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2009年6月14日(日)
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●書籍 |
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梶山季之の文学空間 ソウル、広島、ハワイ、そして人びと 天瀬裕康 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4月1日 渓水社 B6判 281ページ カバー 本体2700円 著:天瀬裕康 |
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『新青年』研究会の天瀬裕康さんによる梶山季之論。天瀬さんがお住まいの広島県は梶山季之の父親の郷里であり、朝鮮の京城に生まれた梶山が戦後の引き揚げでたどりついた土地でもあった、と浅からぬ縁があることから一昨年、広島の地で梶山季之の没後三十三年記念事業が催されました。その企画に携わった天瀬さんが「多くの人の多様な意見を反映させながら自分の梶山論を書いてみたい、と思って纏めたのが本書である」(まえがき)とのことなのですが、よく考えてみたら『せどり男爵数奇譚』(河出文庫)くらいしか梶山作品をまともに読んだことがなかった私は、本書を一読してまったく新しい作家像に触れることを得ました。
梶山季之と乱歩との関係ということになると、まったくといっていいほど何も思い浮かばないのですが、しいていえば乱歩没後の1972年、梶山が勧進元となって創刊された月刊誌「噂」に特集「知られざる江戸川乱歩」が掲載されたことがあげられるでしょうか。 |
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▼渓水社:「梶山季之の文学空間」ソウル、広島、ハワイ、そして人びと |