が実施されることになります。野呂知事が事業推進委員会の会長をお辞めになる背景には、これを権限移譲のモデル的事業にしたいという深いお考えが存在しています。

 しかしこら野呂おまえはまだ辞めとらんのか。

 もしもし知事よ知事さんよ。のろのろしてんじゃありません。


●11月25日(火)

 きーたーかぜふきぬくー、さむいーあさもー、例の掲示板でばっこんばっこんやってる私です。

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/25(Tue) 07:38 No.77
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:高杉勲伊賀県民局長ばんざーいッ

 きょうのタイトルにはとくにこれといった意味はありません。

 さて、激戦を勝ち抜いてからまだ半年ほどだというのに最近では県民からこらこらと呼び捨てにされることも多い野呂昭彦知事が権限移譲の趨勢に鑑みて「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業推進委員会の会長をお辞めになることがほぼ本決まりになった、と思っているのは私だけなのでしょうか。

 どうもようわかりません。ようわかりませんが私は私で僭越ながら第二代会長としてばっこんばっこん精励恪勤したいなと決意を新たにしておりますので、こんな健気な私がどのような手続きを踏めば晴れて会長に就任できるのか、木戸博さんどうぞ教えてくださいな。これは11月10日付の投稿でお訊きしたことなんですから、そろそろお答えいただいてもいいころかなと思っております。

 ではここで、第二代会長候補者として所信の一端を申し述べたいと思います。

 「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業に関する私の考えは、大好評発売中「四季どんぶらこ」第二十八・二十九合併号にも記しましたとおり、

 「ですから事業を中止して三重県はこれこのとおりしょうもないイベントに税金つかうことはやめましたと脱イベント宣言を発することによって全国にひとつの範を示すのが最善の道なんです」

 ということに尽きております。全国の自治体職員諸君はいっぱいいっぱいのところまでイベント疲れしてるわけなんですから、そろそろどこかの自治体がもうお金もないことですしと脱イベントの口火を切ってもいいころでしょう。

 とはいうものの、いまから「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業を中止するのは至難のことです。それならせめて会長の権限で事業に関するすべての情報を公開してしまおうというのが私の深謀遠慮というやつで、ここいらのことは11月11日付の投稿に記してありますから軽く流すことにいたしまして、情報公開につづきましては事業推進委員会の解散を実現したいなと私は考えております。要するにこんな委員会には何の意味もないではないかということです。

 ざっと経緯を振り返ってみますと、そもそも事業の基本構想が発表されたのが昨年つまり2002年の1月で、事業推進協議会の発足は昨年5月のこと、8月には二〇〇四伊賀びと委員会が設立され、明けて本年2003年の7月に事業推進協議会が事業推進委員会に移行したと、だいたいこのようなことになっております。

 なんか変だな、と私は首をひねりつづけております。事業推進協議会は二〇〇四伊賀びと委員会の発足を受けて解散するべきだったのではないでしょうか。それがどうしてたらたら存続し、事業推進委員会に移行しなければならなかったのか。どうもようわかりません、と申しあげたいところですが、じつは私にはよくわかっているような気がいたします。知らざあいって聞かせやしょう。この委員会の根っこにあるのはまず間違いなく、官尊民卑と責任回避というお役所名物の二大体質であると思われます。

 官民合同事業において民の権限を規制するのは官尊民卑の常道ですし、シンプルでいいはずの組織を敢えて複雑にするのは責任回避の常套です。事業推進委員会の設立はこれらふたつの体質によって要請されたものではないかと考えられる次第です。ねえ三重県庁のみなさんがた、みなさんが自覚していらっしゃらないみなさんの体質みたいなものまでぜーんぶ含めて、こちとら結構お見通しなんよ。

 要するに事業推進委員会なんてまったく必要のない組織です。官民合同の二〇〇四伊賀びと委員会が発足した時点で、事業に関する権限と責任を二〇〇四伊賀びと委員会にぽーんと与えてやればそれで話は済んだはずです。二〇〇四伊賀びと委員会で事業の計画と予算とを決定し、三重県と伊賀七市町村がそれぞれの議会で承認を与えればそれで済むはずの話です。二〇〇四伊賀びと委員会には県の生活部から薹の立ったお目付役も送り込まれているんですから、そのうえ税金つかって屋上屋を架す必要はどこにもなかったと思われます。こんなことやってる三重県がさあこれから権限移譲を協議いたしますだと? 笑わせちゃいけねえ。そりゃ聞こえませんぜ昭彦さん。

 だいたいがこの事業推進委員会、いままでいったい何をやってきたのか、これから何をやろうというのか、事業事務局にお訊きしてもまともな返事が返ってきません。県でも市町村でも来年度予算案がほぼ固まろうかという12月末にこそこそ集まり、事業実施計画案をしゃんしゃん承認する以外にいったい何をやるというのでしょうか。事業推進委員会は完全な形骸、単なるお飾りにしか過ぎません。昔っからお飾りの出番は正月と相場が決まってるんだ。夜逃げの相談でもあるめえに年末に集まっていったい何の騒ぎだ。おととい来やがれすっとこどっこい。

 以上、所信の一端を表明いたしました。事業に関する情報公開を進め、そのあと事業推進委員会を解散する。これが私の公約です。よろしくご支援をたまわりますようお願いいたします。

 二〇〇四伊賀びと委員会の自立性と主体性を回復しましょう。

 官民合同事業「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」を地域住民の手に取り戻しましょう。

 相も変わらぬばっこんばっこんなわけですが、この「じゃーん。しょうもないことに税金つかうのはやめましょうキャンペーン」につづいてはいよいよ「じゃーん。名張市は乱歩から手を引けキャンペーン」が始まります。名張市民のみなさん、どうぞご期待ください。


●11月26日(水)

 例の掲示板に市町村合併の話題を投稿しようと思って舞文曲筆えっさっさに及んだのですが、合併問題はあの掲示板には無関係か、いや本当は関係があるのだが、あそこで合併をネタに地域住民をいいようにおちょくってやったらまた管理担当者の気苦労が増えるか、と考えて投稿は差し控えました。

 伊賀地区市町村合併協議会のオフィシャルサイトにある「ご意見紹介」のページを眺めてみますと、市町村合併によって発足する新しい市の名称をめぐり、伝統的にお互いの足を引っ張り合うことの大好きな伊賀地域住民がここへ来て壮絶なバトルをくりひろげていることが知られます。

 こちらに「上野市民は怒っています。この怒りを無視して伊賀市を推し進めるならば市長のリコール運動が起こることでしょう。その気配が出ています。絶対白紙に戻すべきです」(2003.11.5)と憤懣やるかたなき人があるかと思えば、あちらには「伊賀は1つで伊賀市だと納得がいきますが、名張が住民投票の結果、7割の人民が反対をされ、その時点で伊賀は1つではないのです。上野市の人口が6万に対し、他は3万で常識的に考えても上野を中心に新市名を公募するなり、住民投票するべきです。市長は上野市民の代表でしょう。市民の怒りがわかりますか?」(2003.11.6)と怒髪天を衝いてる人がいるといった塩梅で、ああそうですか名張市民は「人民」ですか、などと幼稚な揚げ足取りも憚られる次第なのですが、これでは上野市民が嫌われるのも致し方のないところだなと妙に納得されぬでもなく、それにしてもリコールとはまた穏やかではありません。

 ここはやっぱり私の出番か。伊賀を代表する知性が決然と火に油を注いでやらねば収まらぬか。しかし上野あたりの莫迦を相手にするのはそれこそ莫迦らしいことですし。


●11月27日(木)

 たまには心を洗われるような話題を綴りましょうか。

 名張小学校こそわが母校

 春日の森にいや茂る 杉は心の鑑とて

 という校歌でおなじみの名張市立名張小学校の五年生たちが昨26日、名張市総合福祉センターふれあいで「名張フェアー」を催しました。

 五年生の良い子たちから届いた案内状には「私たち名張小学校5年生は総合の時間に名張のいい所をいっぱい見つけて調べました。そこで学んだことや考えたことを町のみなさんに伝えたいと思い、『名張フェアー』を開くことにしました。名張のことがよーく分かるので、ぜひ見に来て下さいよっ!」と書かれていました。

 先週のある日、私は同校の教頭先生から電話でご依頼をいただいて久しぶりに母校を訪れ、江戸川乱歩のことを調べている良い子たち七人のグループを相手に出張講師を務めました。場所はなぜか校長室で、壁には歴代校長の写真が掲出されていましたので、「あ。これは私が入学した当時の道浦先生。あ。この米谷先生のあだ名はムーミンパパ」とかなんとかご機嫌を伺い、放課後には良い子たちの一部を和菓子製造販売の山本松寿堂まで連れ出して、二銭銅貨煎餅をただでせしめるというゆすり同然の真似までしてしまいました。

 その良い子たちの本番が、この「名張フェアー」という発表会です。最近の私と来た日には伊賀地域一円において中井英夫の最晩年もかくやとばかりどなたからも忌み嫌われ、来るな寄るな近づくな、しっしっしっ、と石もて追われているような明け暮れで、どこかへ招かれたり誘われたりといった心躍ることは久しく経験しておりませんので、良い子たちの案内状片手にスキップ気分で会場へ赴いた次第です。

 会場には、校区内で調査したことが模造紙(なんか懐かしい言葉です)に大書して展示され、良い子たちによる説明のライブもあって、変声期前の男の子の声を聞いているうちにマイケル・ジャクソンみたいな怪しくも物狂おしい気分になってしまったことを告白しておきます。江戸川乱歩グループの展示スペースはこの盗撮写真でご覧いただけます。

 乱歩のほかにも、名人職人、まちかど博物館、かたやき、名張まんじゅう、ひやわい、名張駅、秋祭り、稲森宗太郎、藤堂家など、いろいろなテーマの調査結果が展示されていました。

 名張のまちを流れる城下川という水路を扱ったスペースでは、良い子たちが出題するクイズに挑戦してみました。情け容赦もなく全問正解をかましてやるつもりだったのですが、これ間違ってますと情け容赦のない指摘を受け、伊賀を代表する知性が小学生の前でとんだ赤っ恥をかいてしまいました。

 クイズのあと、「名張川について知っていることを書いてください」とメモ用紙を手渡されましたので、少し考えてから次のように記しました。

 名張川には昔、バキュームカーがうんことおしっこを流していた。18へぇ。

 良い子たちは変質者を見るような目で私を見ていました。

 心を洗われるような話題のあとは例の掲示板ですが、本日の投稿は次のとおりです。

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/27(Thu) 07:45 No.80
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:ご迷惑のお知らせ

 ●三重県伊賀県民局の皆様

 どうもお仕事ご苦労さまです。毎度ご迷惑をおかけしております。本日のご迷惑は下記のとおりとなっております。

 あす28日の金曜日、上野市に用事ができましたので、その用が済み次第そちらにお邪魔しようかと考えております。時間のほどは午後1時になるのか2時になるのか3時になるのか、残念ながら確約できないのが心苦しいところなのですが、とにかくよろしくお願いいたします。

 用件は、いくらお待ちしてもいっこうに頂戴できないご回答をたまわりに、といったことになるのですが、担当職員の方にお会いしたからといってお答えを頂戴できるものとは限りませんから、あるいはただ嫌がらせのためだけにお邪魔する結果となってしまうかもしれません。しかしまあ、もしかしたらこのまま永遠に無回答なのかなとも危惧される次第ですので、その点だけでも確認できればありがたいなと思っております。

 ご回答いただきたいのは、すっかりおなじみになりました次の四点。

 一) 「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業の三か年計画は、いつ、どのような場で、誰によって決定されたのか。決定時の議事録を公開するよう要請する。公開は可か、不可か。

 二) 三か年計画のうちの平成十五年度事業「平成十六年の実施予定事業の広報」は、三重県ならびに伊賀地域七市町村の各議会の承認を得ているのか、得ていないのか。得ていない場合は、承認を得る必要はないと判断しているのか。

 三) 事業推進協議会の三回にわたる会合の議事録を公開するよう要請する。公開は可か、不可か。

 四) 次回の事業推進委員会はいつ、どこで開催されるのか。地域住民がそこに出席し、事業に関して意見を述べることは可能か。

 四番目の質問では「いつ」に対して「12月末」とのお答えをいただいておりますが、より精確にまたその他の点に関しましてもよろしくお願いいたします。

 つづいて追加質問が一点。

 五) 「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業推進委員会の会長に就任するための手続きはどのようなものか。

 以上五点ですが、ほかに事業の情報公開などについて関連質問が出てくるかもしれません。そういえばイメージキャラクターの使用に関するご承認もまだいただいておりませんし。

 あ、急に用事が入っちゃった、ですとか、た、たたた体調が、ですとか、みなさんいろいろご事情がおありでしょうし、こちらから勝手に押しかけるわけですからお会いいただけなくても文句は申しあげませんが、このへんで一度、すっきりさせられるところだけでもすっきりさせておいたほうがいいように思います。二〇〇四伊賀びと委員会の自立性と主体性を回復し、官民合同事業「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」を地域住民の手に取り戻すため、みなさんの特段のお力添えをお願い申しあげる次第です。

 ところで私は「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」の事務局が県民局の何階にあるのかもよく弁えておりませんので、なにとぞよろしくお引き回しくださいますよう。来るな寄るな近づくなと、あんまり邪険にしないでね。

 どうかぼこぼこにされて帰ってくることだけはありませんように。


●11月28日(金)

 本日は三重県伊賀県民局にお邪魔することになっておりますので、例の掲示板ではかようなご挨拶を申しあげました。

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/28(Fri) 07:03 No.82
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:午後は雨になるそうですが

 ●管理人様

 ご丁寧にありがとうございます。

 事務局長と事務局次長が津へご出張との由、それならこちらも県庁まで足を運ぼうかとちらっと考えたのですが、面倒なので中止いたしました。

 いずれ県庁にもお邪魔して知事室や生活部あたりで嫌がらせをしてやらなければいかんなとは思っておりますので、そのおりにはどこの誰をいたぶってやればいいのか、よろしくご指導いただければ幸甚です。

 それにまあ、肩書に長と名のつくようなお偉いみなさんが出払っているときのほうが、行政の最前線で職務に汗を流すスタッフの生の声が聞けたり、部外秘のはずの文書をなぜか手違いで目にすることができたりして、むしろ好都合なのではないかという気もいたします。

 そんなこんなでお忙しいところまことに恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。名和さん待っててちょうだいね。

 さ。手土産に名張饅頭でも買ってこようっと。


●11月29日(土)

 昨日、上野市四十九町にある三重県伊賀県民局にお邪魔してまいりました。報告は例の掲示板に下記のとおり投稿いたしました。

 嫌がらせこそわが運命

投稿者:中 相作
投稿日:2003/11/29(Sat) 08:15 No.86
[53.2.215.220.ap.yournet.ne.jp]

タイトル:きのうはお世話になりました

 ●「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業事務局の皆様

 きのうは嫌がらせに参上いたしましたところ思いがけずご歓待をたまわり、ありがとうございました。ご出張のはずだった事務局長の木戸博さんにゆくりなくもお会いできましたのは、と申しますか、たとえ一瞥でも木戸さんをお見かけできましたのは文字どおり望外の喜びで、眷恋のアイドルを生で目撃できた少女のように喜んでおります。いやむしろ、ブッシュ大統領の電撃訪問に立ち会った米軍のイラク兵士にも似た歓びを感じた、と申しあげるべきでしょうか。

 と時事ネタも盛り込みながら快調に飛ばしている次第ですが、唯一の心残りはやはり信田さんにお会いできなかったことでしょうか。きのうお邪魔する前に上野市内の市中見回りに勤しみましたところ、どこでお聞きいたしましても伊賀県民局職員のなかでは信田さんの人気が抜きん出て高く、ここまで人気のある人にはかえってよくないことが起きるのではないかと心配さえ覚えたほどです。心がけのよくない人間が伊賀県民局まで嫌がらせに訪れるかもしれません。くれぐれもご注意くださいとお伝えください。

 貴事務局にはこれからも努めて参上したいと考えておりますので、今後ともよろしくお願い申しあげます。できれば週に一度はお邪魔したいと思っているのですが、いろいろばたばたしておりまして実現は難しそうです。時間が取れましたらまたこの掲示板に予告を投稿いたしますので、必要な方は私の訪問日に合わせて急用や体調不良のご手配をいただければ幸甚です。それではまたお会いいたしましょう。廣さん待っててちょうだいね。

 ●二〇〇四伊賀びと委員会関係者の皆様

 上記のとおりの次第で、伊賀県民局四階にある「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業事務局で嫌がらせに興じてまいりました。結論といたしましては、三重県庁の何階にあるのか知りませんけど知事室を訪れて嫌がらせをしてやらねばならんな、といったことになりましょうか。

 事務局で事業推進委員会の規約を見せていただいたところ、「会長は、三重県知事とする」と定められておりました。いわゆる充て職ってやつで、形骸でしかない組織にはじつによく見られる規定なのですが、そうと決められているのであれば致し方ありません。会長になるには知事になることが必要です。とはいえ次の知事選挙まで待っていては事業が終わってしまいますし、知事は今春選出されたばかりですからまだリコールもできません。

 かくなるうえは知事にお願いして、自発的に会長を退任していただくしか手がありません。規約には知事が会長を退任した場合のことは想定されておりませんから、その空白に乗じて私が会長に就任することはあながち不可能でもないと思われます。ですからできるだけ早い機会に県庁知事室にお邪魔して五分でも十分でもお時間をいただき、こらこら分際を弁えんかと知事に引導を渡してさしあげるのが当方の責務であるとの結論に至りました。

 事業推進協議会の議事録の公開に関しましては、議事録はたぶん存在しているだろうとのお答えをいただいたのみで、公開に関する明快な回答は頂戴できませんでした。なにしろ事務局には事業推進協議会に関わった職員が一人もいらっしゃらないとのことで、三重県の責任回避システムはきょうもあしたも絶好調と見受けられます。議事録の公開を継続してお願いしてきた次第です。

 事業推進委員会の開催日についても明快な回答はいただけませんでしたが、二〇〇四伊賀びと委員会のみなさんも含め、関係各位へは12月10日前後に日程と会場が通知されるとのことです。委員会は公開されるそうですから、二〇〇四伊賀びと委員会のみなさんも万障くりあわせてご参集のうえ、どれほど欺瞞に満ちた協議が進められるのかをご確認いただきたく思います。

 ところでかく申す私には、果たして事業推進委員会の案内が届くのでしょうか。その点については敢えて質問しなかったのですが、私はいまやはばかりながら、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業のキーパーソンと呼ばれている人間です。おまえさえ余計な口出しをしなければすべてはすらすら運んだものを、と関係各位を切歯扼腕させている人間です。こんな私に通知が届かないわけがありません。わくわくしながら待ちたいと思います。

 ●乱歩蔵びらき事業実行委員会の皆様

 どうもお世話さまです。みなさんにお手数をおかけしている「江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集(仮称)の刊行」と「江戸川乱歩展(仮称「乱歩が生きた時代展」)」のふたつの事業の関係書類を事務局から頂戴してまいりました。

 貴委員会代表の的場敏訓さんに連絡して口頭でご快諾をいただきましたので、いまや一部の方からは三重県名張市つつじが丘西に存在するという架空会社から債権回収詐欺のはがきが届いただけでおお名張といえば乱歩ではないかと連想していただけるまでに名張のPRに貢献してきたと同時にまことに心苦しいことながら「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業はなんだかなあみたいなことや三重県の知事や県議や職員はどこまで莫迦なんだみたいなことも広く全国に発信する結果となっております名張人外境という私のホームページに先に開設した「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき事業紹介【001】江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集刊行事業」のページにおきまして(適当に息継ぎしてくださいね)、書類の内容その他をぼちぼち公開してゆくことにいたします。ご承知おきください。

 ●村びと様

 どうもご苦労さまです。これからもお気づきのことは、この掲示板でどんどんご指摘ください。たまには回答がいただけるみたいです。

 きょうもちゃかぽこあしたもちゃかぽこ。


●11月30日(日)

 莫迦なことばかりやってるあいだに11月もきょうでおしまいです。

 本日は例の掲示板での嫌がらせも中止して(いくら嫌がらせをしたところで蛙の面に小便なわけではあるのですが)、静かにしていることにいたしましょう。

 しかしもう師走か。中井英夫の命日が近づいてくるとなんとなく心が塞がれてしまう年来の習いも、もう十年近く重ねられたことになります。

 まいったまいった。なんか知らんがとにかくまいった。