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2004年11月前半
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●11月1日(月) 11月1日を迎えました。ということは、三重県伊賀地域の七市町村のうち名張市を除く一市三町二村の合併により、ばんばかばーん、とうとう伊賀市が発足いたしました。おめでとうございます。いつもより余計に回しております。ばーかったれがー。 伊賀といえば三重県が天下に誇る官民合同事業「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」ですが、二〇〇四伊賀びと委員会の組かしら会のみなさん、ほったらかしにしてしまってどうもすいませんね。私は別に組かしらのみなさんのことを忘れたわけではありません。どうぞご安心ください。 市町村合併といえば、十四山村、弥富町との合併話が今年8月に流れてしまった愛知県海部郡蟹江町から昨日、「蟹江不木の会」ご一行二十六名様が名張市においでくださいました。名張市立図書館の乱歩コーナー、乱歩ゆかりの料亭清風亭、大吟醸幻影城でおなじみの木屋正酒造、狸が用を足しに来るため緑色のネットで囲われてしまった乱歩生誕地碑、江戸時代には名張のお殿様が住んでいた藤堂屋敷などを、市内各地を自分の庭のごとくに案内できる名張市民Aさんにご案内いただき(Aさんは「語り部」と呼ばれるボランティア活動に従事していらっしゃるわけですが)、私も用事で付いたり離れたりしながらお供いたしました。雨に降られなくてよかったよかった。会のみなさん、それからAさん、どうもお疲れさまでした。 蟹江町といえば小酒井不木の生誕地。今年4月には蟹江町図書館敷地内に地域住民有志の手で不木の生誕地碑が建立されましたが、乱歩の生誕百十年と不木の生誕地碑建立を記念して出版される『子不語の夢 江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』はいよいよ近日発売です。くわしくは小酒井不木研究サイト「奈落の井戸」のこのページでどうぞ。 『子不語の夢』は三重県が天下に誇る官民合同事業「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」の一環として「乱歩蔵びらき委員会」の手で刊行され、裏表紙にはこんなもんどう見ても水戸のご老公じゃねーかばーかと大好評の芭蕉さんマーク(どんなマークかはこのページでご覧ください)も配されております。同書巻頭に収録されたわれらが野呂昭彦知事の序文から五段落ほど引用して、刊行直前のPRといたしましょう。
誰が「こころの豊かさ」を実感しておるというのでしょうか。私自身は伊賀地域住民の心の貧しさが切々と胸に迫るような秋を迎えております。二〇〇四伊賀びと委員会のみなさん、そして十八万伊賀地域住民のみなさん、おまえたちは貧しいぞ。ばーかったれがー。 えー、どっかにいってしまった高名なテレビ番組「トリビアの泉〜素晴らしきムダ知識〜」の話題はまたあすにでも。 |
●11月2日(火) さて、高名なテレビ番組「トリビアの泉〜素晴らしきムダ知識〜」の話題ですが、「悪霊」ネタを提供した元凶にして悪の張本である私がこんなこというのも何ですが、多少のことは大目に見てやってくれんかね。テレビ番組なんてそんなような程度のものだと私は思います。少なくとも私の場合、テレビなんてお酒を飲みながら、そして絶え間なくチャンネルを切り替えながら(ザッピング、ってやつですが)見るものであって、テレビ番組にたいしたことは期待しておりません。 ただまあ、乱歩のことは名張市立図書館に訊け、みたいな状態がいつまでもつづくのは困ったもので、乱歩のことは立教大学に訊け、といった時代が一日も早く訪れてくれることを念願しております。と申しますか、なんやかんや忙しくて遅れに遅れている「じゃーん。名張市は乱歩から手を引けキャンペーン」、いい加減に着手したいところなのですが、ああ、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」事業をめぐる「じゃーん。しょうもないことに税金つかうのはやめましょうキャンペーン」も中途半端なままではないか。いかんいかん。 いかんいかんとは思うのですが、例によって水面下があわただしいためなんとも致し方ありません。ではまたちょこっと水面下の報告を。 ■おきつも女声合唱団
■遠縁の娘
■まちかどこども探偵団──からくりのまち事件(続々)
なんか莫迦みたいな水面下ですけど、本日はこのへんで。 |
●11月3日(水) こら見とるか二〇〇四伊賀びと委員会組かしら会の莫迦ども。大莫迦者ども。おまえらほんとにどうしようもない莫迦だな。おまえら人を差し向けて俺を懐柔しようとしたであろう。そんな手が通用すると思うか。どうしておまえらにはそんなことしか考えつけないのだ。どうして陰でこそこそすることしかできないのだ。陰でこそこそ人目をはばかるようにして事業のプランを決定し、予算の詳細もまた陰に隠してまったく公表しようとしない。掲示板を開設しておきながら閲覧者の投稿にはいっさい応えようとせず、自分たちの都合が悪くなったら保身のためにいきなり閉鎖してしまう。嘘八百の閉鎖理由を並べ立てて平然としている。まったくどうしようもない連中だな。おまえらその場その場の思いつきだけでことを進めたあげく、言論の封殺というとんでもないことをしでかしてしまったということがまだわからんのか。 と、こんなところで怒っていても致し方ありません。よーし。莫迦ども叱り飛ばしてきてやろう。
といったメールを二〇〇四伊賀びと委員会事務局から頂戴しておりましたので、遅ればせながら下記の返信をお送りいたしました。
組かしら会は木曜の開催ですからあすの夜には開かれるはずで、その席で私の申し出が協議されるのだとしたら、意見交換会は早くても来週の木曜ということになるでしょうか。しかし来週の木曜といえば11日ですから、そのころには「乱歩が生きた時代展」とか『子不語の夢 江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』とかいろいろ用事も多いはずだと来たもんだ。えーい。どうにでもしろ。 |
●11月4日(木) なんだかあわただしくなってきました。 名張市では今週土曜日の6日から21日まで、三重県が天下に誇る官民合同事業「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」のフィナーレを飾る「なばり蔵びらき」が催されます。6日から14日までは「いま、よみがえる「おきつも」文化と乱歩の幻影」、20日と21日が「とれたて!ふーどぴあ伊賀 in 名張」です。いずれのタイトルにも事業内容の無節操さが端的に示されている感じですけど。 とはいえそれも当然のことかもしれません。そもそも「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」という長々しいタイトルそのものが、三重県から三億円のばらまきを受けることになった伊賀地域がその三億円で何をやっていいのかさっぱりわからず、それでも何かしなければとたらたらぶつぶつ言い訳か言い逃れを並べるようにして考えついた事業名なのですから、名張市で開かれるフィナーレのタイトルに同じ傾きが認められるのは無理からぬところでしょう。 そして、「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」がそうであったごとく、「いま、よみがえる「おきつも」文化と乱歩の幻影」と「とれたて!ふーどぴあ伊賀 in 名張」もまたご町内の親睦行事を無節操に寄せ集めただけの事業であり、なにしろ寄せ集めなんですから横の連携というものがまったく見られず、たとえば乱歩関連では「乱歩が生きた時代展」「なぞがたりなばり」「怪人二十面相」「乱歩狂言」という四つの事業が実施されるわけなのですが、どれも乱歩にちなんだ事業であるにもかかわらずこれらが一元的に統括されているということは全然ありません。死んでもありません。それぞれの担当者がてんでんばらばら思い思い好き勝手にことを進めていて、私のような部外者の眼にはとても正気の沙汰とは映らぬ事態もしばしばあります。 お役所のみなさん。縦割り行政の弊害、なんて言葉はもうずいぶんと以前から耳にしておいでのことと拝察いたしますが、弊害なんだからなんとか改善しなければならんな、などとは思ってもみないのかこの薄ら莫迦ども。 いやいや、こんなところで怒っていても仕方ありません。だいたいそんな余裕はとてもありません。いまの私は13日に開催される「まちかどこども探偵団──からくりのまち事件」の準備におおわらわ。きのうは名張市松崎町のジョバーというディスカウントショップで売っていたリネンの光り物ふうコスプレ用ジャケット一着九百八十円を入手したのですが、しかし11月にリネン着てどうする。新たな悩みを抱えてしまう結果となり、かなり困惑しております。 あああわただしいあわただしい。 |
●11月5日(金) 昨4日、三重県議会の観光・文化調査特別委員会が開かれ、三重県の文化振興と芭蕉生誕三百六十年記念事業に関する協議が進められました。ろくな協議にはならなかったものと推測されますが、本日付中日新聞三重版には委員会の模様を報じた山本真嗣記者のこんな記事が掲載されております。
何にせよ三重県のやることなんですからどっかうさんくさい感じがするのは否めませんが、この件に関しては現時点では不問に付しておきましょう。そんなことより、同じく本日付三重版に掲載された山本真嗣記者の「記者席から」というコラムをお読みください。
この県議はたぶん莫迦なのでしょう。いやまあ三重県議会議員のみなさんはおそらく全員が莫迦なのですが、それにしても何なんでしょうかこの間抜け野郎は。いまごろ何を抜かしておるのか。たしかに「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」がその場その場の思いつきだけで進められてきたことはいまや明々白々なのですが、と申しますかそんなのは最初からすっかりわかりきったことだったのですが、この期に及んで「なぜ、三百六十年なの?」とは何ごとか。そんな質問は事業のプランが公表されたときに発するべきものであって、いまごろ偉そうにほざくべきことではありません。この莫迦はどこの莫迦か。そもそもこの莫迦だって思いつきだけで発言しているのではないかと私には見受けられます。 莫迦はさらにつづけます。
この莫迦はいったいどんな根拠に基づいて「イベント自体は三重をPRできて良かった」などと世迷い言を抜かしておるのか。こういうのを思い込みというのだ。とはいえ私自身は、この事業の欺瞞性と三重県の不誠実とを自分のサイトを通じていささかなりとも全国に示し得たと思っておりますので、三重県をPRできてよかったといってもいいような気がしないでもありません。しかしそれにしても、三重県ではこんな思いつきと思い込みだけで喋るような莫迦が県議会議員を務めているのか。はい、そうなんです。 などと自問自答している場合ではありません。なにしろ議員のみならず県職員も莫迦なんですからたまりません。記事にある「示された資料」というのは「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」の成果を示すべく三重県側が提出した資料のことだと思われますが、莫迦はどうやら見事に馬脚を露わしてしまったようです。こら。おまえらにとって結局はあれなのか、この長々しい名前の事業は単なる観光イベントだったのか、旧上野市の観光施設への入り込み客数が増えればそれで万々歳というだけの話だったのか、おまえらそんな程度のことしか考えてなかったのか。こら。三重県のぼんくら職員ども。おまえらしまいにゃ叱り飛ばすぞ。 と、こんなところで怒っていても致し方ないのですが、とにかく私は二〇〇四伊賀びと委員会の組かしら会に顔を出し、意見交換会だかなんだか知りませんけど組かしらのみなさんを思いきり叱り飛ばしてやることにしておりますので、こうなったら掲示板閉鎖の問題のみならず、県の莫迦と伊賀の莫迦がつるんで血税三億三千万円をきれいにどぶに捨ててしまった「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」という莫迦騒ぎが結局は何であったのか、二〇〇四伊賀びと委員会みずからの手で残りなく明らかにすることを強く強く強く迫ってやろうと思います。 |
●11月6日(土) さあ忙しい忙しい。さっきメールをチェックしましたところ、原稿の催促が二件入っておりました。ほかにもやらなければならないことがいろいろあって、さあ忙しい忙しい。 二〇〇四伊賀びと委員会事務局から下記のメールを頂戴しました。
組かしら会は早くても18日とのことです。「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」の事業実施期間は21日までですから、いったいどうなることでしょうか。むろん事業が終わったからといってすべてがおしまいになるわけではなく、むしろ組かしらのみなさんには事業を終えて落ち着いてからゆっくり反省していただいたほうがいいかもしれません。どうせなら事業と同じく半年ほどかけて反省会を週一回ずつ開催し、反省内容をオフィシャルサイトで公表していただいてはいかがなものか。 それにしても私の見聞きした範囲では、二〇〇四伊賀びと委員会がいつまで存続するのか、事務局がいつまで機能するのか、事業関係者の誰に訊いても明確に答えられる人間がひとりもいないというありさまです。何なんだほんとに。そんなことでよく事業が進められるものだ。私には理解の届かぬことが多々あります。 |
●11月7日(日) もう7日か。いやー、まいった。まいったまいった。すっかりまいりながらとりとめもなくまた水面下の報告にまいります。 ■角田半兵衛夫婦坐像縁起
■乱歩が生きた時代展(続々々)
ではまたあした。 |
●11月8日(月) えー、毎日新聞の記事「雑記帳:怪人二十面相に住民票 乱歩生誕地の三重・名張市」をネタにご機嫌を伺おうと考えていたのですが、きょうはなんだか時間がありませんのでまたあすにでも。 |
●11月9日(火) きょうこそは毎日新聞の「雑記帳:怪人二十面相に住民票 乱歩生誕地の三重・名張市」あるいは2ちゃんねるの「【話題】怪人二十面相に住民票 江戸川乱歩生誕地の三重・名張市」をネタにご機嫌を伺うつもりでいたのですが、きょうもきょうとてきのうに同じで相済みません。 さて、おかげさまできのうようやく『子不語の夢 江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』が手許に届きました。何の変哲もない写真ですが、とりあえずこの画像をご覧ください。詳細はもぐらもちさんの「奈落の井戸」のこのページでどうぞ。 ではまたあした。なお、あす10日には「乱歩が生きた時代展」が開幕いたしますのでよろしくどうぞ。 |
●11月10日(水) もう何がなんだかわからなくなってしまいましたが、「乱歩が生きた時代展」はきょう10日午前10時、名張市総合福祉センターふれあいで開幕いたします。ざっとしたところは「番犬情報」でどうぞ。会場は昨日午後3時40分の時点でまだこんな状態だったのですが、おかげさまでなんとか恰好がつきました。やれやれ。 |
●11月11日(木) 「乱歩が生きた時代展」、おかげさまで無事に開幕いたしました。会場の名張市総合福祉センターふれあいは普段ほとんど人通りのない町筋に面しており、ほんとに人が来てくれるものかどうか危惧していたのですが、初日のきのうは朝から三々五々、午後には女子高生などもちらほら、名張市民が足を運んでくれました。 入場者数はカウントしていないのですが、受付に用意してあったチラシの減り具合から判断して、まず百人は軽く超えたであろうとのことです。すんごい入った、というのが実感です。乱歩にそこはかとない興味を抱いている名張市民は結構たくさん存在するのかもしれません。 展示品の目玉のひとつは乱歩の生家と旧乱歩邸土蔵の復元模型。前者は『貼雑年譜』に記された間取り図に、後者は立教大学から提供していただいた図面に基づいて製作したもので、縮尺はほぼ十五分の一。写真をご覧いただきましょう。生家がこれどす。土蔵がこれだす。 模型の製作は、展示会主催者である乱歩蔵びらき委員会が元奈良芸術短期大学教授の井上昭先生にお願いして実現しました。そのあたりのことはきのうの朝日新聞伊賀版がカラー写真入りで大きく紹介してくれましたので、ご参考までにこれをどうぞ。 きょうはあいにくとお天気がよくないみたいなのですが、いったいどれくらいの人が来てくれるのでしょうか。「乱歩が生きた時代展」の概略は「番犬情報」でどうぞ。 |
●11月12日(金) 突然ですが鉄槌のお知らせです。前名張市長に鉄槌がくだされました。中日新聞オフィシャルサイトから昨日付夕刊の記事を引きましょう。
朝日新聞のオフィシャルサイトではきのう午後1時に地域ニュースではなく全国ニュースとして報じられました。
伊勢新聞のオフィシャルサイトからも引いておきましょう。
事情をご存じない方には何のことやらさっぱりおわかりにならないでしょうが、大雑把に説明しておきますと、名張市の火葬場が老朽化したため、別の場所に新しい斎場を建設することになりました。移転先に選ばれた場所では、なぜか牛舎が経営されていました。名張市は牛舎経営者から土地を購入し、牛舎移転の補償費も支払うことにしました。 で、その土地の購入価格や移転の補償費が不当に高額であったというわけです。今回の訴えによれば、土地の適正価格が約二億七千万円のところ購入価格はなんと約六億三千万円。こんなべらぼうな話はありません。訴えが起こされるのも当然です。もっとも、今回の判決のポイントは常識はずれな土地価格の算定ではなく、市と牛舎経営者とのあいだでこっそり協定書が交わされ、それが市議会に報告されていなかったという事実であって、ゆえに土地の売買は市議会の承認を得たものとは認められないというのが地裁の判断です。 ちなみに、この計画は現名張市長の手で変更され、新しい斎場は今年3月、別の場所に建設されております。つまり斎場建設のために購入した牛舎地は不要になったわけですから、名張市は牛舎経営者に土地購入費の返還を求めているのですが、これもまた裁判沙汰になって結構揉めております。毎日新聞オフィシャルサイトから熊谷豪記者の記事をどうぞ。
前市長と牛舎経営者のあいだにどんな関係があったのだろう、と訝しくお思いの方もいらっしゃるでしょうが、まあ適当にご想像ください。ともあれ、当サイトのベテラン閲覧者の方ならあるいはご記憶かもしれませんが、前市長というのは2002年の新春、乱歩記念館構想に関する真っ赤な嘘八百を公表して私を激怒させた人物です。私を激怒させた人間にはいつか鉄槌がくだされるものとご承知おきいただきましょうか。二〇〇四伊賀びと委員会のみなさん、くれぐれもご注意ください。 さてさて、大好評開催中の「乱歩が生きた時代展」、きのうはあいにくの雨でしたが、カウンターで数えたところ入場者はちょうど百人。めっちゃ入った、という印象です。映画監督の田中徳三さんが奥さんとともに足を運んでくださいましたので、ちょうど時分どきでしたから会場の前にある中華料理店おぼこ飯店にお誘いしましたところ、逆に昼食をご馳走になってしまう結果となりました。いやー、儲け儲け。 読売新聞伊賀版が「乱歩が生きた時代展」の記事を掲載してくれました。オフィシャルサイトでどうぞ。
しかしきょうも雨かよ。 |
●11月13日(土) すっかりおなじみになりました「乱歩が生きた時代展」、きのうの入場者数はめでたく百八を数えました。きょうは土曜日ですから軽く二百は行くのではないかと踏んでおります。 会場内を急ぎ足でご案内申しあげますと、パネルや写真の展示はこんな具合、生家の原寸大復元はこんな塩梅、土蔵の原寸大復元はこんな状態、乱歩不木往復書簡はささやかながらこんな加減、『子不語の夢 江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』と江戸川乱歩リファレンスブックのコーナーはこんな調子となっております。 私はと申しますといよいよ炎のコスプレ三番勝負ならぴに怒濤の大宴会三連戦に突入し、初日のきのうは名張市立図書館の歴史読書講座の講師を務めて斎場建設計画をめぐる前市長の犯罪について滔々と概説し、そのあと持参した紙袋から白衣をはじめとしたコスチュームを取り出して着用いたしましたところ割れんばかりの大拍手。意気揚々と講座を終えました。 夜は夜で平井憲太郎さんを囲む乱歩蔵びらき委員会の大宴会が名張市安部田字阿清水の三太夫で催され、私はコスプレ姿で参加して憲太郎さんから乱歩作品の登場人物に扮することのお許しをいただきました。ご遺族公認の諸戸道雄です。 つづきまして本日は「伊賀・夢・街道づくり協議会」「伊賀びとのおもい実現委員会」たらいううさんくさい団体が三重県の予算で主催する「まちかどこども探偵団──からくりのまち事件」でお子供衆のお相手を務めることになっております。坊ちゃん嬢ちゃん泣き出さないでね。 |
●11月14日(日) きょうもきょうとて「乱歩が生きた時代展」の話題ですが、きのうの入場者数は五百に届いたか届かなかったかといったあたりで、これはじつに驚き入るべき数字であると思われます。 えー、ではまたあした。 |
朝だ。雨だ。浅田飴だ。(copyright 横田順彌) みたいな感じできょうは朝から雨が降っているのですが、おかげさまで「乱歩が生きた時代展」、昨日無事に五日間の会期を終えました。最終日の入場者数は三百人を突破し、トータルでは約千二百人を数えました。いやー、入った入った。 炎のコスプレ三番勝負ならぴに怒濤の大宴会三連戦を大好評大盛況のうちに終えることができましたので、本日は安んじて休養にあてたいと思います。 |
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