編輯局から
一記者
新青年 大正12年4月春季増大号 4巻5号 1923年4月1日
■本号所載の創作探偵小説は、外国の作品に全然暗示〔ヒント〕を仰がざる純然たる創作であつて、その孰れも編集局同人の推称措かざる作品、今後斯の如き名篇の続出するに於ては、本誌も最早や外国作家の作品を紹介するの要なかるべきか。恐らくは諸君も亦同感なるべきを想ふ。
底本 「新青年」復刻版 大正12年(第4巻)合本3 本の友社 2000年3月10日
註記 奥付のページに掲載(352頁)。全五段落のうち第五段落。執筆は「新青年」編集人の森下雨村か。