熱血寺尾新聞 金つなぎ

ようこそ!熱血寺尾新聞へ…   2002年11月24日(日) 23時56分

<平成13年5月発行の第2号より転載>
自助努力のがん患者会サイトに、なぜ、大相撲の新聞?しかも、横綱・大関でなく、なぜ、前頭の寺尾なの? そんな疑問をお持ちのあなた。実は私も、「今なぜ、寺尾新聞?」と自問自答しつつ、このページを作っています。
それは、今から2年前。デビュー当時の寺尾関と会って意気投合し,さっそく化粧回しを贈ったという自他共に許す熱血寺尾N社長と私の偶然の出会いに始まり、今春38歳にして幕内に還り咲いた寺尾関に「アトがない!」と直感した、大病を病む私の切羽詰まった共感が、矢も盾も無く彼を応援する心情をかきたて、「熱血寺尾新聞」なる個人新聞の創刊につながったのでした。

熱血N社長が招いてくださった、大相撲春場所前の井筒部屋激励会で直接寺尾関にインタビューし、彼の、真面目でひとすじで、純情で男らしい、そんなお人柄に魅せられたことも新聞創刊の大きな理由であります。

寺尾常文、38歳3か月。こよなく敬愛・追慕して止まない母上をがんで見送った彼の悲しみは、同病を病み、男児2人の毋である私には、ほんとうによく分かるのです。がんの縁(えにし)に結ばれた私たち。なんで、応援せずになるものか!

何によらず、”熱中・夢中”の生き方が、運命を好転させる、と私は信じています。実際私には、抗がん闘病中に競馬の勝負に熱中して免疫力を上げた経験がありますし、ほかにもプロ野球やサッカーの試合に夢中になって、生死の境を分けた病友も多数おられます。

そんな次第で、さあ、ご一緒に「熱血寺尾!」で、免疫力を上げる試み、してみませんか。
    平成13年3月                       熱血寺尾記者こと、広野光子



大相撲東京秋場所 千秋楽  熱血寺尾!有難う!!!   2002年 9月22日(日) 23時11分

平成14年9月22日、秋雨けむる国技館。熱血寺尾!の熱血勝負、今日の相手は出羽海部屋・小城錦、186センチ134キロ、左の四つと寄りが得意。金星2つの中堅で、8勝6敗、あと一つ、勝ち星重ねて来場所の、はずみにしたい頑張りたい。

そうはさせじ!と、我らが寺尾!今日も勇躍前に出る。
突っ張る、突っ張る、得意の突っ張り、凛冽ひときわ力が満ちて、体(たい)を開いてねじ伏せて、見事に決めた突き落とし!!

鉄人寺尾!の晴れ姿、これを見たくて15日間、毎日毎日あたふたと、お茶の間、街頭、仕事先…、どこでも誰とでも、熱血寺尾!声援続けてきたけれど、何から書けばよろしいやら…。
鉄人寺尾!今日を限りに土俵と別れ、新たな親方の道極め、後進指導に当たるという。引退会見聞きながら「自分は"今日一日の努力"という言葉をモットーに、力士生活を今日まできました。(後略)」(「季刊・金つなぎ」"私の死生観")の言葉がそくそくと、心に響く秋深し。
我らが寺尾!23年3ヶ月、生涯戦歴860勝938敗58休の星残し、、最高位関脇まで上り詰め、7つの金星積み重ね、不断の稽古と突っ張り武器に、お見事140場所努め、本日ようやく肩の荷降ろす。頑張ったんだねぇ、ご苦労さま。

熱血寺尾!”アトがないっ。熱血ファンは、心の中で、この1年は、気が気でなかった。
いつかこの日を迎えることと、覚悟はしつつも諦められず、ビデオを見ながら秋の夜、幼稚園児の我が孫が、画面を見つめて「あっ、"てらお"やぁ!」と指を指す。「おすもう…」と言いつつ、突っ張る、突っ張る。5歳の女児も、熱血寺尾!!!

頑張る寺尾!に声合わせ、「角界の星、ありがとう。生きる勇気をありがとう!!」

大相撲井筒部屋所属、東十両11枚目、寺尾常文。今日の小城錦戦を最後に現役を引退、年寄・錣山(しころやま)を襲名。



大相撲東京秋場所  14日目   熱血寺尾!頑張れ寺尾!負けても負けても、勝ちにいけ。    2002年 9月21日(土) 22時35分

大相撲東京秋場所も、あと1日を残すのみ。我らが寺尾!4勝7敗2休の星で、今日、明日、熱血勝負をかける。
頑張れ寺尾!怪我するな。

不肖熱血寺尾!記者、今日は講演で四日市行き。仕事の合間も、頑張る寺尾!の、取り組み結果が気になって、会食しつつも気が気でない。
今日の相手は、追手風部屋濱錦。右四つ・寄りの中堅で、6勝7敗でこの日を迎う。勝ち越しに向け、負けられぬはず。さてさて、今日の結果や如何?

嗚呼!さりながら、無念なりけり、引き落とし…。
頑張る寺尾!頑張れど、勝負結果は負け越しだ。熱血神様、佛様、明日は必ず勝たせてよ。
負けても、負けても、勝ちにいく、頑張る寺尾!己が気力の限界懸けて、明日は必ず勝ち星掴み、何とか十両に踏みとどまり、鉄人相撲を繰り広げ、前人未踏のあなたの道を、極めることこそ望まれる。そんな寺尾!に、相撲の神の、大きな祝福届くはず。

熱血寺尾!今夜もゆっくりお休みなさい、ご苦労さま!!!




大相撲東京秋場所  13日目  勝っても負けても頑張る寺尾!あなたの明日に、陽光燦々!!!   2002年 9月20日(金) 21時 7分

昨日、果敢に貴闘力の引退飾る大相撲、見せてくれたよ、我らが寺尾!
今日の相手は、九重部屋の千代天山。東の十両5枚目で、右四つ・寄りが得意技。184センチ、145キロ、まともに組んではいけません。

呼出・琴吉、行司は、木村吉之輔。
熱血寺尾!いつものように、さやけく清(すが)しく、四股を踏む。四股踏む姿も天下一品!

両者見合って、立った!!

互いに突っ張る、突っ張る、突っ張る。おぉっとぉ…、突っ張る寺尾!が、気持ちで退(ひ)いた。
そこを、悔しや押し出され、4勝7敗2休となった。
勝っても負けても、頑張る寺尾!あなたの明日に、陽光燦々!!!



大相撲東京秋場所  12日目   勇猛寺尾!優しいなぁ…   2002年 9月19日(木) 22時29分

にっぽん全国秋晴れで、幟(のぼり)はためく国技館、午後3時過ぎの土俵上、今しも始まる熱血勝負。

今日の相手は二子山部屋の貴闘力。突き・押し武器に真摯な土俵を努めて励む男伊達、人気の上でも我らが寺尾!に次ぐ勢い。
角界入りは、昭和58年、鉄人寺尾!の"4歳弟"、頑張る寺尾!今日はどの業(て)で勝ちにいく?頑張れ、負けるな、怪我するな。

土俵の上には呼出・安喜夫に招かれた、凛々しい寺尾!が塩を撒く。合わせる行司は、木村雅之助。よ〜い、はっきょい!!

両者、立った。

突っ張る、突っ張る、突っ張る寺尾!互いに突っ張り合戦で、一歩も退(ひ)かぬ心意気、熱血寺尾!に力漲(みなぎ)り、対する貴闘力は分が悪い。挙句、はったと手を付いた。
勇猛寺尾!の勝ち名乗り、見事に決めたよ、叩(はた)きこみ!

おや、我らが寺尾!ようやく起きた貴闘力の、右の腕(かいな)にさり気なく、優しい寺尾!が右手を添えた。「くさるな、悔やむな、貴闘力!闘う・熱血土俵をば、互いに長く続けよう」。言葉にするより思いのこもる、熱血寺尾!のbody‐language。

西の花道退(さ)がりゆく、悔し涙の貴闘力、今日はほんとに「ご苦労さま。

秋風さやぐ国技館、我らが寺尾!は、優しいなぁ…






大相撲東京秋場所  11日目   頑張る寺尾!に秋光やはらか…   2002年 9月18日(水) 22時25分

今日で、勝敗ひとつのやま場。頑張る寺尾!に白い星、天は運んでくれるのか。
お茶の間ファンは気が気でない。テレビの前に陣取って、熱血声援繰り広げ、「頑張れ、頑張れ、怪我するな!」

我らが寺尾!に対するは、東の幕下4枚目、二子山部屋・五剣山。故郷讃岐の山の名を四股名に貰った30歳。194センチの上背で、度々十両経験するも、土俵の上の怪我に泣き、本日、熱血寺尾!に対す。
我らが寺尾!熱血相撲を見せてやれ。

呼出・幸司に、行司は木村恵之助。
両者、立った! 
突っ張る寺尾!突っ張る、突っ張る、突っ張って、左の方へと回り込み、あぁ、ああっ〜と押し出され、痛い黒星手に入れた。
燦然輝く白星も、貴重な黒星あってこそ。白星支える黒星の、影にきらめくドラマあり、頑張る寺尾!の熱血人生。励まされます、ありがとう。

無念やるかたないけれど、勝っても負けても凛冽寺尾!爽やかな風引き連れて、淡々花道退(さ)がりゆく。

明日は、どの業(て)で、勝ちに行く!!





大相撲東京秋場所 10日目   3勝5敗2休で明日へ、勇気凛々頑張る寺尾!   2002年 9月17日(火) 16時42分

今日の名張は雨脚激しく、熱血寺尾!の熱血勝負、結果はともかくとにかく無事で、頑張る姿をひたすらに、長く長〜く見ていたい。
我らが寺尾!怪我なきように…

10日目、相手は押尾川部屋・壽山、181センチ、161キロ。押しの強さが得意の巨漢。過去1年の戦績は、1勝2敗で壽山の勝ちだ。
鉄人寺尾!今日こそは、見事に借りを返したい、そんな覚悟で土俵に上がる。凛々しい顔(かんばせ)、熱血寺尾!、頑張れ、負けるな、怪我するな。

さぁ、両者見合って…、立った!
熱血寺尾!素早い動きで、左の腕(かいな)が壽山の後ろ、まわしをがっきと掴んでみせた。いいぞ、いいぞぉ。
それからうまく回り込み、壽山の体(たい)を反転させて、相手の動きを封じておいて、怒涛の寄りを見せつけて、体を重ねて寄り倒しぃ〜。
雨の東京国技館、晴朗寺尾!の勝ち名乗り。受けてうれしい10日目の、凛冽寺尾!復活だ!

「土俵の怪我は土俵で治す!!」。見事な寺尾!のこの勝負、奈良の熱血寺尾!N社長とY社長、同じく奈良の住井エイさま、天川村・今西商店の今西行雄社長&奥様、岡山の熱血寺尾!吉岡一族、在アメリカ・熱血寺尾!石川良美さまとお嬢ちゃん、大阪在住熱血寺尾!吉原敦子さま、玉置須巳子さま、ひららさま、三重の熱血寺尾!T社長&千穂子夫人、西川妙子さま、神戸家さま、熱血大相撲!岩佐宣秀さま&陽子夫人、仙台の熱血井筒!畠山戌さま、それから熱血寺尾!パンダさま、「熱血寺尾!南天のど飴」と「熱血寺尾!月うさぎ」ご当選の皆々さま、互いに喜び分かち合い、今日はうれしく語りましょう。我らが寺尾!の熱血復活。

鉄人寺尾!ありがとう。




大相撲東京秋場所  9日目 熱血寺尾!あっ、あっ、あぁ〜っ…!!    2002年 9月16日(月) 22時 9分

大相撲東京秋場所  9日目 熱血寺尾!あっ、あっ、あぁ〜っ…

東京秋場所、大相撲。迎えて今日は9日目で、頑張る寺尾!の速攻勝負、今日も昨日に引き続き、白星掴んで首尾よく3勝、あげてうれしい熱血寺尾!…と、筋書きどおりに運ぶや否や?
熱血ファンは、気が揉める。

土俵の上には、頑張る寺尾!右の腕(かいな)に左右の手首、痛々しくもサポーター、着けて務める熱血土俵、右の拳(こぶし)で塩掴み、ぎゅっと握って胸元で、十字を切って改めて、左の胸に拳(こぶし)を当てる。見慣れた所作も美しい。

おやっ?
ちょっと待った! 気のせいか、目のふち赤く力がない。昨夜やっぱり眠れなかった?
頑張る寺尾! しんどいね。

迎える相手は、三保ケ関部屋・肥後ノ海。西十両の6枚目、1勝7敗調子が出ない。過去の両者の戦績は、1勝1敗五分の星。負けるな寺尾!勝ちにいけ。

両者、立った!
突っ張る、突っ張る、突っ張る寺尾! 叩(はた)いて突いて果敢の動き、流れるようなスピードに、そら行け寺尾!頑張れ寺尾!
勝ちの予感に小躍りしたが、無念や寺尾!腕(かいな)の下に入り込まれ、悔しい寄り切り土俵を割った。

東の花道引き上げる、熱血寺尾!の歯軋りが聞こえるようなその背(せな)に、「ごめんなさいね、寺尾関。熱血応援足りなくて、今日の悔しい星ひとつ。明日は祈って信じて待って、うれしい勝ち星手に入れる。

悔しい寺尾! 今夜はゆっくりお休みなさい。

大相撲東京秋場所 8日目   ん、んん〜っとぉ…、勝ったっ、押し出しだぁ!!      2002年 9月15日(日) 22時58分

頑張る寺尾!迎える中日、1勝4敗2休の星で、勇気凛々勝ちに行く!!
お茶の間ファンの期待を集め、いつに変わらぬ我らが寺尾!足裏高く天を衝く、清(すが)しく四股踏むその姿に、期待高まる国技館。

我らが寺尾!に対するは、佐渡ヶ嶽部屋・琴冠佑。183センチ129キロ、西十両の9枚目、ここで何とか星もぎ取って、明日への弾みをつけたいところ、熱血寺尾!怪我するな。

今日は呼出・大吉に、行司は木村和一郎。返す軍配、さぁ、立った。
出足よろしき勇躍寺尾!突っ張る、突っ張り叩(はた)いたあとは、片はず取ってのど輪で攻めて、攻めて攻め立て、押し出したっ。
スピード感と躍動感が、画面いっぱいに横溢し、速攻寺尾!の面目躍如。うれしいうれしいこの1勝、明日につないで風巻き起こし、凛冽寺尾!雲に乗る。

う〜れしいなっ、うれしいなっ。






大相撲東京秋場所 7日目     2002年 9月14日(土) 21時51分

昨日の余韻心の底に、残る7日目我らが寺尾!
凛々しく、美々しく、清(さや)けく、猛(たけ)く、四股踏む姿に思いがこもる。
勝負師寺尾!の熱血勝負、今日はどの業(て)で、勝ちにいく?

今日の相手は、北の湖部屋・北桜。東十両7枚目、右四つ・寄りが得意技。190センチ、174キロで、昨日屠(ほふ)った春ノ山と、ほとんど同じ体重に上背ある分始末が悪い。
勇猛寺尾!怪我するなっ。

招く呼出・琴吉に、合わせる行司は吉村吉之輔。よ〜い、はっきょい!  そら行け、寺尾!

我らが寺尾!今日も突っ張る、正攻法。突っ張る、突っ張る、突っ張って、残念相手の力に負けて、はずを取られておっつけて、太い腕(かいな)に押し出され、やむなく割った土俵の外の、足にせつない蛇の目砂。頑張る寺尾!ご苦労さま!!!

熱血寺尾!悔しい寺尾! あなたの進む「負の道」は、前人未踏の獣道(けものみち)。道筋もなく道標(しるべ)なき、たとえ日の下開山(ひのしたかいざん)の、天下の大横綱であろうとも、何人(なんびと)たりとも近づけぬ、辛く険しい獣道。勇躍進むその後ろ、天界に座(い)ます母上から、「我が子寺尾よ、ご苦労さま。信じてその道、お往きなさい」と、うれしい優しい声がする。
鉄人寺尾!燦然輝く932敗の旗印、掲げて進むその腰に、7つの金星ひっさげて、頑張れ、頑張れ、明日からも、凛冽勝負を見せてやれ。

熱血寺尾!有難う!!!!!




大相撲東京秋場所 6日目  勝った、勝った、勝ったぁ〜、熱血寺尾!叩(はた)き込みっ   2002年 9月13日(金) 16時58分

3日前…。
大相撲秋場所の3日目、我らが寺尾!の休場を知り、「平成14年9月10日、頑張る寺尾!稽古で痛めた腰痛で、無念の休場を已む無くす。どうぞ再びこの場所中に、元気な姿見せてよと、熱血ファンの祈るや切。」と、記事を結んだ寺尾記者。
まさか、こんなに早く再出場とは読んでなかったが、そうこなくっちゃ、熱血寺尾!
外出予定を繰り下げて、いそいそ座るお茶の間桟敷。古今東西寺尾!のファンは、同じ思いのこの時間、頑張る寺尾!怪我するなっ。

今日の相手は、松ケ根部屋の春ノ山。東十両10枚目で、187センチ、175キロ。得意の技は、体を生かした左の四つと寄りの業(わざ)。185センチ・116キロ、軽量寺尾!の突っ張り実るか、土俵に集まる期待を受けて、頑張る寺尾!の土俵入り。

紺の締込みキリリと決めて、我らが寺尾!待ってましたっ!
呼出・安喜夫に招かれて 行司は木村雅之助。凛々しい寺尾!に、ヨーイ、はっきょい!
…立った!
我らが寺尾!いつものように、積極果敢な戦法で、ずいっ〜と前に踏み込んで、突っ張る、突っ張る、突っ張る寺尾!
突っ張りうまく回り込み、あわやのところで見事に叩き、決めた決めたよ、叩き込み!!!
瞬時の動きも見逃さぬ、角界随一、天性の、動体視力が働いて、迷わず体がついていく。元気な寺尾!勝ち名乗り。

キリリと締めたまわしの下、椎間板のそのあたり、目立たぬようにバンデージ、貼って散らした腰部の痛み。両の腕(かいな)に腰まで痛め、満身創痍の鉄人寺尾!その軽量でその年齢(とし)で、勇躍土俵を務めた今日が、あなたのうれしい初日となった。

熱血ファンの喜び集め、ほんとにほんとに、おめでとう!!!








大相撲東京秋場所2日目、3日目  なな、なんとっ…   2002年 9月11日(水) 23時29分

不肖熱血寺尾!記者、今日は伊勢市の二見町、桜のお宿・岩戸館へ、伊勢神宮に献上の、天然塩を求めゆく。
町会議員に漁師さん、味噌屋、菓子屋のご主人たちが、薪を割ったり運んだり…、楽しそうなるボランティア。その名も神前(こうざき)海岸沖の、清海水を焚き上げて、癒しの塩が出来上がる。
工程およそ30時間、…今まさに、献上塩の華が咲く。

そんなこんなで、2日目土俵、熱血寺尾!が見られず残念。今日の相手は、松ヶ根部屋の若光翔。身長・体重ともに186の重量級、右四つ・寄りが得意技。四つに組んだら危ない相手。「我らが寺尾!怪我するな」と、塩をかき混ぜひたすら祈る。

あとで聞いたら、我らが寺尾!突っ張りいつもの威力なく、あっけなくなく押し出され、痛い黒星重ねた…と。

くさるな寺尾!明日があるさと、旅寝の宿に聞こえくる波の音にも勝ち星祈る。

あぁ、それなのに3日目なんと、熱血寺尾!が休場とは。
「そういえば、昨日大きな絆創膏を、貼っていたっけ腰のあたりに…」お茶の間ファンが悔しがる。

平成14年9月10日、頑張る寺尾!稽古で痛めた腰痛で、無念の休場を已む無くす。
どうぞ再びこの場所中に、元気な姿見せてよと、熱血ファンの祈るや切。





大相撲東京秋場所  初日    帰ってきました、我らが寺尾! もうそれだけで…   2002年 9月 8日(日) 23時30分

帰ってきました、熱血寺尾! もうそれだけで感無量。頑張る寺尾!ご苦労さま…。

得意の突っ張り生み出した、左右の上腕二頭筋、腱は切れても繋いだ医学、リハビリ、筋トレ、炎の稽古。あなたを繋いだ見事な"金"で、以前に勝る強さを誇る、熱血寺尾!金つなぎ!!!

時折雨降る東京の、秋の天気は気まぐれで、満員御礼国技館、どよもす「寺尾!」の歓声を、受けて凛々しい我らが寺尾!
負けるな寺尾!勝ちに行け。

今日の相手は、金開山、西十両の10枚目。184センチ160キロ。我らが寺尾!の116キロは、いかにも軽量、怪我するな。
両者、見合って、立った!  果敢に攻める、突っ張り寺尾!
おっとっとっと…、上手を取られ、差されて極(き)められ、上手出し投げ。若い力士に白星ひとつ「がんばれよ」っと、献上す。
熱血寺尾!ご苦労さま!!

今日で刻んだ史上最多の931敗。燦然輝く負け数は、消耗激しい角界で、日々の精進怠らず長く土俵に上がった勲章。855勝931敗56休、寺尾が取らずに誰が取る。
負けても負けても、勝ちに行く、熱血寺尾!の雄姿が語る「前へ!前へ!!」の合言葉。不肖我らが患者会、命をかけた抗がん闘病、今日も世界の各地でうめく、病友みんなを励ますよ。
熱血寺尾!ありがとう。

頑張る寺尾!の勇気に倣い、我らも必ず勝ち抜いて、熱血寺尾!を応援し、生き抜く熱血がん患者、明るい未来に陽光燦々!

前略、熱血NHK編成局さま
今日から始まった大相撲秋場所、全国放送で午後3時から放送して頂き、まことにありがとうございます。
熱血寺尾!ファンの皆様、入院中の病友がた、老人家庭の皆々様、下位力士を応援なされる故郷の皆様方ーになり代わり、早くからの放送に、厚く御礼を申し上げます。

申し上げるまでもなく、大相撲は日本が世界に誇る、国技・格闘技。どうぞ今後とも、3時台の放送開始をよろしくお願い申し上げます。      感謝、合掌。   



古今東西熱血寺尾新聞 第8号発行   2002年 9月 8日(日) 22時18分

待ってましたぁ、我らが寺尾! 今日から始まる大相撲東京秋場所の土俵に、4か月ぶり、颯爽の姿を見せてくれます。

思えば平成14年5月16日、所も同じ東京両国・国技館。4日目土俵で、おぉっと、無念の右上腕二頭筋、腱(けん)断裂!!
萬やむを得ず土俵を下りた、悔しい寺尾!あれから流れた百有余日の、たゆまぬ練習、筋トレ、その他。準備おさおさ怠りなく、熱血寺尾!の真面目(しんめんぼく)を、見事に見せてくれましょう。

勇躍書き込む「寺尾新聞」の前口上に、記者の真意を込めた、既報第2号のそれを改めて掲載し、熱血寺尾!応援新聞のご挨拶に替えさせて頂きたく、皆さま。15日間、どうぞご愛読くださいね。
    平成14年9月8日                  熱血寺尾記者こと 広野 光子

<平成13年5月発行の第2号より転載>
自助努力のがん患者会サイトに、なぜ、大相撲の新聞?しかも、横綱・大関でなく、なぜ、前頭の寺尾なの? そんな疑問をお持ちのあなた。実は私も、「今なぜ、寺尾新聞?」と自問自答しつつ、このページを作っています。
それは、今から2年前。デビュー当時の寺尾関と会って意気投合し,さっそく化粧回しを贈ったという自他共に許す熱血寺尾N社長と私の偶然の出会いに始まり、今春38歳にして幕内に還り咲いた寺尾関に「アトがない!」と直感した、大病を病む私の切羽詰まった共感が、矢も盾も無く彼を応援する心情をかきたて、「熱血寺尾新聞」なる個人新聞の創刊につながったのでした。

熱血N社長が招いてくださった、大相撲春場所前の井筒部屋激励会で直接寺尾関にインタビューし、彼の、真面目でひとすじで、純情で男らしい、そんなお人柄に魅せられたことも新聞創刊の大きな理由であります。

寺尾常文、38歳3か月。こよなく敬愛・追慕して止まない母上をがんで見送った彼の悲しみは、同病を病み、男児2人の毋である私には、ほんとうによく分かるのです。がんの縁(えにし)に結ばれた私たち。なんで、応援せずになるものか!

何によらず、”熱中・夢中”の生き方が、運命を好転させる、と私は信じています。実際私には、抗がん闘病中に競馬の勝負に熱中して免疫力を上げた経験がありますし、ほかにもプロ野球やサッカーの試合に夢中になって、生死の境を分けた病友も多数おられます。

そんな次第で、さあ、ご一緒に「熱血寺尾!」で、免疫力を上げる試み、してみませんか。
    平成13年3月                       熱血寺尾記者こと、広野光子




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