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2010年2月2日(火)
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雑誌 | |
ハヤカワミステリマガジン 2月号 | |
2月1日 早川書房 第55巻第2号(通巻648号) A5判 256ページ 本体800円 |
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幻島はるかなり 翻訳ミステリ回想録 紀田順一郎 | |
エッセイ p150−153 第2回〈「宝石」創刊号に飛びついた〉 |
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幻島はるかなり 翻訳ミステリ回想録
紀田順一郎 「宝石」創刊号に飛びついた 私はいまだ『怪人二十面相』のロマンに浸っていた。というのは、大人の探偵雑誌と前後して、戦前の少年向け探偵小説が復刊されはじめ、それを追いかけることで懸命になっていたのである。代表的なものは光文社版の「痛快文庫」で、戦前から戦中にかけて刊行された乱歩の少年探偵団シリーズ(『怪人二十面相』『少年探偵団』『妖怪博士』『青銅の魔人』)をはじめ、佐川春風(森下雨村)の『怪盗追撃』、大下宇陀児『仮面城』などが収録されていた。それまで掲載誌「少年倶楽部」を必死になって探求していたものの、とても全部は通読できなかったのである。 |
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▼hayakawa online:ミステリ・マガジン2010年2月号 |