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「はい。」、三重県名張市赤目町一ノ井の 「松明講」と呼ばれている人たちが木を切 り、松明を作って東大寺まで運んでいます。 この「松明」の東大寺への寄進は唯一名張 からだけで、750年以上続いていると言われ ています。 藤堂藩の資料から近世代はじめには現在の ような形態による寄進になったと考えられ ています。 また、享保9年の藩日記には、一ノ井に藤 堂藩から松明料の補助をしていたことが記 されていて、藩にとっても公事と考えてい たと思われます。 ■二月堂内には「一ノ井の間」という特別 の参籠所が設けられていて、東大寺と一ノ 井の深い由緒がうかがえます。 |