不揃いのシニアたち goes to 毛勝山 '04.5
毛勝山北峰から剱岳
 膝や手指の靱帯が切れた奴、家事が忙しく北アルプスはン10年ぶりの奴、谷にうつつをぬかす奴、人に荷物もたせたがる奴、今年の春は古今未曾有の不揃いのシニアたちが近畿一円から集まった。  登頂予定日前夜、採って来たコゴミはゴマ和えにするのが一番だのなんだの言っている時からすでに、翌朝の「起床時間4時、成谷堰堤発5時!」の約束はないのも同じだった。

5時 オノマ
全員: あ、いけねー、やっぱり寝すごしちゃった

5時40分 成谷堰堤広場
C女、H女: お先に行ってますからねー、みかん、忘れんと持って来てね!
I: わしもはよ行こ
T: サングラスどこいっちまったんだよー
N: ぐずぐずすしてたら、日が暮れるで!

7時 東又出合
T: あ、いかん、ピッケル忘れた
K: こらあ、ピッケル持ってこい言うたんはあんたやないか
T: スキーは忘れてないのでいいんです(^^)b

8時 最終堰堤上
I: どんどん抜かれるなー、みんな速いなあ
T: 最近の連休は大勢のぼるんやなあ、昔はもっと静かやった
N: なにしろ300名山やからな
K: コーヒーいれるから休憩するで
C女、H女: アイゼン重いから、ここで履いていこ

9時 大明神沢出合 
T: 大明神がええ眺めやなあ、さながらバルトロ氷河から見たK2やな
K: スケール5倍したらな
N: お陽さんにあたると暑いわ、陽陰で休憩やな
C女、H女: はーい、パンの配給でーす、食料の軽量化にご協力くださーい
東又林道を行く
どんどん追い抜く他パーティー
最終堰堤ではやくも大休止
大明神がK2に見えるってか?
大明神沢出合。おおい、休憩!
太陽がまぶしいよー
バルトロ氷河からのK2に
見えなくもない大明神山
...と書いたのですが、正面のピークが大明神山というのは間違いでした。ハマ秀さんから教育的指導いただき気付きました。

正しくは正面の尾根は魚高(魚津高校)尾根。したがってピークは魚高尾根の頭、と言います。慎んで訂正致します
m(_"_)m

11時 毛勝谷の途中
I: めっちゃ暑い、目眩がする
N: わしはここらへんでやめよかな、しんどいわ
K: こんなとこにいたら、ブロックお見舞いされるで
T: よう寝たのに眠いなあ
C女、H女: ...黙々と登る...

12時 おなじく毛勝谷の途中
N: コルはまだかー、遠いなー、ここらでやめよかなー
I: しんどいなー、眠いなー
T: はひふへほ、スキーがだんだん重くなる
K: 誰や、もうすぐ着く言うたんは
C女、H女: ...黙々と登る...

13時半 コル
I: あーしんど、着いたぞー
C女: みかん!
T: おおう、劔が見えるぞー
K、H女: (下の方から)ホンマにそこはコルやろな
N: (ずっと下の方で)...無言...
13時50分 コル
I、C女: ちょっと北峰見に行こ
N: わしゃここで十分や、お茶湧かそ
H女:気分悪いし、ちょっと寝るわ
K: さー、スキー履こか!

14時30分 コル
K: さー、滑るぞー
C女、H女: こんなとこ滑る人の気がしれんわ、安全第一や
N: ヒザ傷めんように、それーシリセード!
I: アイゼン履いて降りよう
T: おおい、待ってくれー

すっかり陽が落ちてから 成谷堰堤
全員: 毛勝はほんまに大きい山やなあ。よう登れたもんや、自分を誉めてやりたい!

*ハマ秀@魚津さま、上記のように予定通りヘタレました。せっかく南又の情報もいただきましたのに、あいすまんことでした。

口数が少なくなる面々-1
口数が少なくなる面々-2
口数が少なくなる面々-3
毛勝北峰から白馬岳
うわあ、劔やでー
日が暮れるからおりるぞー
やっぱりスキーがよろしい
毛勝谷のスキー

滑り出しの毛勝のコル直下は急斜面だが、午後の雪は軟らかいのであまり危険は感じない。転倒してもすぐに停まるだろう。ブロックのデブリも少ないので、下部よりも滑りやすいくらいだ。大明神沢出合から下は落石やデブリが散乱して快適さはなくなる。n('04.5.2)

スキーする奴の気がしれん
K2がお見送り
*
のどかなり片貝川の春
薮にはキクザイチゲの花盛り
カタクリも...