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エッセイ集

ある弁護士からリンクの依頼
リンク元にはなんと私の母と全く同じケースで悩んでいる家族がいた


 昨日、法律に関する非常に豊富な内容のホームページ
http://www.asahi-net.or.jp/~zi3h-kwrz/index.html
を開いておられる河原崎弘弁護士からリンクを求めるメールをいただきました。どんなサイトからのリンクかなあと思ってクリックしてみて驚きました。そのページには、私の母と全く同じような脳挫傷の家族を持つ方からの相談を掲載していました。(http://www.asahi-net.or.jp/~zi3h-kwrz/law2kokoi.html

 私共のウェブサイトはまさしくこのような方たちのためにあるものです。この方から河原崎弁護士に宛てた問い合わせは次のようなものですが、あの苦しい日々がよみがえってきます。

 「親の話では、主治医が面倒そうに対応しているとのこと。また、「もう病院へは来るな」と云われたそうです。」

という下りは私が体験したことと全く同じです。医者と一口に言っても非常によく勉強されている尊敬すべき方とそうでない方がいます。そして残念ながら多くの場合被害者は後者に遭遇するのです。

 医師・弁護士という方たちは患者・依頼人の求めに応じてでき得る限りその要望に応えなければなりません。人の生命・生活を預かる非常に責任の重い仕事だからこそ、難しい国家試験をパスした知徳兼備の人達だけがその任に当たることを許されているのではないでしょうか。

 しかし、この方に接した医師にとって患者を救うことは第二義的なこと。第一義としては面倒なことには関わりたくない、という本音が見てとれます。こういう医師は「人の不幸を金儲けのネタにする吸血鬼」と言うべきでしょう。自分でできないなら他の医師を紹介すれば良いじゃないですか。

 食中毒問題への対応のまずさから信用が地に堕ちてしまった雪印乳業。あの社長の発言、「私は寝ていないんだ」は致命傷でした。彼は経理畑の出身だということですが、なるほど納得。消費者あっての企業なのに、企業の利益追求を優先し過ぎてしまったためあのような体質ができあがってしまったのでしょう。

 何を優先すべきか、価値判断を誤るととんでもないことになるという良い教訓です。医師・弁護士の資格があるからといって、その上に胡座をかいて利益を優先するような人はあの雪印の社長と同じです。

Wed, July 25, 2000