top page

海外脳外傷事情へ
脳外傷と共に生きる  

 (アメリカ脳外傷協会より翻訳の許可をいただきました)

はじめに
 
過去数十年に渡って、脳外傷の患者とその家族の経験から多くのことを学びました。
ここでは、私達が送っている新たな人生について学んだことを、いくばくかでも共有してもらえたらと思います。

まさに人生です!それは、「トラウマ」以前と同じではない、時には劇的に違っています。
私達の多くが、今でもその前後の人生がつながったものであると考えられないでいます。
しかし、そこから先にも、喜びがあるとということに気付くことが大切です。

成長が止まってしまったわけでもありません。笑いを失ったわけでもありません。
事実、私達の多くが、人生のどこでだって、自分が大切だと思ったものに、「私にも」と主張できるのだということに気付きました。私達の中には、振り返ってみれば、その「トラウマ」によって、それ以前に思っていたよりも、ずっと自分の能力を引き出して活用できるようになり、重要なターニングポイントであったと考える人もいます。

ここでは、世界中の人々がサポートグループや家族の会、電話相談などを通じて得ているような手助けをインターネットを介して共有してほしいのです。私達がこの章の後に載せようと考えている個人的な話の中には、時には心地よいものもあれば、時には非常に痛々しいものもあるかもしれません。喜び、成長、笑いの裏には、失望、苦悶、涙があり、人生にはそうした全てが溢れているものです。それが人生というものの役割の一つであり、このサイトは、悲喜こもごもの人生において、お互いが助け合うための場なのです。

Wed. 18, Apr. 2001