読売新聞

大正14・1925年

ゴシップ
 大衆作家江戸川乱歩氏、春日野緑、甲賀三郎、桂江洲氏等発起の「探偵趣味の会」は愈々機熟して大阪に発会式が挙げられた会名が示す通り探偵趣味に関する芸術趣味、科学その他一切を網羅するもので機関雑誌週刊「サンデーニユース」を発行会員の研究発表機関とすることになつて居る◇会費は一ヶ月五十銭会員の会合は月二回として一般的のと探偵小説の会とに分けられてゐる。同好者は誰でも入会出来るが目下の会員は馬場孤蝶、小酒井不木を初め医者、警察官、弁護士、俳優、新聞記者等あらゆる階級に亘つて約二百名近くになつてゐる
初出・底本:読売新聞 大正14・1925年7月10日
掲載:2009/02/15

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