RAMPO Entry 2010
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2010年2月24日(水)

書籍
本をもっと楽しむ本 3 作家 塩谷京子
2月18日初版 学研教育出版
A4判 47ページ 本体2800円 全4巻(本体11200円)
監修:塩谷京子
江戸川乱歩 推理小説の礎をきずいた
ガイド p24−25
強度の対人恐怖症 !?たび重なる転職怪奇・幻想作家として

江戸川乱歩 推理小説の礎をきずいた

 怪奇・幻想作家として

 乱歩の功績は、通俗的(大衆好みであること)といわれていた推理小説の地位を引き上げたことです。
 少年向けの探偵小説を書くいっぽうで、同性愛的な少年愛や少女愛、またはグロテスク趣味やサディズムへの志向が強い作品を多く発表しているのも乱歩のもうひとつの作家としての顔。『パノラマ島綺譚』『押絵と旅する男』『人間椅子』などの怪奇・幻想小説作家としても有名で、今も愛読者が多くいます。対人恐怖症の反面、妄想の中でグロテスクな怪奇小説を執筆するという、乱歩の二面性は、とても興味深い人間性といえるかもしれません。

 
 ショップ.学研:本をもっと楽しむ本 第3巻 作家 小説家の人生は、作品よりも