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本町の地車 (だんじり) 兵庫地車研究会 村岡眞一氏の調査より
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形 態 (通称) 石川型
大阪の南河内方面
(富田林・太子町・千早赤坂村等)にみられる形態。
大屋根・小屋根の段差が大きく、柱が8本の丸柱で
あること等が大きな特徴である。
製作年代 江戸時代の文化・文政頃(1804〜1829)
石川型地車の中でも屋根の傾斜が穏やかであったり
けやき材が用いられている点で、太子町に残る
文化4年(1807)やそれ以前に製作された地車とよく
似ている。これらは現存する地車のうちで最古の
地車に属するものである。
本町地車は年代的に大変古い地車で、
しかもけやき材の質が良い貴重な地車と言える。
製作大工 大阪富田林旧新堂村あたりの大工か?
大工仕事の確かさが伺われる。
彫 師 美濃村権左衛門
彫り口が枚方市「茄子作」 寝屋川市「寝屋」
大東市「北の口」等を手がけた美濃村権左
衛門と大変似ている。美濃村権左衛門はかなり
の腕の立つ名工で、当時書かれた書物
「難波丸細目」に名工として紹介されている。
なお現在地車の彫師で名工として文献で名前が
確認できる一番古い名前である。
本町地車はすばらしい腕を持った
彫師によって彫物がなされている。
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彫 物 図 案
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大屋根の懸魚 朱雀
大屋根の正面 「司馬温公の瓶割」・青龍
側 面 「二十四孝」
(江戸中期に刊行された「御伽草紙」のひとつで
中国の話を元にした孝行話を二十四集めたもの)
青龍・飛龍
小屋根の懸魚 菊の花
小屋根の後面 「珠取姫」・波頭(?)
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以上、本町の地車に棟札や墨書等が発見できなかったので、
これまで調査した他町の地車から推測した結果です。
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図 案 の 解 説
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「司馬温公の瓶割り(しばおんこうのびんわり)」
『中国の故事』より 大屋根正面
温公7歳の時に水瓶に落ちて溺れた友達を、温公が
機転を利かせて瓶を割って友達を救ったという故事
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「珠取姫(たまとりひめ)」『謡曲「海人』」より
小屋根後面
讃岐志度の浦で藤原不比等が唐よりの珠を竜神に
奪われた。その後不比等はこの地の海女と契りを
結び房前(ふささき)が誕生した。海女は珠を取り
返したら房前を世継ぎにとの約束をとりつけ珠を
取り戻したという説話
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「老莱子(ろうらいし)」『二十四孝』
大屋根正面
老莱子が70歳になって、身を飾り、幼い子どものよ
うに舞い戯れた。これは親が自分を見て年をとった
と思わさない為、また、親自身も年をとったと思わ
さない為このように振舞ったということである。
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「唐夫人(とうふじん)」『二十四孝』
大屋根向かって右側面前方
唐夫人は、姑の長孫夫人が年を取って、歯が悪くな
り食事ができないので、自分の乳をふくめたりして
よく仕えた。その孝義によって代々繁盛する事にな
った。
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「大舜(たいしゅん)」『二十四孝』
大屋根向かって右側面後方
大舜の母はへんくつであったが、ひたすら孝行をした
ある時、田畑を耕作していると、彼の孝行を感じ取っ
た象が現れて田を耕し、鳥が草を取っ当時の王がそ
孝行を聞き、娘を后として与え、てくれた。
の後に天下を譲った
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「郭巨(かっきょ)」『二十四孝』
大屋根向かって左側前方
郭巨には3歳の子がいて、老母が食事を孫に与えて
いたが、貧しくて母の食事も乏しかった。そこで、
子ともを埋めることにして、涙を押えて穴を掘ると、
黄金の釜が出てきた。それで子どもを殺すこともな
く、母親に孝行をする事ができた。
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「楊香(ようきょう)」『二十四孝』
大屋根向かって左側後方
ある時、父親と山中へ出かけた時、白い額の虎に
出会ってしまった。楊香は天に「我が命を虎に与えて
父をお助けください」と祈ると、虎が尾をすぼめて逃
げてしまった。
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「姜詩(きょうし)」『二十四孝』
小屋根向かって右側
母が河の水と魚が欲しいと思ったので、姜詩の妻は
遠く離れたところまで行って、取りに行かせて、
母に与え夫婦共々孝行していると、ある時、家のそ
ばに水が涌き出て、毎朝水中に鯉が現れた。
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「董永(とうえい)」『二十四孝』
小屋根向かって左側
董永は貧しくて父の葬式のお金もかなわすず、身を
売って葬式をおこなった。銭主の所に行く途中、
美女と会い、妻とした。その妻が絹を織って銭主に
借金を返す事ができた。その後その妻は天上の織姫
であったことを告げ、天に上がっていった。
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以上 兵庫地車研究会 村岡眞一氏の調査より
本町の地車(だんじり)の調査に於きまして、兵庫地車研究会 村岡眞一氏をはじめ、御尽力いただきました関係者の皆様に心から感謝し、
この場をお借りし御礼申し上げます。
― 本町商店街振興組合・本町区・本町地車保存会 一同 ―
本町の地車(だんじり)の動画・お囃子を鑑賞できます。