2008年12月下旬
26日 年末進行をほぼ終えて来年の話題
30日 2008年の掉尾を飾る大冊二点
 ■12月26日(金)
年末進行をほぼ終えて来年の話題 

 年末進行もようやく落ち着き、とはいえやはり不況の影響で一時ほどの忙しさはなく、というかこのところ年末も年々暇になってきている感じなのですが、映画「K-20 怪人二十面相・伝」は二日間で八万六千人を動員、両日の観客動員数は「地球が静止する日」「ウォーリー」に次いで第三位、興行収入は一億円を突破、続編の製作も決定か、と景気のいい話題が伝えられます。詳細は人外告知板のウェブニュースでご確認いただくことにして、本日はお芝居の話題。来年1月、「陰獣」が上演されます。

 市ヶ谷経済新聞:「宝塚」と「無名塾」出身女優が旗揚げ公演−神楽坂の劇場で(12月24日)

 ユニット「métro」の旗揚げ公演とのことで、オフィシャルサイトがこちら。

 公演は1月22日から27日まで昼夜こきまぜて全十一回。小屋は新宿区西五軒町の神楽坂 die pratze。22日は初日特別企画で特製パンフレットプレゼント、23日は佐野史郎さんのトークイベント、24日は「RAMPO NIGHT」でワンドリンクサービスのうえに特製パンフレットプレゼント、26日は京極夏彦さんのトークイベントとおまけも充実しているみたいです。


 ■12月30日(火)
2008年の掉尾を飾る大冊二点 

 驚くことでもありませんけど今年があしたでおしまいだということになりますと、やはり驚くなかれ驚いてしまいます。慌ただしい年の瀬にリリースされた大冊二点のお知らせです。

『幻影城の時代 完全版』

 二年前、2006年の12月に発行された同人誌「幻影城の時代」が豪華な単行本に生まれ変わって講談社から世に出ました。『幻影城の時代 完全版』、12月15日発行、気になるお値段は本体五千八百円、編集は本多正一さん。伝説の探偵小説専門誌「幻影城」から新たに再録された作品もあれば、「幻影城」から巣立った作家の書き下ろしもあってときならぬ百花繚乱とでもいったおもむき。詳細は版元のサイトのこちらでどうぞ。

『百年小説』

 ポプラ社から出た大冊は『百年小説』というアンソロジー。12月10日発行、お値段は本体六千六百円。こうなるともう気になるとかならないとかそういったレベルの話ではなく、もってけ泥棒と叫びたくなるようなお値段だというしかありません。それに見合って辞書かよ、広辞苑かよと叫びたくなるほどの恰幅ですから寝転がって読むのはとても不可能。

 朝日新聞:鴎外から太宰まで51人、短編集めた『百年小説』(12月16日)

 「押絵と旅する男」が堂々収録されていて、この手のアンソロジーにおいていまや乱歩の名前は押しも押されもしないポジションを占めているようです。詳細は版元のサイトのこちらでどうぞ。