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2009年9月13日(日)
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●書籍 |
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野村胡堂伝奇幻想小説集成 野村胡堂 | ||||||||||||||||||
6月30日第一刷 作品社 A5判 507ページ カバー 本体6800円 著:野村胡堂 編:末國善己 |
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百物語形式による一話完結のシリーズ「奇談クラブ」のうち、戦後に発表された全作品が集成されました。新たに発掘された単行本未収録作品もあります。「編者解説」から引用。 | |
編者解説
末國善己 『奇談クラブ』と『新奇談クラブ』には、スーパーナチュラルな題材を取り上げたホラーから、都市伝説や巷説、風聞を紹介する作品、奇怪な謎が合理的に解明される探偵小説、落とし話的なユーモア譚、変態性欲や異常心理を題材にした作品までバラエティ豊かな作品が集められていたが、戦後版の『奇談クラブ』では、奇怪な謎に合理的なオチを付けるミステリー色の強い作品が増えている。日本では、第二次大戦中に探偵小説の執筆が難しくなっていたこともあって、戦争が終わると、探偵小説専門誌が続々と創刊され、本格探偵小説の名作も数多く発表されている。胡堂は中学生時代に、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズを原書で読むほどの探偵小説マニアだったので、時代の空気を敏感に感じ取り、謎解きを重視する作品に挑戦したのかもしれない。 |
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「伝奇小説」には伝奇的色彩の強い時代小説の短篇と少年少女向け時代伝奇小説の中篇を取り揃え、伝奇作家としての野村胡堂を紹介する一巻となっております。 | |
▼作品社:野村胡堂伝奇幻想小説集成 |