まちづくり塾『でもくらしちずん』
開塾主旨
開催案内パンフレットの内容をアップロードしてあります。


まちづくり塾『でもくらしちずん』はじめます!
 まちづくりは未来づくり、あなたは鳥羽の未来をだれに託しますか?  もうお上に未来のすべてを託す時代ではありません。わたしたち自身が、鳥羽の未来を 責任を持って考え、行動できる市民になるために、いっしょに勉強しませんか?  地方分権によって権限が地域にゆだねられたとき、鳥羽の未来に責任を持たねばならないのは、 他でもない私たち市民なのですから…。                   まちづくり塾『でもくらしちずん』 主宰 中村 元
【世の中が大きく変わろうとしているのを感じませんか?】

 消費経済の拡大を追い求めてきた主要先進国が、資源の枯渇・環境の悪化という巨大な壁に気づいた時から、今までの国家行政中心の社会づくりはその核を失ったといっていいでしょう。
今、社会の核となるべきは、地球市民であるわたしたちひとり一人なのです。
 ひとり一人が核となる社会では、供給者主体の経済から生活者主体の経済へ、行政区画にとらわれた地域から生活基盤によるボーダレスな地域概念へ、社会の捉え方が大きく変わると予測されています。 わたしたちひとり一人の手に、未来が託されているのです。
【イギリスが「ゆりかごから墓場まで」をやめたのは?】

 行政による「ゆりかごから墓場まで」の福祉国家を標榜していたイギリスは、それを住民自治にゆだねることで経済的な行政破綻を回避しました。
 資源を輸入し製品を輸出するという工業国の代表であったドイツは、住民の努力を必要とするリサイクル社会都市と超高齢化社会都市をつくることによって、新たな時代への一歩を進めました。
 いずれも、住民参加と住民自治の原点、つまりデモクラシー(民主主義)の精神がそれを成し遂げたのです。
【デモクラシー(民主主義)って何?】

 真のデモクラシー(民主主義)とは、個々が自分の生きる社会に対して責任を持って自らの力で社会を築くことです。そこには、今まで日本では当たり前だった「結果の平等」は存在しません。頑張る人や頑張る地域に、等しくチャンスのある社会なのです。
 そして日本は今、確実に「結果の平等」を捨て、「チャンスの平等」である規制緩和〜地域 主権(地方分権)へのシナリオを歩んでいるのです。
【NPO(非営利組織)が必要な理由】

 日本でもNPO(非営利組織)法案が生まれようとしてるのをご存じですか?
 イギリスや米国では、NPOなどのボランタリーな住民組織に、自治の多くの部分をゆだねることによって、経済の行き詰まりからくる行政破綻を回避しました。
 また、米国の国民総生産のうちNPO活動による割合は1割にもなるとのことです。そしてそれは同時に、多様性豊かな人と社会をつくり出し、国民が新しい豊かさの基準を持つに至ったのです。
 経済の生み出す公共のお金を、国民自らが直接使うことにより、新しい経済が生まれます。 
【そして日本も…】

 世界が個人の地球市民意識の下で社会を考え始めた今、日本も住民参加型・住民主導型の体制に移行せざる得ない時期に来ています。
 そんな時代に必要なのは、まちの未来をさまざまな知識と、自らの責任を持って、考え発言し行動できる住民です。ところが、わたしたちには、鳥羽の住民としてまちづくりに関して勉強する場が、あまりにも少ないと思いませんか?
 そこで、鳥羽の意識あるみなさんとともに、自らのまちづくりの基礎体力を養成する場として、まちづくり塾『でもくらしちずん』を開塾するに至りました。団体も年齢も地域もイデオロギーも関係なく、また行政側だとか住民側だとか企業人であるとかいったことも忘れて、鳥羽の一住民一個人として集い勉強をする場、それがまちづくり塾『でもくらしちずん』です。 
 
 講師には、実際に地方分権推進法案やその他の国家プロジェクトに携わってこられた方々や、住民発議を活かすまちづくりをすでに実践をされている方々など、多彩なまちづくり仲間にお越しいただこうと考えています。
 もちろん、講演型のセミナーだけではなく、参加型の勉強会なども企画しており、中学生からご老人まで、誰にでも理解しやすい塾をめざしています。

尚この塾は、まちづくりに対して勉強したいという数名のメンバーの、情熱的行動とボランティア供出によって開催するものであり、営利目的や政治的目的などはなく、なんらかの力を持った団体に育てようというつもりもありません。
 参加者が少なくても多くても、自分たちの勉強のために1年は続けるつもりです。 興味のある方は気軽に参加して下さい。
 わたしたちと一緒にまちづくりを学びましょう。
           『でもくらしちずん』塾是

         一、まちづくりを楽しもう!
         一、みんなのことは、みんなで考えよう!
         一、鳥羽の未来に責任を持とう! 
         一、迷いのない社会観を持とう!

■開催日  1997年4月25日開塾 年10回程度。基本的に平日の夜。
      塾生登録をしていただいた方には1ヶ月前に案内します。

■対象者  鳥羽の未来づくりに対して向学心があり、鳥羽に関わりのある方であればどなた
      でも、住所・国籍・年齢・所属など一切問いません。
      ただし、年間を通して出席できる方に限ります。

■参加費  塾生登録者:一人一回につき、1000円 (学生500円)
      未登録者 :  同     2000円  

■運 営  運営実働およびその運営費用の全て、そして講師関係費の大部分は、主宰者メン
      バーのボランティア供出によって行っています。塾生参加費はその補助に当てら
      れます。

■講座基本メニュー
 毎回19:00〜22:00の3時間を、1回千円で楽しく勉強できます。
○第一部 講師による講義:全国から10人の多彩な講師陣が鳥羽に来てくれます。
○第二部 ワークショップ:思っていることが形になる、どんなに内気な人でも平等の機会 
             が得られる新しい形の全員参加型の座談会です。

☆塾生登録は4月23日までにお願いします。
 住所・氏名・電話(FAX)番号を明記の上、「塾生希望」と書いて、葉書もしくはFAX
 にて下記までお送り下さい。定員の80名を超えた場合には先着順とさせていただくことも
 ありますのでご了承下さい。

まちづくり塾『でもくらしちずん』事務局 
鳥羽市千賀町84-3 (有)中山工務店内 電話 0599-33-7447   FAX 0599-33-6865 

主宰 中村 元 (鳥羽市鳥羽2丁目)


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(C) 1996 Hajime Nakamura.