季刊金つなぎ 金つなぎ

人生観・死生観

今給黎 久(枕崎市長)
多くの人が私を“福耳”と讃える。 だが、 金と物はいつも素通り。 近年、 ようやく会得した。 私の“福”は 「人」 であると。 人に恵まれる幸せ。 「一切皆空」。 だからこそ生きているうちに、 人を大切にしたい。

上山 英介(大日本除虫菊社長)
蚊取線香を発明した祖父英一郎 (八十六歳没) をはじめ、 父は八十四歳没、 母は八十八歳没|と我が家は長寿の家系です。 なかでも、 くよくよせず毎日を勤勉に楽しく暮らした祖母 (九十八歳没) を見習い、 座右に 「吾以外皆吾師」 の言葉をおいて、 常に楽しく生きたいですね。

河盛 隆造(順天堂大学内科教授)
人生は“スポーツ心”を持ってすごしたいですね。 突発的に何が発生してもゲームの内と対処したい。 自らの疾病を充分理解する“好奇心”も常に持っていたい。 そして“独創的”に生きることを大切にしたいと思います。

喜早  哲(ダークダックス、 バリトン)
幸か不幸か六十五歳。“生涯現役”を誓って今日の日まで、 一度の入院生活も経験なく生きてきました。 いま、 一病息災という言葉に震えています。 私の人生観は、 「ケ・セラセラ」。 健康も、 生活も、 細心の注意をはらった上で。

小林 典子(主婦、 喫茶店経営)
坂村真民さんの本で出合った 「念ずれば花ひらく」 の言葉が、 私を支える人生観。 結婚して三十三年、 私の作ったウェディングドレスを着て、 ことし二人の娘が嫁ぎます。
振り返れば、 夢のよう。 あしたから、 また夢を追って。

里中満智子(漫画家)
「死ぬまでは生きている」  当たり前のことだが、 つい忘れがちな、 「今、 生きている」 というこの事実を明るく楽しく受けとめ、 一日一日、 一時間、 一秒を 「ありがたく」 味わいたい。 そして、 前向きに開き直るゆとりを持ちたい。
(注=里中さんはがんを克服、 つよく明るくしなやかに、 漫画の世界を展げておられる)

田島 治子(サカイ引越センター社長)
結婚して最初の二十年は夫 (憲一郎会長) と子供たちのために。 この十年は自分のために生きよう!と。 そんな私に、 1)人に迷惑をかけずに 2)人の喜ぶことは小さなことでもする 3)何事も正直に一生懸命に―と教えてくれた両親の声が今も聞こえてきます。

松宮 隆男(モロゾフ会長)
人生を逆算して考える歳になり、 「あと何年生きられるか。 どんな楽しみや生きがいを持とうか」 などと思う日々です。 一度しかない人生は、 金銭でもなく理屈でもありません。 「粋に妖しく彩 (いろ) っぽく」 生きたいものですな。



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