監修　中村　元
三推社・講談社　2007年7月発行　　1857円＋税

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現代水族館のことを書いた本で、ここまで深くかつマニアックに表した本は他にない。そしておそらく今後も現れることはないだろうと思う。

一人で取材して書いていたら、きっと１年以上かかってしまっただろう。
やっぱり、チームの力はすごい。実は、こんな風にチームでつくって監修したのは十数年ぶりのことだったので、その過程もまたとても楽しかった。

特に、グラビアで紹介した
　沖縄美ら海水族館
　鴨川シーワールド
　新江ノ島水族館
　名古屋港水族館
　琵琶湖博物館
そして、特別に取材をさせてもらった
　八景島シーパラダイス
　アクアワールド・大洗
　長崎ペンギン水族館
　葛西臨海水族園
　しものせき水族館・海響館
　大分マリーンパレスうみたまご
などは、それぞれの水族館から発信されている情報よりも、ある意味充実しているのではないかと思うくらいだ。

読者ターゲットは、水族館マニアな人とのことだったが、出版してすぐに、多くの水族館関係者より、読んで役に立ったとの連絡をいただいた。
マニアックな内容ではあるけれど、一般のみなさんが理解できる「読みやすさ」と「好奇心が起きる構成」は監修者である私の持ち味なので、水族館にちょっと興味のある人にならきっと楽しんでもらえると思う。

まあとにかくこんな本は、あと数年は出ないだろうと思うので、２１世紀の水族館の記念碑としても買っておいて損はない！ですｗ。