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この起源を知る史料は今のところ東大寺 にも地元にも残っていないらしいです。 古くから地元に「道観長者」という伝説 が今もあります。それによると道観長者 の遺言、「私有地を二月堂に寄進し、そ の作得をもって松明を作り、これを毎年 二月堂の修二会に献上せよ。」からはじ まったとされています。 宝治3年(1249年)の「東大寺文書」の 「伊賀国名張郡水田寄進状」の中にはも う寄進していた事実が記載されており、 750年以上も以前から伝承されている と思われています。 一ノ井の極楽寺には、天和2年(1682年) と書かれた「松明行事帳箱」があり、中 には安永元年(1772年)より現在までの 各年の松明調進に当番として携わった人 々の名前が記録された年番表が大切に保 管されています。 |