でもくらしちずん
通信  vol.5 
 1997年11月18日発行


■でもくらしちずんな皆さんへ!■
次回は11月21日です。
なんと明日!!

 うわ〜あ!こりゃえらいこっちゃ!
 毎月発行と豪語していた、でもくら通信の約束の日が過ぎてしまっていました。
 しかももうすぐそこに次回開催日がせまっているではありませんか。

 今年の『でもくらしちずん』も、早くも一年目を終えようとしてきました。毎回毎回熱心におつきあいいただき、本当に嬉しいし楽しい思いをしています。
 なんか世の中、景気の悪い話しばかりですが、日本じゅうノラストダムの大予言の前にひれ伏している人類かのごとく、希望を失っている人たちが増えて嫌ですね。
 暗いのは景気だけで、人が余分に死んだり、戦争が起きたりしているわけではないじゃありませんか。
 この程度でへこたれていたら、先の戦争で、尊い命や多くの大切なものを失いながら、子孫の未来に希望を託していかれた先人たちに申し訳が立ちません。
 今まで豊かさのよりどころだった、景気はだめでも、人はいるし、心は人の中にあります。
 豊かな未来のために、今一度頑張るための「よりどころ」を自分たちで探していきたいものですね。

 というわけで、今月は鳥羽と『でもくらしちずん』の未来がテーマです。


■講師の話■
『観光鳥羽とまちづくり』
 中村 直美氏

 『でもくらしちずん』初の、女性講師の登場です。
「旅の手帖」という雑誌をご存知でしょうか?彼女はその雑誌の編集長を長く務めていて、今は同じ出版社で、旅を中心とした単行本などの編集長をされています。
 仕事関係の出会いが始まりだったのですが、同年代の上に出身地が松阪なので、会ったときから意気投合。それ以来、鳥羽をひいきして紹介してもらったり、旅の手帖に私のエッセイを連載させてもらったりしています。
 もちろん、そんな関係がなくても、彼女は生まれ育った三重、特に松阪が好きで、よく帰省するのですが、最近では県や松阪市の、観光によるまちづくりアドバイザーとして、月に一度は三重に来ています。
 こういう活動も、地域を愛する市民活動(ボランティア)の一つで、こんな人を増やしていくことが大切ですね。

 さてリゾートは、観光を産業としてだけ捉えれば、それはお客様は神様精神のサービス業にすぎません。しかし観光をリゾートライフや文化と捉えれば、それはまちの誇りの育成であったり、自分たちのライフスタイルの個性化であったりします。
 現実に、鳥羽の姉妹都市サンタバーバラでは、市民が住んで楽しいから、よその人がくるのだという感覚でリゾートづくりがなされています。
 産業とまちづくりが、たいへん近い距離にあるのがリゾートであることを再認識できればと考えています。


■でもくらしちずんの明日■
市民活動支援ボランティア

 『でもくらしちずん』はまず最初の1年間、まちづくりについてのさまざまな勉強を行ってきました。
 それは塾生としてお越しいただいている皆さん以上に、私たちスタッフ自身も、新しい時代のまちづくりについて勉強したかったからに他ありません。
 そして来年からは、いよいよ行動をともなった活動も始めようと考えています。
 そこで今回のワークショップでは、私たちの考える『でもくらしちずん』の目指すところをお話ししたうえで、みなさんから、その具体化に向けての意見をいただくことを企画しています。
 今日はこの紙面で、今私たちが組み立てている、大きな柱について、事前に紹介させていただくことにします。

○まず「まちづくり塾」としての機能はもちろん持ち続けていきたいと思います。ただ来年は回数よりも、受講者の拡大を考えてみようと思うのですがいかがでしょう?

○次に、すでに今年も大里本町の都市計画の委員会などに利用されていますが、まちの市民参加型会議へのファシリテーター派遣を行うつもりです。
 この目的は、市民参加型会議の普及にあるのですが、行政の理解を得ることと、ファシリテーターを多く養成することが直面している問題です。

○そしてぜひ形にしたい大きな事業が、市民活動支援ボランティアとしての活動です。
 皆さんも、7月の講師、白石氏が新居浜で立ち上げたNPO支援NPO『Good Will』のことは、強く印象に残っていることでしょう。
 私たちには、彼の規模で行うことはとてもできませんが、鳥羽でも必ず必要なものだと思っていますし、なんらかの形できっと出きるはずだと確信しています。
 実は上野市の友人が、ウイリアムテルズアップルというボランティア支援ボランティアを一人一人の力を集めてつくり、活動しており、その規模やシンプルな考え方は、鳥羽にも十分に可能性のあるものとして、私たちに勇気を与えてくれました。
 しかし相当の試練が山積みされています。これについては、ぜひみなさんのたくさんのご意見をいただきたいと思っています。

○そしてさらには、皆さんと共に、市民シンクタンク、市民シンクネットをつくりたいのです。まだまだ来年の活動とは考えてはいませんが、まちづくり塾での勉強は、必ずや市政に役立つことでしょう。

 今回のまちづくり塾第二部では、このようなことを説明しながら、ワークショップによってみなさんのお知恵をいただきたいと予定しています。みなさんの参加をお待ちしています。


■NEWS■
ばばこういち氏の3時間番組で『大変革夜明け前』
でもくらしちずんも紹介。ビデオテープ貸し出します

6月の講師、ばばこういち氏が、朝日ニュースターという衛星放送(全国のケーブルTVにも配信)で、3時間生放送のトーク番組を、毎月1回やっておられます。
 その番組の先月のテーマがあの「大変革夜明け前」だったため、著者の村岡氏、そして関係者であった白石氏と私も共に出演してきました。

 なんと、司会のばばさん始め、『でもくらしちずん』の講師が3人と私、みなさんの知っている4人が、スタジオにそろってしまうという現象になりました。
 さらには録画で、北川知事へのインタビューが入ったり、私たちのまちづくり塾の様子が挿入されたりと、4分の1は三重県の話題で費やされたのです。
 もちろん、ワークショップで熱論を広げるみなさんの顔もばっちり入っています。
 私は、賀多神社の祭りを氏子バンドコンサートなんていうロックコンサートで盛り上げ、無関心世代の子供たちに重要文化財の能舞台の組立をさせた、スタッフの吉水君の活動などを自慢しながら、楽しくお話させていただきました。

 この衛星放送は視聴率はあまり高くないのですが、生番組として流すだけでなく、全国のケーブルTVでは何度も再放送するので、推定1万人〜5万人というけっこうたくさんの人が見ています。
また、私はたいしたこと話していないけれど、以前紹介した佐賀県の鹿島市市長のインタビューなども入っていて、TVで観る「大変革夜明け前」という感じに仕上がっています。
 
 この番組を皆さんに観ていただこうと思い、貸し出し用ビデオテープを用意しました。VHSが3本、8oビデオが1本あります。受付に早くお越しになった順番の貸し出しになりますが、興味のある方はどうぞご覧になって下さい。

【今回は、「人」のコーナーはお休みです】 


でもくらしちずん通信に何かメッセージがあれば、表題に『でもくら通信』と書いてお送り下さい。


hajime@aquarium.co.jp


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(C) 1996 Hajime Nakamura.