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特別附録 創作探偵小説 |
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新青年 大正12年3月号 4巻4号 1923年3月1日
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『日本にも外国の作品に劣らぬ探偵小説が出なくてはならぬ』──私たちは常にかう云つてゐたのである。が、果然、さうした立派な作品が現れた。真に外国の名作にも劣らない、いや或る意味に於ては外国の作家の作品よりも勝れた長所をもつた純然たる創作が生れたのである。本号に於て発表する江戸川氏の作品がそれである。海外の作品のみを紹介し来つた本誌が、本号を特に創作探偵小説号としたるも、一つはこの傑作を江湖に紹介せんとするに他ならない。敢て諸君の清読と批判を乞ふ次第である。尚ほ近来探偵小説の創作に志しつゝある文壇知名の士二三、及び二月号の本誌の募集に応じ、続々到着しつゝある作品中よりも、優秀なる作品を選んで掲載するであらう。
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二銭銅貨 |
江戸川乱歩氏 |
山又山 |
保篠龍緒氏 |
題未定 |
松本泰氏 |
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底本 「新青年」復刻版 大正12年(第4巻)合本2 本の友社 2000年3月10日 |
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註記 「春季増大号 予告」のページに掲載(86−87頁)。執筆は「新青年」編集人の森下雨村か。春季増大号に「創作探偵小説」として掲載された作品は次のとおり。
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二銭銅貨 |
江戸川乱歩 |
頭の悪い男 |
山下利三郎 |
詐欺師 |
松本泰 |
山又山 |
保篠龍緒 |
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