ROOS

平成20・2008年

文豪の里を行く 江戸川乱歩ゆかりの地を訪ねて
津市 浄明院

 墓の傷みが激しかったため、乱歩は一九五一年に同寺を訪ね、平井家の墓を新たに建立した。墓石には「昭和二十六年 東京都住 平井太郎建之」と刻まれている。「私はお会いしたことがありませんが、生前はちょくちょくお参りに来られていたそうです。(乱歩)先生に頼まれて、戒名(智勝院幻城乱歩居士)は先代住職の易堂が付けさせていただきました」と十六代目住職の安達公昭さん。乱歩自身の墓碑は現在、東京に移されている。
初出・底本:ROOS 平成20・2008年3月号
掲載:2008/04/14

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