第二十一回 |
市長選挙ここに終われり
|
個人情報保護法案を考える
「しかし難儀な時代になりましたね」 |
知事選挙(続)承前 朝飯を終えると、自転車で事務所へ出勤。ひるになると、また女房が弁当を運んできた。豊後町から平尾まで、生まれて満二年になる坊主を背負って、てくてくやって来た。実をいうと、名張への選挙費用の割当は十万円ぽっきり、いくら物の安い時代でも、間代を払い臨時電話を引くと食事代までは余裕がなかった。 |
辻本助役との会合
二十九年三月に市制発足、初代市長に就任した北田氏は、一年あまり“女房”なしでやってきたところへ辻本君が助役としてやってきた。津の垂水の自宅から電車通勤であった。 |
『市史』への決意
辻本助役から、「君、市史をやれ」と言われて、「冗談じゃない」と、反射的に拒否反応をおこしたものの、二日たち、三日たつうちに、 |
頼りない発足 私の手もとに一枚の辞令書がのこっている。 中 貞夫 辻本助役は北田市長をどう説得したのか知らないが、とにかくこんな辞令をもらった。そして、市史の業務は市長公室の所管となり、同室の桐本一男氏が窓口になって私との連絡に当たることになった。 (次号につづく) |
自己決定と自己責任を考える 「でも君、名張市のみならず日本全国のお役所とお役人があほであるというのはいまや国民的認識ですからね」 (名張市立図書館嘱託) |
掲載●2003年4月12日
|
初出●「四季どんぶらこ」第23号(2002年6月21日発行) |
![]() |