| アフガンのニュースを語る
「アフガニスタン情勢とか見てますと」
「えらいことになってますけどね」
「しょうもない漫才やってる場合ではないぞという気がしてきますね」
「たしかにそうです」
「アフガン難民のこと考えたら粛然とするといいますかなんといいますか」
「とくに難民の子供が悲惨でね」
「あほなことゆうて喜んでる場合ではないんです」
「喜んでるやつなんかいませんけど」
「いよいよアメリカの海兵隊がアフガニスタンに乗り込みまして」
「毎日そんなニュースばっかりです」
「アフガニスタン南部のカンダハルゆうとこに海兵隊が投入されましてね」
「カンダハルゆうたらタリバン勢力の最後の拠点らしいですけど」
「カンダハルの住民は海兵隊の姿を見て唇を噛んだはるらしいですね」
「なんやと」
「ですからね、カンダハルの人が唇を噛んだはると」
「なんやねんそれは」
「よっぽど口惜しかったんでしょうね」
「そんなこと知らんがな」
「けどよその国の軍隊が祖国の大地を蹂躙してるわけですから」
「そうゆう問題やないがな」
「そらたしかに噛んだはるという表現が大阪弁文化圏以外の人には理解しづらいという問題があることは僕も認めます」
「そうゆう問題でもないがな」
「なんですねん」
「不謹慎なことゆうなちゅう話です」
「せやからあほなことゆうてる場合やないとゆうてるわけですけど」
「ええ加減にしとかなあかんで君」
「けどやらんわけにも行きませんからやっぱり漫才やるわけですけど」
「結局やるんですか」
「そもそもイスラム過激派がニューヨークのビルに自爆テロを仕掛けましてね」
「無茶苦茶やりよりますな実際」
「それでアメリカがアフガニスタンに誤爆テロのお返しをしたわけですけど」
「誤爆テロゆうことはないがな」
「そうかと思うと炭疽菌テロゆうのも出てきまして」
「あれも無茶苦茶ですな。郵便で菌を送りつける無差別テロ」
「こうなったら僕かて名張市役所にイースト菌でも送ったろか思うんですけど」
「そんなもん送ってどないするねん」
「パン屋でもやらしましょか」
「好きなことゆうとけ」
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