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Last Updated by 04/15/98(Tue)  

 
Contents
 

 このページに記載されているコマンドリファレンスは、 PGP 2.6.3i & 2.6.3iaMS-DOS 版( 32-bits 版を含む)を対象としたものです。 PGP 2.6.3ia 以降での確認は行っておりません。


 
Options
 

  PGP に何をさせるか・・・。どんな作業をさせるかということは、ここまで読んだ人には気づいてもらえたと思いますが、 PGP への動作指定はオプションで指定することになっています。

 オプションというのは、 -kg, -ks, -kc, -seat, -sta などのように書かれている部分のことです。

 コマンドラインから実行して動作をさせるという使い方は、最近パソコンを始められた方には、馴染みがないと思いますが、一昔前までパソコンの使われ方というのは UNIXMS-DOSCP/M に代表される CUI (Character User Interface) 、つまり、画面上のプロンプトと呼ばれる状態時にかちゃかちゃと一言一句間違えないようにキーワードを入力して、間違いがなければパソコンが動作をしてくれるという代物だったんです。

 まぁ、このような使用法が、一般の人をパソコンから遠ざけていたわけですが・・・
  PGP のインターフェイスは汎用性を考えてのことだと思いますが、 CUI 上での入力を求められます。
  Windows 95 からの使用であるなら、「MS-DOS プロンプト」とよばれる仮想的な MS-DOS 上で使うことになります。

 ここで挙げたオプション以外にも沢山のオプションがあります。
 ということは、それだけ PGP でできることも多くあるということです。

 オプションにどのようなものがあって、どんなことができるかという、言うなれば「クイック・リファレンス」を表示させることができます。

 現時点では英語で表示されますので、辞典片手に読んでみてください。以下のように入力します。

C:\PGP>pgp -h

 以下に PGP のオプションリストを載せました。クイックリファレンスとして、お役に立てるのではないかと思います。

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− 暗号化に関するオプション −
 

pgp -c myfile
暗号化:ファイルを慣用暗号(共有鍵暗号)で暗号化する。
pgp -cw myfile
暗号化して元ファイルを削除:ファイルを暗号化して、元の平文ファイルの痕跡を消す。
pgp -ca myfile
暗号化して ASCII 形式で出力:ファイルを慣用暗号で暗号化し、電子メールで送信できるように Radix 64 形式で出力する。
pgp -caw myfile
暗号化して ASCII 形式で出力し、元ファイルを削除:ファイルを暗号化し、 ASCII 形式で符号化して、元の平文ファイルの痕跡を消す。
pgp -e message User ID
メッセージの暗号化: User ID の公開鍵でメッセージファイルを暗号化する。
User ID を複数指定すれば複数の人宛に暗号化できる。
pgp -ew message User ID
メッセージを暗号化し、元ファイルを削除: User ID の公開鍵でメッセージファイルを暗号化し、元のメッセージの痕跡を消す。
pgp -eat message User ID
テキストを暗号化し、 ASCII 形式で出力: User ID の公開鍵でメッセージファイルを暗号化し、結果を ASCII ファイルとして出力する。 User ID は複数指定できる。
pgp -eatf User ID
テキストを暗号化し、 ASCII 形式で出力(フィルタとして使用):標準出力から読み込んだメッセージファイルを User ID の公開鍵で暗号化し、結果を ASCII ファイルとして出力する。 User ID は複数指定できる。


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− 電子署名に関するオプション −
 

pgp -s message [-u myID]
署名:メッセージに自分の秘密鍵で署名する。
署名に使用する秘密鍵を指定するには、 [-u myID] オプションを指定する。
pgp -sb message [-u myID]
分離署名:メッセージの署名を作成して、別ファイルに格納する。署名に使用する秘密鍵を指定するには、 [-u myID] オプションを指定する。
pgp -se message User ID [-u myID]
署名と暗号化:自分の秘密鍵でメッセージに署名してから、 User ID の公開鍵で暗号化する。
署名に使用する秘密鍵を指定するには、 [-u mD] オプションを指定する。
pgp -sea message User ID
署名及び暗号化し、 ASCII 形式で出力:自分の秘密鍵でメッセージに署名してから、 User ID の公開鍵で暗号化し、電子メールで送信できるように ASCII 形式で出力する。
pgp -seat message User ID [-u myID]
メッセージを署名及び暗号化し、 ASCII 形式で出力:自分の秘密鍵でメッセージに署名してから、 User ID の公開鍵で暗号化し、電子メールで送信できるように ASCII テキストファイルとして出力する。
署名に使用する秘密鍵を指定するには、 [-u myID] オプションを指定する。
pgp -seaw message User ID
署名及び暗号化し、 ASCII 形式で出力して、元ファイルを削除:自分の秘密鍵でメッセージに署名してから、 User ID の公開鍵で暗号化し、電子メールで送信できるように ASCII 形式で出力した後、元メッセージファイルの痕跡を消す。


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− 共通オプション −
 

(以下のオプションは、他のオプションと一緒に指定できる。)
-a
ASCII 形式での出力:すべての PGP 出力ファイルを、 Radix 64 を使用して印刷可能な ASCII 文字に符号化する。
-f
フィルター:ファイルを標準出力から読み込んで、標準出力に書き出す。
-m
more:復号化に指定した場合は、復号化されたファイルを画面上に表示するだけで、ディスクには保存しない。
暗号化に指定した場合は、復号化したファイルの内容を保存しないよう受信者に指示する。
-o myfile
出力ファイル:暗号ファイルの出力先を指定する。
-p encryptedFile
ファイル名の保存:平文を元のファイル名のまま復元する。
-t
テキスト: PGP が処理するすべての平文ファイルをテキストファイルとみなす。
使用しているマシンを考慮して行末を変換する。
-u myID
ユーザ:どのユーザの秘密鍵を署名に使用するかを指定する。
-w
元ファイルを削除する:暗号化した後、元ファイルの痕跡を消す。


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− 復号化と確認 −
 

pgp encryptedFile [-o myfile]
暗号ファイルを復号化する。復号ファイルの格納先ファイル名は、 [-o myfile] オプションで指定する。
pgp signedFile [-o myfile]
署名入りファイルの署名を検証する。出力ファイル名は、 [-o myfile] オプションで指定する。
pgp -m encryptedFile
暗号ファイルを復号化する。ただし、画面上に表示するだけで、ディスクには格納しない。


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− 鍵管理 −
 

鍵管理コマンドに鍵ホルダ名を指定しないと、そのユーザの公開鍵ホルダが指定されたものとみなす。
pgp -kg
鍵の作成:新しい公開鍵と秘密鍵の組を作成する。
pgp -ke [User ID] [keyring]
鍵の編集:パスフレーズを編集したり、新しい User ID で鍵に署名したり、他人の公開鍵の信用度を変更したりする。
pgp -ka keyfile [keyring]
鍵の追加:鍵ファイル内の鍵を鍵ホルダに追加する。
pgp -kaf User ID [keyring]
鍵の追加(フィルタとして使用):標準入力から読み込んだ鍵を鍵ホルダーに追加する。
pgp -kr [User ID] [keyring]
鍵の削除:鍵ホルダから鍵を取り外す。必要に応じて入力プロンプトが表示される。
pgp -kv [User ID] [keyring]
鍵の表示:鍵ホルダの中身を表示する。
[User ID] を指定すると、そのユーザの鍵だけが表示される。
pgp -kvv [User ID] [keyring]
鍵の詳細表示:鍵ホルダの内容と各鍵の署名者を表示する。
[User ID] を指定すると、そのユーザの鍵情報だけが表示される。
pgp -kc [User ID] [keyring]
鍵のチェック:鍵ホルダの内容を表示、署名をチェックし、各署名の信用度を表示する。
BARKING 内部変数にバックアップ鍵ホルダが指定されている場合は、バックアップ鍵ホルダの内容とプライマリ鍵ホルダの内容が比較される。
[User ID] を指定すると、そのユーザの鍵情報だけが表示される。
pgp -kvc [User ID] [keyring]
鍵の表示とチェック:鍵ホルダの内容を、各鍵の指紋と一緒に表示する。
[User ID] を指定すると、そのユーザの鍵情報だけが表示される。
pgp -ks [User ID] [-u anotherID] [keyring]
鍵に署名: [User ID] の鍵を自分の秘密鍵(または別のユーザの秘密鍵)で署名及び認証する。 User ID を省略するとプロンプトが表示される。
pgp -krs User ID [keyring]
署名の削除: User ID の公開鍵から署名を削除する。
pgp -kx [User ID] [keyfile] [keyring]
鍵の抽出: User ID の鍵を鍵ホルダから別の鍵ファイルに取り出す。必要に応じて入力プロンプトが表示される。
pgp -kxa User ID keyfile [keyring]
鍵を抽出し、 ASCII 形式で出力: User ID の鍵を鍵ホルダから別の鍵ファイルに ASCII 形式で取り出す。
pgp -kxaf User ID [keyring]
鍵を抽出し、 ASCII 形式で出力(フィルタとして使用): User ID の鍵を鍵ホルダから取り出し、 ASCII 形式で標準出力に書き出す。
pgp -kd User ID [keyring]
鍵の削除または使用の停止:鍵を削除または利用の停止にする。


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− ヘルプ −
 

pgp -h
ヘルプ: PGP の暗号化、復号化、電子署名の各オプションの要約を表示する。
pgp -k
鍵: PGP の鍵管理オプションの要約を表示する。
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