サクラ大戦スーパー歌謡ショウ 新青い鳥 レポート 2005.08.14(Sun) 1.はじめに 5月末のことである. チケットぴあに電話がつながった時,発売開始から既に1時間が経過していた. 14日昼の部SS席は完売状態だった. 今年は,昼公演があるのは13日,14日,20日(千秋楽)だけだったため, 競争率が高かったことがしのばれる. そもそも千秋楽は通常公演とは全くの別物(アドリブ満載の内容)であり, 大枚はたいて連日見にくるようなコアな客が埋め尽くすこと必至である. ということで,はなっから行く気はなかった. また,SS席だろうがS席だろうが,どうせ前の客の頭が邪魔で殆ど見えないわけで, 高い金出す意味がないのである. (少なくとも去年までの公演では,この問題に対する主催者側の改善姿勢は見られなかった.) といったいきさつで,今年は初心に戻り,S2席(2階席)を買うことにした. 厚生年金会館の2階席は段差が急なため,前の客が邪魔で見えないということはない. むしろ2階の方が,舞台全体が俯瞰で見渡せるので,内容がつかみやすいという利点もある. (少なくとも,初めて観にいった「紅蜥蜴」の時はそうだった.) うまくすれば,2階まで出演者が来ることもあるだろうという淡い期待もあったりした. (結局,開演前の道化の人達以外,メインキャストは2階には来なかった.) 7月末のことである. amazonで予約していたCD「サクラ大戦スーパー歌謡全集W 新・青い鳥」は, 発売日を2日過ぎても届かず,何の連絡もなかった. 腹に据えかねて,クレームのメールを出したところ, 誠意のかけらも感じられない事務的な内容のメールが返ってきた. ごちゃごちゃ書いてあったが,要するに,予約した人数分入荷しなかったということらしい. 話にならんので,即キャンセルした. セブンアンドワイで注文をし直し,ようやく手元に届いたのが8/3. 一週間近くあるので,十分に予習ができるだろうと思っていたが,忙しくて聴いている暇がない. しょうがないので,mp3に落とし,帰省する際の車中で聴くことにした. CDの曲目である. 01.花のレビュウ 02.恋をしませう 03.見よ暁に! 04.時の流れに 05.夢のなかに 06.可憐な花よ、強い花よ 07.猫の歌、犬の歌 08.ブルーバード 09.夜のロンド・光のソナタ 10.希望〜新・青い鳥より〜 2.東京へ 本来,12日に帰省する予定だったのだけど, 届くはずの通販の本が来ないとか,部屋が片付かないとかいろいろあって, 結局,13日の20時頃までばたばたしていた. 実家についたのが14日の1時過ぎ.夜食を食べたり,姉と話していたら,もう3時. 少しは寝とかないと体が持たんので,仮眠する. 8時頃起床.朝風呂の後,8時半頃出発,9時半頃ののぞみ,車中弁当,読書※,ちょっと寝る. (※行帰りの交通機関で読破した本「ナ・バ・テア None But Air」森博嗣) 中央線で四谷,東京メトロで新宿御苑,12時過ぎに厚生年金会館着. おかしいな.誰も並んでいない. 入口の係員に「急いでください.もうすぐ開演ですよ.」と急き立てられる. あ〜私ボケてました.開演12時30分だったのね.ぎりぎりに着いたわけだ. 新宿御苑駅付近で一回,厚生年金の付近で一回,道に迷いそうになった. (正反対の方向へ行こうとしていた.)姉が一緒にいなかったら,完全に遅刻であった. 売店は,はなっから行く気がなかったので,やめ.どうせブロマイドなんて買えやしねえんだ. その辺の売り子の人をつかまえて,パンフを買う.これだけは死守せねば,来た意味がない. 3.スーパー歌謡ショウ +++++++++++++++++++++++ 以下,詳細な内容に触れている. ネタばれがあるので,気をつけましょう. +++++++++++++++++++++++ 開演前,10人前後の道化師が会場内をうろつき,異様な雰囲気を醸し出していた. 2階席まで届かんばかりの長〜い足(竹馬状態)の道化師がつっ立っている.怖い. 我々の近くにも道化師がやって来た.怯えた子供が泣き出す始末. 12:30頃,広井氏登場.子供を泣かせてしまった件について,「もう出てこないから」と謝っていた. 続いて親方も登場.例年通りの前説.振付け説明. ●第一幕 劇中劇「青い鳥」の衣装に身を包んだレニ(チルチル)とアイリス(ミチル). さくら(青い鳥),織姫(猫),カンナ(犬),マリア(光の妖精),かえで(夜の女王). ♪「レビュー新・青い鳥」(* 歌謡全集には未収録) 天井からぶら下がっている布に巻きついて踊る女性ダンサー(エアリアルというらしい)がすごかった. 命綱もなく,落ちたら大怪我である. どうでもいいが,広井氏が「もう出てこない」とか言っていた道化師がしっかり出ていた. 嘘言っちゃいかんなあ. 曲の最後には,一般客が舞台に上げられるという,新しい演出が... 海軍時代の仲間達と酒を酌み交わす大神. 大神の帝国劇場勤めを非難する仲間達.しかし,大神には確固たる信念があった. ♪「見よ暁に!」 雲国齊の口上(その1)幕末〜明治〜太正(サクラ大戦では「大正」ではない)の時代背景や, 天海僧正の話などが解説される.前振りというやつですな. 隠居生活の米田宅に遊びに来ている西村と武田.物陰には優作の姿が... かえで登場.実は,陸軍省からの内示を受けており,帝国華撃団をやめるべきか悩んでいた. すみれ登場.3年半待っていて良かった.あの高笑いは健在である. 帝都防衛構想をめぐり,対立するかえでとすみれ. ♪「時の流れに」 銀座の町並み.本日のゲスト:ダンディと,西村・武田による華麗な歌と踊りが披露される. ♪「モダンギャング」(*) 一方,さくらとアイリスも銀座に来ていた.カンナと織姫,マリアも途中から合流. 3パートの異なる内容の歌が絶妙なハーモニーを醸し出す (さくら&アイリス:買い物,カンナ&織姫:食事,マリア:人が探し求めるもの) ♪「欲望の街」(*) 一方,レニは,帝国劇場で稽古場の準備をしていた. マリア,カンナ,織姫,さくら,アイリスが帰ってくる. ♪「夢のなかに」 「青い鳥」が「ヘンゼルとグレーテル」のオマージュであると聞いたカンナの妄想. さくらまんじゅう&運動会. ♪「OH!まんじゅう天国」(*) 紐育出張中の紅蘭から,キネマトロンによる通信が. (実際は,今回欠席の紅蘭だが,こんな配慮があるのは嬉しい.  他のキャストとのやりとりがきっちりかみ合っていて,本当に通信しているようだった.) 紅蘭の横には,大河(大神の甥っ子.サクラ大戦Xの主役)の姿が. 陣中見舞いに訪れるすみれ.「今の花組は何かを見失っている」という言葉を残し去っていく. 「見失ったもの」を探しに街を歩くアイリス. 途中,武田・川岡刑事と合流.風水羅針盤が指し示す地下へ. そこには,帝都破壊を目論む根来幻夜斎と忍者(通称「根来衆」)が跋扈していた. ♪「蒼き炎」(*) 幻夜斎の霊力により,ハエに変えられてしまう武田と川岡. アイリス,根来衆を霊力で蹴散らし,テレポートする. 実物大の光武による訓練風景.大神とさくら(声だけ) 霊力を使い果たし,治療ポッドに収容されたアイリス.心配する花組面々. ♪「可憐な花よ、強い花よ」 アイリスの残り香(^^;;をたどり,根来衆が帝劇に潜入. 大神の迅速・的確な指揮により,これを退ける. 幻夜斎を追って地下水道を捜索する織姫&薔薇組. 鯉役の人の操演が見事だった.台車の上に腹ばいになって動き回るだけなんだけど, 2階席から俯瞰で見ると,本当に魚に見えた. ♪「恋歌」(*) 花組,寛永寺(上野)の広場で根来衆をおびき寄せる作戦を決行. さくら&アイリスの歌. ♪「花を飾ろう」(*) 根来衆襲来.大立ち回りを繰広げる花組面々. さくらの荒鷹が,幻夜斎をとらえた. が,しかし... 「あなた,人間じゃないわね.」 「二幕に続く.ふはははははは・・・」 さくらとアイリス(紅蘭の代役)の3分間ショッピング 温度によって色が変わるコップ¥1000 花組がデザインされたトランプ¥2500 ●第二幕 雲国齊の口上(その2)相変わらずの客いじりである. 脇侍を復活させる幻夜斎. 肺を患っていた優作を助ける西村.渋いねえ. 「東京ってのは夢が迷子になっちまうな.」てのが胸に染みた. 酒場カフェタイガー.米田とすみれに,黒幕の情報を伝える西村. そこへやってくるダンディ. ♪「カフェ・タイガー」(*) 自らの気の迷いに気付くかえで.絆の尊さをかみしめる花組達. さくら,マリア,アイリス,カンナ,織姫,レニ,かえで ♪「わたしの歩く道」(*) かえでの引抜き,米田の暗殺,しいては幻夜斎を操り帝都破壊を画策していた黒幕(陸軍の将校達) を駆逐する米田,すみれ,西村. 敵は身内の中(人間の側)に居るわけですな. 根来衆と花組の最終決戦. 脇侍との闘い.実物大ジャンポール,さくらと大神の合体技も披露された. 闘い終わって,深川の祭りに向かう花組. さくら ♪「恋をしませう」 ●第三幕 開演合図の鐘を鳴らすやる気のないジャンポール. 劇中劇「青い鳥」. 織姫の猫,カンナの犬.旅の始まり. ♪「猫の歌、犬の歌」 夜の女王役のかえで,光の妖精役のマリア. ♪「夜のロンド・光のソナタ」 青い鳥役のさくら.ここでもエアリアルの演技が. ♪「ブルーバード」 ミチル役のアイリス,チルチル役のレニ.青い鳥は私達の中に. ♪「希望〜新・青い鳥より」 さくら,マリア,アイリス,カンナ,織姫,レニ ♪「花のレビュウ」 素晴らしい.歌謡全集の一曲目をここに持ってくるとは!! 16:30頃,♪「ゲキテイ」でおしまい. 4.まとめ ここ何年も2部構成に慣れてしまっていたので,第三幕があってなんだか得した気分になった. 広井氏が記者会見で話していた「舞台にゲームの要素を取り入れたい」という意図は, 達成されたと思われる. 1997年に第一回目の歌謡ショウ(厳密にはその前にミュージカルがあった)の時には, ここまでクオリティが向上するとは,誰も予想できなかっただろう. キャストの力量,舞台構成,技術力,これら全てが,回を重ねる毎に着実に積み上げられ, レベルアップしてきたのである. 9年目にして,その極みに達したと言っても過言ではない.まだ上があるのかもしれないが. ちぃ様は今回も立ち回りでバク宙をしていた.それも階段の上から着物のままで,である. 次は補助なしでやるのではなかろうか. また,♪「ブルーバード」の時の踊りは,バレエの本質を掴んでいた(と思う.わたしゃ素人なんで 詳しくは分からんが).実際,バレエを学んでいる姉が感心していた. 舞台では,ポワント(トウシューズ)を使用していなかったので,つま先立ちには限界があったが, それを差し引いても,見事な動きであった. ちぃは強いなあ.見習わねばならんのう. すみれは復活したが,あくまでゲスト扱いだった.そうか,もう花組じゃないんだな. 節目節目には登場はするものの,若干物足りなさを感じた. 残りの舞台(06'新春,06'SP歌謡ショウで最後か)にも出てきて欲しいな. ここ数年,睡魔に襲われる理由が良くわかった. やはり,頻繁に視界を妨げられることが,集中力を欠く要因だったのである. (まあ,前日に殆ど寝てないのも大きいと思うが.) 2階席は思った通り,前方に障害物が一切なく,しかも全体を俯瞰で見渡せたため, 集中が途切れるようなことはなかった. 今回も曲が多かった. 20曲中9曲がCD(歌謡全集)未収録,書き下ろしであった(「ゲキテイ」は除く). 歌謡全集を聴いて予習(想像)していた印象とは全く違う世界が繰り広げられていた. 見事な演出であった. いろいろあったが,なんとか今年も歌謡ショウを観ることができた. あと1年.最後まで付き合っていくつもり.