AQ秘話98年9月中旬分
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1998.9.20 関西ミニOFFでした。  (ジュディーさん)

  こんにちは、中村さん。

 相変わらず人を驚かせる話題に事欠かない方ですね。
寄生虫ですか、今度お会いしたとき背中がメリメリッと裂けて何かが生まれそうで・・・楽しみにしてますぅ〜。

 ところで、rumin関西支部のミニOFFがやっと実現しました。 
大阪の難波で、のすけさんと待ち合わせ。
もう最高にドキドキでしたよ〜。
たしか縦縞の服と聞いていたつもりなのに、あの人かな〜って思える人は横縞の服を着ているんだもん。
しばらくスト−カ−のように本をむさぼり読む彼女の後ろに忍び寄り様子を見ることに・・・。
もしかして、魚の縦縞は実は横縞理論か!!
そんなふうに自分の聞き違いに勝手な解釈をつけていると、目前の彼女が私の方を振り向いてくれた。
「あっ、もしかしてジュディ−さん?」「は、はい、のすけさん?」
『きゃ〜!!』というわけでやっと感動の出会いに雪崩れ込むことに。

鳥羽水族館の話し、中村さんの話し(内容は、この場ではちょっと)
お互いの話し、その他色々な話しをいたしました。
のすけさんは私が勝手に想像していたとおり、自分をしっかり持った素敵な女性でした。
この数日間、美術館に行ったり、素敵な人と出会ったり、待ちに待った本が発売されたりとかなり充実していましたね。
また本の感想を送りますね、新しい中村さんと出会えるのを楽しみにしています。
たくさんの人との出会いと、素敵な本との巡り会いに沢山の力をもらっています。
またハマッちゃうのかな中村ワ−ルドに・・・。
(ジュディー)

おっとこちらにも、「人魚の微熱」を持ってる方。
しかも、のすけさんとミニOFFですって?
楽しそうでよろしゅうございます。

>鳥羽水族館の話し、中村さんの話し(内容は、この場ではちょっと)
なんでいつも、中村さんの話は、「この場ではちょっと」になるのでしょうね。(^^;

でもまあ、AQ秘話と「人魚の微熱」読者に幸多かれとお祈りしてます。
(地球流民)

1998.9.20 人魚の微熱、ゲットしました  (のすけさん)

 こんにちは、流民さん。
 今日発売の「人魚の微熱」、しっかりゲットして、もう2度も読み終わりました。
いや〜、何回読んでも思わずもう一度と読み返しちゃう本ですね〜。でも、本にカバーかけたまま電車で読むのはもう止めようと思った私でした。(だって、交尾のシーンとかはジュゴンの写真がないと誤解されちゃうんですもの。横に座ったおばさんが、ジュゴンの写真が出てくるまで変な目で私と本を眺めていたので、ちょっと困っちゃいましたよ・苦笑)

 それはそうと、今日はジュディーさんにもお会いした、とっても充実した日だったのです。「人魚の微熱」発売日に、ジュディーさんと会う!! 何か運命的(?)ですよね。

 流民さんの話や、ジュディーさんのボランティアの話、その他私的な話も交えながらの数時間ですが、あまりの楽しさに時間の経つのが凄く早く感じたほど。
 思わず「これでオフ会となったら、さぞかしもっと時間が欲しい〜と騒ぐことになるだろうな」と考えてしまいました。

 そうそう。ジュディーさんはとっても若くて美人な方でした。(心もね)
 色々と話が出来ただけでも心の潤いでしたのに、思わず目の保養までさせて頂いちゃいました。(-^^-) 今とっても幸せです。(何か別次元で幸せになっている気が・・・? まぁいいか。)

 ではでは、この辺で。
 この幸せを言いふらしてたまらなかった(笑)のすけより。
(のすけ)

なんと早い!
本人でさえ、まだ本になったのを最後まで読んではいないというのに・・・。

でも、そんな私ながら、ちらちらとめくったページに2カ所もミスを見つけてしまったのです。
国名がおかしくて変な文章になっているところと、歴史の数字がまちがっているところ。

きっと他にもあるだろうけれど、気が付いたら、また教えて下さい。
「人魚の微熱の間違いを探せ!」ですね。
(地球流民)

1998.9.19 またも御無沙汰してました〜(^_^;)  (MARにゃん)

久しぶりにAQ見にいってみたら、流民さんのパソコンがくたばっていた時期のまで勢揃いで、そりゃまあ内容てんこもりですねえ。おまけに気のせいか、流民さんのレスもかなり長い〜(^-^)/
読む楽しみが出来て、嬉しい悲鳴が上がりましたわ。

しかし、うっかり忙しさに紛れてチェックしていない間に、ジュゴンの番組を見損ねてしまったとわ!!
不覚!!
今度のすけ嬢に見せてもらおうっと(ヨロシクね!)。

そういや流民さんは、MARにゃんが風邪菌に懐かれてた頃、恐怖の寄生虫と懇意になっていたそうですね・・・好きな人はお好きなようですが、MARにゃんは菌類とか寄生虫とかの物体(すでに生物の範疇を超えていると思います・・・あんなん、同じ地球上の生き物と思えない!!ホラーの生き物なのだわ!さるさん、ごめん!)は得意じゃないです。イカ好きなMARにゃんとしては、今年は控えようと決心させるに充分な話題でした。

忙しいからといって、侮れないもんですね、胃痛って!さすが後厄なだけはあるかも・・・(本の廃刊のお知らせとか、非常に残念です。一度廃刊になってしまうと、後は図書館くらいしか機会がなくなっちゃうんですもの。今のうちに鳥羽水へ駆けつけて、入手しなきゃ!)。
でもきっと、これを乗り越えれば後は楽しい事が待っているのではないでしょうか?
オフ会とかね!

ところで流民さん、「どうしてもルールを破りたい時」って一体・・・?
「本当は何でも出来る人がみんなのための規範を作る」というのは、要するに上に合わせることは出来なくても、出来る人が出来ない人に合わせることは出来るという、そーゆうことですか?
世の中全部にそれが当てはまっているとは言えませんが、まあそーゆうこともありますね。
確かに人それぞれ、生まれつきの条件も育つ環境も違うから、どれだけ努力しても凡人には超えられない地平とか存在する訳で、そうすると努力の有無に関わらず、「出来る人」というのは「出来ない人」のために多少の犠牲は払わざるを得なくなるというのは、一応公平かもしれないけど・・・努力して「出来る人」になった人とかからしたら、良い迷惑かも・・・。

それから、野生動物の保護に対する考え方に対して、流民さんの意見に大賛成!!
MARにゃんも、アメリカのネイティブでない国民(白人の侵略者)は、相当凶悪だったと思ってますし、その反動で動物保護に走るのも良いけど、行き過ぎてることもあると思うし、何よりも日本は昔から自然崇拝の生きている国で、各地の鎮守の森がいまだに健在(減ってたりはしますが・・・)というのは、諸外国に対してとっても誇れることだと思ってます!神道万歳!!(別に無神論者ですけど、やはり日本人の心の宗教は神道かな・・・って思うのです)
さらに日本は日本の事情に合った野生動物との付き合い方を考える必要性とか、自然崇拝がすたれ加減である現状に対する危機感が少ないことを問題視していることなど、「さすが流民さん!!」ですね。
これからも、そうした問題点を一般の人に向けて示して行って欲しいです。

・・・とゆー訳で、久々のメールおしまい(何とか中旬分に間に合ったわ!)。
(MARにゃん)

>「本当は何でも出来る人がみんなのための規範を作る」というのは、要するに上に合わせることは出来なくても、出来る人が出来ない人に合わせることは出来るという、そーゆうことですか?

そう、それが「公」の公平性なのです。
公の公平性には、結果的に誰もが基準を満たすことのできる水準や、結果的に誰もが公平に益を得られる線が求められます。
例えば、基本的人権とか、義務教育とか、あるいは交通ルールとか、世の中のほとんどがそれによって基準が決まっているのです。
それが行きすぎてしまっている状態が、いわゆる、「結果の平等」政策というやつです。

ところが、よく考えてみれば、結果的に平等でなくてもいいことって、本来はけっこう多いのですね。
それで、「結果の平等」に対して、「機会の平等」があるわけです。
例えば、高校は義務教育ではないから、機会の平等です。 だから、進学してもしなくてもいいし、あるいは授業をさぼっても、クラブ活動を主にしていてもかまいません。

だから、才能や努力によって、必ず不平等な結果が訪れます。
でも、それは本人の責任に帰属することなのであって、だれの責任でもないことを納得しなくちゃならないのですね。
さぼっていて、成績が悪かったり、退学させられたりしても、学校の教え方が悪いからだなんて言うのは筋違いなのです。

ところが、社会では多くの場面で、自分の能力のなさや、努力のなさを棚に上げて、結果の平等が当たり前だと錯覚してしまいます。
だから、それを錯覚した人に不幸なことが起こってしまうのです。

まあそこまでは、可哀想だけど錯覚していた人が悪い。
でも、それを、社会が悪いせいだとすり替える人たちがいます。
さらには、「できる人」を指して、あいつらがやっているから悪いんだとまで言い出す始末。
これが私の最も頭にきちゃう部分です。

機会の平等には、当然のごとく結果の不平等があり、それは本人の責任である。
モラルにも、ある部分からは、そんな考え方が必要ではないのかなと思うのです。
(地球流民)

1998.9.18 寄生虫は、お腹にいるとは限らないで す・・・。
  (さるさん)
地球流民さん。
その後、おかげんは いかがですか?
HPみましたよ。

あ〜。 寄生虫の不思議に 片足突っ込んじゃいましたね?
ぜひ!ハマってみて下さい。^^;
かなり おもしろいです。(ちょっと不謹慎かも?ですけど)彼らも彼らなりに必死で生きている訳ですしね。まあ、それじゃヒトは困るんだけどもね。

アニサキスがモンゴイカに寄生しないらしいっていうのは、私も以前から不思議だったんですけど、なんだかんだと結構いろんな種類のモノに寄生してるみたいですよ?
じゃあ、タコはどうなの?って、思うんだけど・・・。
アニサキスについて詳しいことが書かれているHPがあります。
すごく親切に書いてありましたので、興味がおありでしたらどうぞ。 ^^ r

http://komatsu.internet.ne.jp/parasite/worms.html

* 寄生虫も消化されるのか?
されるでしょうね、きっと・・・。それ、あんまり考えたくないなぁ。(-_-;
果たして、吸収して栄養になるのかどうか? ・・・って。あ、違います???

他のお話にも反応したいけど、明日(もう「今日」ですね)、寄生虫の勉強会がありますので、折角だからそれからにしますね?
と、言っておいて、行けるかどうか 実にキワドイところなんですよ〜。。。
すっごく、行きたいんだけどなー。仕事、終わるかなぁ・・・。

それでは、また。
まさかとは思いますが。 お酒、飲んじゃ ダメですよ?
くれぐれも、お大事に・・・。 
(さる)

いやあ、はまった、はまった。
寄生虫、すげー、面白いんだもの。
もしGEOが廃刊にならなかったら、「水族館の嫌われ者たち」シリーズに必ず書いていたでしょう。

教えてくれたHP見ました。ますます面白いですね。
確か、東京の青山だったかに、「寄生虫博物館」とかっていう、超マニアックというかカルトな博物館があったはずで、そこへ行ってみたくなりました。

寄生虫の勉強会、頑張って行ってきて下さい。
そして、AQ秘話で、「寄生虫博士さる」として、ご教授をお願いします。(^_^v

まさかとは思いますが。 お酒、飲んじゃ ダメですよ?

もちろん!4日間我慢しました。(ていうか飲むきにもならなかった)
でも、5日目から・・・ていうか4日目の夜0時を過ぎたので、もういいかと思い、水割りを数杯、昨夜は六本木で2時まで、今日は土浦で・・・(^_^;
でも、一応、潰瘍に悪いというビールはやめていまする。
(地球流民)

1998.9.18 ええ〜っ!  (otterさん)

中村さん、こんにちは。
アニサキスはタイヘンでしたね。
さるさんの話によると海外は危険だとか…。
10月には初の海外だとゆーのに、少し不安(笑)

「ジュゴンの海 〜幻の人魚を求めて」ですが、見逃してしまいました〜(泣)
だれかビデオダビングさせてくりぃぃぃ〜。

川口探検隊、吾輩も昔見ました。
水曜スペシャルだか木曜スペシャルだかでやってたやつですよね。
川口浩さんが隊長でジャングルとか洞窟とかに行っちゃうやつ。
子供ながらいろいろと突っ込みを入れつつ見てました。
(その突っ込みの内容は嘉門達夫の歌と同じ)
吾輩は父親がドキュメンタリー番組が好きだったせいか、よくドキュメンタリーは見ますね。
昔は「野生の王国」とか「すばらしい世界旅行(だったかな?)」とかよく見てましたよ。
あと釣りが好きなんで(これも父と兄の影響)魚系の番組もよく見ますね。

で、話は変わりますが「水族館へいこうよ」と「遺伝子は発情する」が絶版の危機なんですか。
うぅっ、吾輩もまだ入手してないのに。
いちおー本屋さんに予約は入れてますけど、
出版社に残ってる在庫を鳥羽水族館でおさえられては無理かな…。
鳥羽水に行くときまで中村さんとっておいてくださいよぉ〜(笑)

>展示会のプログラムって、なんですか?
>otterさんは、コンピュータのプログラマー?それとも趣味のプログラマー?

あ。11月10日から東京ビッグサイトで「CALS/EC 1998」つー展示会があって、そこにデモを出展するんです。んで、説明員とかやっちゃうんですよ。
昨年もやりましたし、今度の海外出張もアメリカでやる「CALS Expo International 1998」
という展示会を視察しに行ってくるんです。
で、吾輩はコンピュータのプログラマー。
つーか、いちおーSE(システムエンジニア)らしい…。
 (おた〜&まいなな)

「野生の王国」・・・なんか凄かったよねえ。
ちょっと動物好きな方の誰もが、「シートン動物記」や「ファーブル昆虫記」を読んだことがあるように、テレビだったらなんといっても「野生の王国」!

動物の勉強もせずに水族館に入っちゃって、その上、ワケのわかったような顔をして文章書いたり講演したりしている私がいるのも、やっぱり「野生の動物」とシートン、ファーブルのおかげです。

人間模様なんてまったく出てこないし、ドラマ性なんかも全然ないのだけど、すごく純粋な感動がありました。今でも、チータが苦労してレイヨウだかなんだかの子供を倒すシーンが脳裏に浮かんできます。
そのとき、倒された側の気持ちにも、チータの気持ちにもなり、すごく複雑でした。

最近では、あんな番組が少なくて、すごく残念です。
という私が書いた「人魚の微熱」も、飼育係とジュゴンのことなんていう俗っぽい話題をけっこうたくさん書いているので、あまり文句は言えないのだけどね・・・。

ところで、otterさん、システムエンジニアだってことはよく分かったけど、あまりにも分からない言葉がたくさんあって、結局どんな仕事なのか、ますますわかんなくなっちゃった。(^o^;
コンピュータの世界は、どこまで行っても、私には追いつけそうもありませんね。
(地球流民)

1998.9.17 動物の遊び   (マリンさん)

地球流民さん、こんにちは。
胃に寄生虫がいたとは大変でしたね。
もう今ではお体だいじょうぶなのでしょうか?

8月に鳥羽水族館にいった時、海獣の王国にかなりいたのですけど波が全然みられませんでした。(T_T)
『水族館のおはなし』でこのことが紹介されていたので、ぜひ波と遊んでいるアシカとアザラシをみたかったのに残念です。
さるさんたちがうらやましい−。

ところで、動物たちはどうして遊ぶのでしょうか?

人間の子どもでしたら、遊びを通じて集団をつくって人間関係を形成していく、ということが考えられるのですが、(結婚して4年目だというのに私は子どもがいないのでよくわかりませんが)動物もにたようなことが考えられるのかしら。
でもさるさんの話では、個人(個獣?)で遊んでいるようですし、遊びは動物たちにとって大して意味がないのかもしれませんね。
ちなみに野生の動物ではどんな遊びが観察されるのでしょうか?
 (マリン)

Re:文化的遊びと、学習的遊び   (地球流民)

>ところで、動物たちはどうして遊ぶのでしょうか?

おおっ!ちょうど今書き下ろしている、アシカのはなし(題未定)にも書こうと思っていた話題の質問です。こういう話しはけっこう好きなんよね、私。 だから長いよこのRES。

私見ですが、動物の遊びには大人の文化的な遊びと、子供の学習的な遊びがあるように思うのです。

アシカが波で遊んだり、イルカがボールや自分で空気の輪を作って遊ぶのは、文化的な遊びで、大人もするし子供もします。
なぜそんなことをするかというと、暇だからというのは言い過ぎにしても、余裕があるから面白がってするのでしょうね。

海獣(海のほ乳動物)は、天敵も少ないし、エサは豊富にあるしで、時間がたっぷりあります。その余った時間に文化が芽生えてくるのだと思うのです。衣食住足りて、文化が芽生えるわけですね。
それはきっと、全ての生物が持っている、新しい環境に興味を持ったり工夫をしたりする「生きる力」や「進化の力」が、普通だったら必要に迫られて発揮されるのが、余裕があっても発揮されて、遊びのように見えるのだと思うのです。
ヒトが、遊びの中から、技術の進歩を見つけだすことがけっこう多くあるのも、そんな仕組みのせいではないかと思います。

一方、学習的な遊びというのは、マリンさんのいうところの・・・
人間の子どもでしたら、遊びを通じて集団をつくって人間関係を形成していく、ということが考えられるのですが、
ということそのものなのです。

例えばアシカたちは、同じ年齢の子供同士でグループを作ります。
まるで幼稚園から中学校までそろっている感じで、ここでは、追いかけっこをしたり、ケンカをしたりということを一日中繰り返しています。

それによって、体力を付けるということもあるかもしれませんが、最も大切なのは、大人になってハレムを形成する闘争をするときに、いかに上手に相手を脅すかとか、いかに怪我をする前に「参った!」といって引き下がるか、つまり彼らにとっての会話(それは咬んだり吼えたりであるけれど)の方法を憶えていくことなのです。(メスもハレムの中で場所の取り合いをします)
もちろん、そういう駆け引きの上手な者ほど、下手に強者にかかっていくこともなく、子供を多く残すことができます。

さらに、1歳くらいのグループになると、それぞれの性格形成にも役立っているような気がします。そのくらいのグループはよく、新しい場所に行ったりとか、不思議なもの(例えばヒト)に近づいたりとかいう冒険遊びをします。
元々それぞれのアシカの子供には、ガキ大将もいれば気弱な奴もいるのですが、それが混じってグループを組み、冒険遊びをすることによって、大胆な奴は更に大胆に、臆病な奴はますます臆病になって育っていきます。

現代の日本社会では、それでは臆病な子供が可哀想ではないか・・・という話しになってしまいますが、実は、大胆で豪快な奴が得をすることもあれば、臆病な奴が得をすることもあるし、その逆でどちらも損をすることもある筈です。
バブルの時が良い例ですね。アグレッシブルな会社は株や土地をやって最初は大儲け、でもバブル崩壊後は倒産してしまったりでもう大変。 ところが、臆病な会社は株なんかに手を出さなかったから、最初はバカにされてたけど、最終的には生き残りました。

アシカの世界でも同じなのです。 海が平和な時には大胆で何にでも興味を示す奴が、たくさんの魚を捕って、大きく強くなって、子供をたくさん残せますが、もしその海にホホジロザメが毎年徘徊するようになったら、大胆な奴から先に食べられてしまいます。そして臆病な奴はサメに食べられることもなく、ハーレムを持つことができるようになるのです。

つまり子供の頃の遊びは、個々が社会で成功を納めるために、さらには、みんなで社会を形成するために、必要不可欠なものではないかと思うのです。
だから、ヒトの学校教育も、受験のための勉強よりも、自我形成やら社会形成のための勉強をもっと取り入れた方がいいと思っています。
(地球流民)

1998.9.17 実習の感想  (きよみさん)

8月の終わりに学芸員実習に行ってきました。12日間という短い期間でしたが、水族館で実習をさせてもらいました。

内容はほとんど日課作業の見学というものでしたが、マンツーマンで説明していただいたり、作業の補助をさせていたいただいたりと作業だけ、説明だけではなく、とてもいい経験になりました。

実習期間で特に強く感じたことが、水族館(生き物を扱う場所)という場所では、日々の積み重ね的なことが本当に大切なんだということです。
以前、鳥羽水族館で東京水産大学の方が「ルーチン作業をするために入ったのではない」と言って辞められたそうですが、私はこのルーチン作業こそが大切で疎かにしてはいけないものなのだということを、今回実習で言葉だけでなく実感できたことが良かったと思いました。

水族館という場所では飼育している生物を見に来てくれた方になるべく野生にいる状態に近い姿で見ていただく。このためには常にベストな状態を保つということが求められ、毎日の作業はそのためにあると思います。ルーチン作業といわれる作業の必要性の答えを自分なりにでもみつけられたので意味があったと思いました。

また、働いている方々それぞれの「どういう展示が理想とおもうのか」またそれにどのようにすれば近づいていけるのかなど、誇りみたいなものも知ることができ、また違う視点でその水族館に行けるような気がします。

この実習で「私は本当に水族館で働きたいのか?」という問いの答えを見つけようと思っていました。生半可な気持ちでずーっと働きつづけるものではないと感じました。それでもやっぱり、水族館で飼育員として働き、一人でも多くの人に海に対する興味や好奇心を感じてもらえるような仕事がしたいと思います。
長い文になってしまい、すいません。
それでは、またなにかあったらおたよりします。
 (きよみ)

きよみちゃん、実習お疲れさまでした。
でも、疲れたっていうより、充実した実習だったみたいですね。

ルーチン作業の重要性を分かってくれて嬉しいです。(といっても私自身は、好きな作業ではないのだけどね(^^)
ルーチン作業がなぜ大切かというと、自然の営みこそが、陽が昇って陽が落ちる・・・まさにルーチンだからです。

飼育係は、エサをあげる係りではなく、環境を整える係りです。
その環境の中にエサの供給もあるだけのはなしで、水質の管理は地球が毎日何億年も飽きずにおこなってきたルーチンワークです。

私たちは、動物を捕まえてきて水槽の中で生活しろと、無理強いしているわけですから、最低限かれらの住んでいた環境を作る努力が必要なのですね。

また、働いている方々それぞれの「どういう展示が理想とおもうのか」またそれにどのようにすれば近づいていけるのかなど、誇りみたいなものも知ることができ、また違う視点でその水族館に行けるような気がします。

そう、展示の善し悪し、水槽の出来のよさ、動物の元気のよさ、などの全てが、飼育係ひとり一人の意識によって決定します。
鳥羽水族館でも、動物を長生きさせてさえいればいいという考えの飼育係の担当する水槽と、いつも観覧者の視線を気にしたり、どんなことを観覧者に教えたいかと考えている飼育係の水槽では、もう雲泥の差があります。(もちろん後者の方がいい)

今までは、鳥羽水族館だけでなく、前者のタイプが多かったのですが、最近は後者のタイプの飼育係が増えていて、とても喜ばしいことです。
(地球流民)

1998.9.17 お元気ですか?  (セツさん)

お久しぶりです、中村さんお元気ですか?(あまり元気はないかな)

「水族館にいこうよ」「遺伝子は発情する」絶版なのですか。
GEO廃刊は10月号を先月読んで知っていたのですが、寂しいです。
でも「人魚の微熱」の発売日がもう少しではないですか、ワクワクしてきます。

ところでジュディーさんにお帰りなさいメール届いていましたか、それなら同じのが3通ぐらいいったかも・・・
この1ヵ月どうもパソコンの調子が悪くていつ壊れるか心配です。
 (セツ)

セツさん、本当にお久しぶりですね。

セツさんの調子が悪いのでなくて、パソコンの調子が悪かったんね。
パソコンは機械だから、どんなに進化しても小さくなるばかりで、なかなか人のようには気が利いてはくれないのだけど、ちょっと何かすると機嫌が悪くなったり、ちょっと歳くってくると調子が悪くなったりする。
そんなところだけは、ヒトのようで困りますね。

でも「人魚の微熱」の発売日がもう少しではないですか、ワクワクしてきます。

ああ、そんなことを言ってくれる上に、ホントに読んでくれたりするのは、AQ秘話のみなさんくらいのものかも・・・。感謝します。
たいていの方は、「楽しみにしてます」とか言うだけは言って、まあ読んではくれないものなのです。
いえいえ、出版記念パーティーとかすると必ず駆けつけてくれるのだけど、その時に持って帰った本を、まだ一冊も読んでないという豪快な友人もいたりします。(^^;
(地球流民)

1998.9.16 ガス抜きの方法。 (のすけさん)

 こんにちは、流民さん。

 「ジュゴンの海 〜幻の人魚を求めて」ですが、私、人物は若井さん(でしたっけ?)以外目に入っていなかったから、人物中心仕立てと言われても、「あれ? そんなに目立っていたっけ?」という印象しかなかったです・・・・。(でも「そんな話はどうでも良いから、もっとジュゴンの話題を出せ、ジュゴンの!」とは、ちらりと思いましたが(^_^;))

 そういう訳で、自然や動物をメインにした番組の方が、私は見ていて楽しいですよ。だから他の人もそうなのかと思ってました。何かちょっと残念な感じです。

(ああいった形での放映が多い理由は、作成側の人間が、動物の生態や現状などを調べ上げてそれオンリーの番組を作るのを面倒臭がっているから、って思っていたのです。「視聴者の好みも取り入れながら、一部の都合で楽に作れる仕立てに変えてるんだ」と思っていた自分は、まだまだ人間の意識に期待しすぎなのでしょうか?)

 そうそう。一つ聞き忘れてしまったのですが、ジュゴンの体の中に入ったガスを抜く方法ってないのですか? 海草を食べさせて・・というのは尤も自然な方法ですが、でももっと直接的に、「口(又は肛門)から細い管を入れて抜く」とかってのは無理だったのでしょうか。
「体内の何処にガスが溜まっている」という説明も、直接ガスを抜けない理由も解説されなかったので、未だに気にかかっています。
 これについて何かご存知でしたら、教えて下さい。

 それはそうと、「水族館へいこうよ」と「遺伝子は発情する」の2冊が絶版になっちゃうんですか? 本当に? 
 え〜!! それは私も泣きたいです〜!!!
 まだどちらも入手していないのに〜!!!(号泣)
 そんな事なら「オフ会で鳥羽に行くからその時に買えばいいや」なんて呑気に構えていなければ良かった〜!! えーん。<(T_T)>
 今から本屋さんに予約を入れても間に合いますか? 駄目だったら鳥羽水族館に通信販売の申し込みしなくっちゃ。
 何か凄く突然のことなので、一人慌てふためいております。
 (のすけ)

Re>川口探検隊、それにガス抜き。    (地球流民)

「視聴者の好みも取り入れながら、一部の都合で楽に作れる仕立てに変えてるんだ」と思っていた自分は、まだまだ人間の意識に期待しすぎなのでしょうか?

そうねえ、昔々私がまだ子供の頃、「川口探検隊」っていう、それなりに視聴率が高くて、それなりに良識者から評判の悪かったシリーズがあったのですね。
なぜ評判が悪かったかというと、「ついに発見!幻の裸族」なんてタイトルで、フィリピンの農耕先住民にお金を払ってターザンのマネをさせたり、「謎の恐竜の正体に肉薄!」とかいって、番組の8割くらいが延々と山道を歩く探検隊の苦労話し、最後にちっちゃなコモドドラゴンが、繋がれたニワトリを襲うシーンで終わる。なんてことばかりしてたからで、ヤラセ裸族の時にはフィリピンから二度と国内で取材をするな通告を受けていました。

ところが、最後のそのつまらないシーンにたどり着くまでの川口晶(だっけ?)氏の、大袈裟なヒューマンさが面白いわけで、さらに言えば視聴者の側が、今回はどんな気落ちするオチがついているのだろうと、ワクワクしちゃってるわけです。

つまり、自然を追っている番組のようでありながら、その実、ドラマなのですね。
しかも最後の方では、バカげた真面目さを強調することによって笑いを取る、コミックドラマ化していました。
これが、視聴率を稼げるというところに、人間の意識の悪い意味での不真面目さ、良い意味での余裕があるのでしょう。

さてさて、ガス抜きの話し。
普通、フィリピンで生きているジュゴンが保護されると、たいてい鳥羽水族館からスタッフが駆けつけるのですが、あの時は、スタッフが別の国に行っていたので、フィリピンに行くことができなかったので、どのような具合だったかはだれも詳しく知らないのです。

ただ、胃の場合だったら、お腹を押したり運動させたりしてゲップさせればすむのだろうけど、それが腸だとどうしようもないですね。特にジュゴンのような草食獣の場合は、消化器官がとても長いのです。牛なんかは胃が複雑だしね。

胃カメラを飲んだことのある方は分かるだろうけど(わたしゃ2度飲んだ)、細い管を胃まで挿入するだけで、涙が出て止まらないくらいだから、それを長い長い腸までなんてとても出来ない相談です。そうそう、腸カメラはお尻から入れるんだそうですね。
いずれにしても、ジュゴンは長い長い腸だから、ディープスロートもアナル挿入も、私だったら絶対ご免です。
幼いジュゴンなら、ショック死の危険があるでしょう。

なぜガスが溜まったのかは、私にはわかりません。きっとお医者さんの方が詳しいでしょう。
ただ、ガスが溜まって潜れなくなったから、母親についていけなくなったり、海が荒れたときに流されたりして、母親と離れてしまったのでしょう。
ジュゴンの子供が母親とはぐれること(見捨てられることも?)は、けっこうあって、鳥羽水族館ではそのレスキューの方法を、フィリピンで広めるNGO活動をしています。
ホントは、そんなことをあの番組で紹介してくるとよかったのだけどね。

今から本屋さんに予約を入れても間に合いますか? 駄目だったら鳥羽水族館に通信販売の申し込みしなくっちゃ。
出版社の方にわずかに残っていた百冊ばかりは、鳥羽水族館の書籍担当者がすべて押さえたとのことです。
通信販売でお求めになるのが、最後のチャンスです。
あの2冊は、鳥羽水族館の書籍売場で売り上げの上位を占めていた本なので、すぐに無くなると思います。
(地球流民)

1998.9.16 アニサキスお見舞い。 (さるさん)

「あにさきす」、が いたそうで。
それはかなり痛かったんじゃないですか? おかげんどうですか???
あれって、胃や腸の粘膜を突き破るっていうから・・・。 ああ、考えただけでもイタイ。(>_<)

今年は イカの感染率、高いんだそうですよ?
とりあえず、うちの部署ではみんな食べたがらないですね・・・。
異常気象と関係があるんだかないんだか。ある研究室で、魚屋さんでイカを大量に買ってきて調べてみたところ、かなりの率でアニサキスが出てきたとか。
医療業界で アニサキスといえば、スルメイカに、マス寿司。これはかなり有名です。
あと、ニシン、タラ、サバ、ホタルイカ・・・。他に、テラノバってな寄生虫もいますね。

ここんとこ、寄生虫って「マイ・ブーム」なんです。(←こう書くとなんだかアヤシイ・・・)
今年はうちの方でも流行ってるんですよ。みなさん海外旅行で、いろんなモノ
おみやげに持って帰ってきちゃったりするんです。マラリアみたいな原虫とか、
へんな卵(虫の)もらってきちゃったりとか。無農薬野菜食べてたら、紐状の虫が出た。
ってのもあったですね。
寄生虫卵や、虫体の検査はうちの検査室の管轄なんですね。
ホント、最近では寄生虫感染があっちこっちで増えてるみたいです。
そのおかげで勉強に身が入るわけなんですけどね・・・。
あ、そういえば。
ホタルイカ1000匹捕まえて、そのうちオスは1匹とれるぐらいだと寄生虫の勉強会で聞いてきたんですが、実際そうなんですか?
もともと、ホタルイカって、オスの絶対数が少ないのか、それともオスは頭がいいのかと ちょっと悩んでます。

きのうも、そんな話を職場(病院)でアンとしてて、「流民さんも海外旅行とか よく行かれるけど、ヘンなモノに罹んなきゃいいねぇ〜?」 なんて話していたので、HPみてみてびっくり!でした。 ま、まさか国内でやられるとは・・・。(-_-;
おそるべし!アニサキス。

そんなことで、お大事にしてくださいませ。。。
検査だけなら、いつでも しに行きますよ?
 (さる)

Re>寄生虫    (地球流民)

それはかなり痛かったんじゃないですか? おかげんどうですか???
あれって、胃や腸の粘膜を突き破るっていうから・・・。 ああ、考えただけでもイタイ。(>_<)

そりゃ痛かった。夜中に痛さで目が覚めて気が付いたくらいだからね。
でも、約束してある講師だけはすっぽかせないので、我慢して出かけて、一応お粥とかうどんとかを毎食食べて、次の日に病院に行ったら、「よく、食事ができたもんだね!」と驚かれました。
急性胃カタルで、救急車呼んでもらったときよりは、はるかに楽だったわ。

それと、転んでもタダでは転ばぬ流民魂・・・ということで、内視鏡を入れられながら、「イキのいいアニサキスが獲れたら、もらっていこう。またひとつ原稿のネタができるぞ」なんて考えてたのでした。
先生も、たくさんのビンに入れて集めてたけど、快く下さいました。しかも胃壁にとりつくアニサキスの内視鏡写真付きで・・・(〜)こんな感じ。
その上、さるさんのように、専門家がいていろいろ教えてくれると、原稿用に調べなくて良いので助かります。(^o^)

異常気象と関係があるんだかないんだか。ある研究室で、魚屋さんでイカを大量に買ってきて調べてみたところ、かなりの率でアニサキスが出てきたとか。
医療業界で アニサキスといえば、スルメイカに、マス寿司。これはかなり有名です。
あと、ニシン、タラ、サバ、ホタルイカ・・・。他に、テラノバってな寄生虫もいますね。

イカの中でも、スルメイカなんですってね。モンゴイカとかにはいないらしい。でもホタルイカにはいるのか・・・。
そういや北海道ではイカソーメンにするのは、細く切ることによって、アニサキスを殺すなり傷つけるなりできるからだと聞いたことがあります。
お寿司やさんで、イカには包丁でトントントンと、たたき傷を入れるのもそのためかな?

ワサビも、アニサキスをかなり弱まらせることができるようですね。
でも、弱って胃壁に取り付けなかった奴が、腸壁に取り付いたりしたら、もっとたいへんなことになってしまうしなあ。(森繁久弥さんは、アニサキスで腸閉塞だったのだとか)

どうなんでしょう? 酸に強い寄生虫も、死んだり弱ったりすると、胃液に消化されちゃうのですか? 知りたいなあ。

マラリアみたいな原虫とか、へんな卵(虫の)もらってきちゃったりとか。無農薬野菜食べてたら、紐状の虫が出た。ってのもあったですね。

マラリアって、蚊に刺される前から薬を飲んで、その上最後に刺されてから3週間くらい飲み続けて、やっと退治できるらしいのだけど、その間も感染はしてるわけで、発病していない感染者(薬を飲んでいる)が日本に帰ってから、日本の蚊によって他人に感染させることもあるそうですね。
だから夏の間は、マラリア地帯から帰ってきた人には近づかない方がいいんだって・・・。
それって、ホントかなあ。

そう言えば、寄生虫にも悪玉と善玉がいて、お腹の中に善玉寄生虫がいなくなってきてから、日本人にはアレルギー体質や妙な病気が多くなったなんていう話しもありますね。
善玉寄生虫は、分解酵素と同じように、動物と共生しているんじゃないかって話しで、だったらそいつは共生虫って呼ぶべきなのかな?

そんなふうに考えると、寄生虫って、けっこう面白いですね。
でも、お腹痛いのは、もうごめんです。サバもイカも当分イヤだな(~_~)
(地球流民)

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