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平成22・2010年4月14日 中日新聞社
「伊賀と言えば忍者」90% 県外観光客意識調査 平井良信
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「伊賀と言えば忍者」90% 県外観光客意識調査

2010年4月14日

 伊賀のイメージはやはり忍者-。県と三重大伊賀研究拠点が伊勢市で実施した県外観光客の意識調査で「伊賀」と聞いて90%の人が「忍者」を連想すると答えた。伊賀へ行く場合の交通手段は「車」との回答が92%と圧倒的に多く、鉄道の利便性向上が課題に浮かび上がった。

 県外観光客が伊賀地域にどのようなイメージを持っているか調べようと、昨年12月に伊勢市の伊勢神宮参拝者用駐車場で4日間、500人に聞き取り調査。三重大伊賀研究拠点の山本好男准教授が分析した。

 結果によると、伊賀を「知っている」人が446人、「知らない」人は42人。訪れたことがあるのは282人で、観光目的が最多。伊賀で連想するのは「忍者」が439人、「松尾芭蕉」が72人、「江戸川乱歩」が7人。上野天神祭など伊賀の祭を知っているのは52人にとどまった。

 伊賀に行く場合に使う交通手段は、409人が車と回答。電車は20人、バスは6人と差が歴然と表れた。

 山本准教授は「忍者の里で知られている一方、アピール次第ではもっと県外に売り込めるはず。鉄道の利用向上を含めた観光ルートの設定が望まれる」と話している。

  (平井良信)

 
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掲載 2010年8月5日 (木)