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2010年3月25日(木)

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3月22日 中日新聞社
20面相潜む黒テント出現 名張で「乱歩」イベント 河北彬光
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20面相潜む黒テント出現 名張で「乱歩」イベント

2010年3月22日

薄暗いテント内で紙芝居「天空の魔人」を上演する男性メンバー=名張市本町の乱歩生誕地碑広場で

 名張市生まれの推理作家・江戸川乱歩(1894〜1965)を題材にした特設イベント会場「黒テント」が21日、同市本町の乱歩生誕地碑広場に“出現”。乱歩作品の紙芝居や映画などが披露され、ファンらでにぎわった。

 顕彰活動をする市民グループ「乱歩蔵びらきの会」が初企画し、縦、横ともに10メートル、高さ5メートルの真っ黒なテントを張った。

 薄暗く怪しげなテント内では、手作りの紙芝居「天空の魔人」を上演。怪人20面相を模しマントをまとった男性メンバーがゆっくりとした口調で読み、来場者を乱歩の世界に引き込んでいた。

 代表作の一つ「陰獣」の映画上映や「芋虫」の朗読もあった。

 テントは同会が個人や企業から協賛金を集め、200万円かけて作った。今後、春と秋の年2回開催する予定。的場敏訓代表(51)は「怪しげな世界が魅力の乱歩作品に興味を持ってほしい」と話している。

 (河北彬光)

 
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