季刊金つなぎ 金つなぎ

人生観・死生観

秋山 喜久(関西電力社長)
両親が熱心なクリスチャンだったせいか、 どんな状況に置かれても、 与えられた一日一日、 一瞬一瞬を一生懸命生きることが大切だと思ってきた。 自らの奉仕を通して、 少しでも人のお役に立つ、 その延長線上に生も死もあると確信している。

殿本 聖典(神山一乗寺住職)
欲しない、 怒りも悲しみも、 笑いも願いもしない。 そんな静かで、 相対を絶した安らぎ、 それが死| 寂滅です。 死の峠の彼方に、 百花繚乱、 鳥唄い天女舞うを夢みながら、 おのが最後を自然に舞い収めたいものと希います。

南部 靖之(パソナグループ代表)
私は 「青春」 という言葉が好きです。 年齢には関係なく、 信念と情熱をもって恐れず何ごとにもぶち当たっていく、 それが青春ではないかと思うのです。
二度とない人生だから、 悔いなく、 精一杯、 完全燃焼して生きたいと思います。

樋口廣太郎(アサヒビール会長)
私もかつて、 誤診ではあったが、 二、 三回、 がんを宣告されたことがある。 しかし、 その時少しも暗い気持ちにならなかった。我執を離れて精一杯生き、 自由にものを考えよう。 本来、 死とは、 明るいものだと考えている。

福井 敏雄(気象評論家)
地球は個の生命体であり、 人間や動植物は地球の宿り木である。 このまま環境破壊が続けば自滅する。 同じ世代に生まれ合わせた不思議なご縁で、 愛し合い互いに助け合う私たち、 いつも希望と感謝の念を忘れず生きていきたい。

堀内登久子 (にほんれいあうと社長、 大阪府公安委員)
いつの頃からか死生は天にありと思うようになりました。 人は、 天が与えて下さった使命を誠実に果たしてこそ、 生を全うできたと言えるのではないでしょうか。
今を大切に、 日々是感激でいきたいものです。

丸山 泰子(主婦)
三十二年間仲良く暮らした姑から、 ある時西の山行なる箱を預かった。 中に手縫いの下着と白足袋があった。 迷惑をかけず、 きれいに死にたいと、 最後まで安らかな九十歳の死だった。 天寿を全うした姑のように残る人生を送りたい。

美濃  眞(清恵会病院院長、 大阪医科大名誉教授)
トーマスマンの言葉に、 「死と病気への興味は生への興味の一形態」 と云うのがあります。 確かに、 私は現在のこの一瞬間だけの存在なのです。 過去、 未来をなるべく考えず、 この瞬間を大切に、 忠実で真剣でありたいと思います。



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