葦平に送られた手紙や色紙が並ぶ会場

　「花と龍」などの作品で知られる北九州市若松区出身の作家・火野葦平（１９０６〜６０年）の没後５０年を記念した企画展が５日、同区の若松市民会館内の火野葦平資料館で始まった。１２月２５日まで。

　テーマは「火野葦平と縁(ゆかり)の人々」。作家、俳優など交友関係が広かった葦平に届いた書簡や年賀状、色紙などを数多く展示している。

　展示品の中には、昨年１１月に９６歳で亡くなった俳優・森繁久弥さんから送られた年賀状と色紙や、葦平が妻や息子に旅行先から送った手紙もある。

　このほか、川端康成、石川達三ら作家からの手紙や、俳優の伴淳三郎、清川虹子、作家の江戸川乱歩、プロレスラーの力道山らからの年賀状も展示されている。

　入場無料。問い合わせは同資料館（０９３・７５１・８８８０）へ。

（2010年1月6日 読売新聞）