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続々と寄せられる大絶讃の声、声、声
そのころ、日本中の町という町、家という家では、ふたり以上の江戸川乱歩ファンが顔をあわせさえすれば、まるでお天気のあいさつでもするように、『江戸川乱歩著書目録』のうわさをしていました。『江戸川乱歩著書目録』というのは、江戸川乱歩が生まれた三重県名張市の市立図書館が発行した、ふしぎな本の名前です。
最新記事
最終更新2004年 2月 5日 (木)
江戸川乱歩はいつも二度ベルを鳴らす
新保博久
 とくに成算があったわけではない。とりあえず江戸川乱歩著書目録・蔵書目録を作ろうという目的ではあったが、出版できる当てもなかった。途中、そういう作業をやっていると聞き伝えた出版社から、ひとを介して刊行の申し入れがあったが、同社の事情でうやむやになったものだ。一応、生前までの単独名義の著書目録を、乱歩生誕百年記念出版『乱歩』(平成六年、講談社)に発表することができたが、より精密な『江戸川乱歩著書目録』は三重県名張市立図書館の江戸川乱歩リファレンスブック第三巻として中相作氏の手により、本年上梓されるはずである。
『幻影の蔵 江戸川乱歩探偵小説蔵書目録』(東京書籍、2002年10月10日)収録

「大暗室」江戸川乱歩
臼田惣介
 それにしても、乱歩は凄い作家である。死後四十年近い今も、関連の展覧会や講演会がたびたび開催され、言及のある著書はもとより、探偵役等の実名で登場する作品も少なくない。蝋燭の灯りで執筆したという伝説を持つ乱歩邸の土蔵(書庫)の調査研究の成果「幻影の蔵」(東京書籍刊)は今年度の日本推理作家協会賞を受賞し、今冬には生誕地の名張図書館からリファレンス・ブック三部作の完結編「江戸川乱歩著書目録」も刊行される。常にミステリ界を刺激し続ける巨人・乱歩とその作品から得るものは多いはずだ。
「月刊シナリオ教室」12月号(シナリオ・センター、2003年11月28日)掲載

乱歩ファン注目! 資料集第三弾が登場
小西昌幸
 推理小説愛好家にとって三重県の名張市立図書館は特別な存在になっている。同館は、江戸川乱歩の書誌資料集を刊行し続けているのだ。名張は乱歩生誕の地であり、当地には生誕記念碑や、作品名にちなんだせんべいやお酒もある。
 本書は『乱歩文献データブック』(97年)、『江戸川乱歩執筆年譜』(98年)に続く《江戸川乱歩リファレンスブック》シリーズの最終巻。1925年〜01年までに刊行された乱歩の著書及び作品収録書を徹底調査し、総数1424点の書誌データを掲載している。造本も行き届いており極めて美麗。文字入力〜組版〜レイアウトの一切合財をやったのは同館カリスマ嘱託・中相作さんだ。ご苦労様でした! 問合せは名張市立図書館(電話0595・63・3260)へ。
「じちろう」1814号(全日本自治団体労働組合、2003年12月1日)掲載

2003年の大偉業、名張市立図書館『江戸川乱歩著書目録』ついに完成
小西昌幸
■「創世ホール通信/文化ジャーナル」2002年9月号で三重県の名張市立図書館の乱歩資料集刊行事業についてご紹介した。そこでも予告されていた資料集『江戸川乱歩著書目録 江戸川乱歩リファレンスブック3』が11月下旬ついに完成し、同館では12月9日から通信販売の注文を受け付けている。北島町立図書館にも寄贈いただいたが、非常に美しい造本と緻密な内容で渾身の力作というべき立派な資料集として仕上がっている。それはひとえに編集担当である同館嘱託・中相作氏の功績である。巻頭には「ふるさと発見五十年」という中氏の長文の論考が収録されているが、これも名張市と乱歩の関わりを実に手際よくまとめた屈指の名文といってよいと思う。
■中氏が我が国トップ・クラスの乱歩研究ホーム・ページ「名張人外境」を主宰されていることなどは、「創世ホール通信」当該号をお読みいただきたいが、同サイトで中氏は、この本を独特のシニカルな文体で次のように自己紹介しておられる。

一●江戸川乱歩の生誕地にして深刻な財政硬直化に直面する三重県名張市が乱歩を愛するすべての人のために血税を注ぎこみました。
二●前二巻にひきつづいて平井隆太郎先生のご監修と全面的なご協力をたまわり、巻頭には新保博久さんの書き下ろしエッセイ「池袋十二年」を頂戴いたしました。
三●同じく前二巻にひきつづき、戸田勝久さんの美麗な装幀で書籍本体、函、扉、見返しを飾っていただきました。
四● 『心理試験』が探偵小説ファンを瞠目させた1925年から『貼雑年譜』完全復刻版が乱歩ファンを驚喜させた2001年まで、七十七年のあいだに刊行された乱歩の著書千四百二十四点のデータを一巻にまとめました。
五●(略)巻末には狂気と妄執が凝り固まったかのごとき索引を附してリファレンスの便に供しました。

■『江戸川乱歩著書目録 江戸川乱歩リファレンスブック3』、A5判、310頁、ハードカバー、トンネル函。本体価格3000円+税150円。
■郵送注文方法は氏名と住所を明記の上、現金書留か郵便為替で名張市立図書館宛てに代金3150円+送料340円合計3490円を送ること。
《名張市立図書館 518ー0712 三重県名張市桜ケ丘3088ー156 電話0595・63・3260 FAX 0595・64・1689》
■すばらしい人材に恵まれた乱歩と名張市の幸福をしみじみと思う。

「創世ホール通信/文化ジャーナル」107号(北島町立図書館・創世ホール、2003年12月1日)掲載

ほりごたつ
2003年12月 4日(木) 19時35分
サンデー先生さま

 『江戸川乱歩著書目録』到着しました。どうもありがとうございます。過去の目録は図書館でしか見たことがないので函付きは初めてなのですが、スカスカでもなくきつすぎもせず、素敵な函だと思います。
 見返しの原稿模様も面白いです。乱歩の字はクセがあって読むのが難しいですね。
 早速奥付の協力者一覧を始めに拝見しました。本に名前が載るのは初めてなので、とてもうれしいです。一番目立つところにある、と勝手に思って喜んでいます。幸い知人の名前も載っていないことですし、これで心置きなく行く先々で自慢が出来ます。どうもありがとうございました。

 浮かれて家族に見せたところ、それでどの部分に協力したのだと訊かれ、いったいなにに協力したんだっけとあれこれ思案したところ、そういえば中国語の索引はどうなっているかご質問頂いたと思い出して、慌てて中国語の索引を拝見しました。
 実は、てっきり日本語の索引の中にまぜるものだとばかり思い込んでいて、これは多少手間がかかっても中国人の友人に並べてもらったほうがよかったかもと心配していましたが、中国語もほかの言語と同様に独立していて安心いたしました。読みやすいので、音読みにして正解だったと思います。人名索引は普段あまり使わない字が含まれていて、日本語の音読み順だとすぐには分かりづらいですが、慣れればすぐに分かると思いますし、分からなくてもそれほど大人数ではないので大丈夫だと思います。文字を簡体字から日本の字に置き換えたのも、紙面に統一感があってきれいです。
 あ、そういえば台湾で出版されたものの問題もありましたが、お知らせした時機が遅くて間に合わなかったわけなのですが、台湾のは一切載せていないというのも使う人にとっては中途半端に載っているよりもわかりやすいかもしれませんね。
 まだじっくりと見ていませんが、これからゆっくり読んでみます。

 本当にどうもありがとうございました。いい記念になります。
 この季節だとお歳暮やクリスマスプレゼントとしても使えますね。


古本まゆ
2003年12月 5日(金) 16時49分
サンデー先生さま

「江戸川乱歩著書目録」をお送りいただき、真にありがとうございます。昨日のお昼頃に拝受し、夜ペラペラと、その完璧主義のお仕事を眺めておりました。
 私のようなものの名前まで、協力者で載せていただき光栄です。多分、古本まゆとは別人格ですが。


E・キング
2003年12月 5日(金) 19時15分
サンデー先生様

大変ご無沙汰しております。

とりもとりあえず、
人外境と名張図書館の熱情の賜物である「江戸川乱歩著作目録」、本日到着いたしました。なんら書誌に貢献していない私めまで、貴重な部数をご謹呈の予定に加えてくだすったこれ僥倖、感涙の極みであります。遅ればせながら感謝の言葉と共にこの場を借りて深くお礼申し上げる次第でございます。これにより一層、乱歩好事家への精進の励みとなること必定でありましょう。などと、例によって自分の如き若輩の徒が強気の言を吐くことを、憫笑の目で見てやってくださいませ。

美麗な装丁の本を、改めて手にしながら、にへらにへらと、自然と頬が緩んでいくようでございます。これまたお許しいただけるなら他方にて喧伝に努めさせてもらう所存でございますが、サンデー先生様のご意向とご指示のほど、お伺がいたい所です。


大熊宏俊
12月 5日(金)20時34分56秒
「江戸川乱歩著書目録」

名張図書館より、平井隆太郎・監修、中相作・編集『江戸川乱歩リファレンスブック3江戸川乱歩著書目録』が届いてました。
すばらしい立派な本です(^^)
装幀はもちろん戸田勝久さん。扉に使われたのは「月の菴」(2001年)という作品。和風マグリットというべき玄妙な作品で、ぴったりですね。
協力者を見ると――おおよく知ったHNの方が本名で(^^;、、、白梅軒さんや小林文庫オーナーさん、末永さん、住田さん、玉川さん、本多さん、大江十二階さん、野村さん、橋詰さん、SPOOKYさん(ですよね?)。皆さん協力されたのですね(^^) 
これはもう、インターネットというものがこれほど普及していなかったら、あり得なかった事業であったかもしれません。
いや兎にも角にも、よかったよかった(^^)

○購入ご希望の方はこちらへ。


本多正一
2003年12月 5日(金) 20時48分
 ご無沙汰しています。『江戸川乱歩著書目録』ありがとうございました。ご出版を心からお祝い申し上げます。中さんのお仕事、ひたすら驚異の念をもって拝見させていただきました。

大熊宏俊
2003年12月 5日(金) 20時52分
サンデー先生
『江戸川乱歩著書目録』届いておりました。ご恵投ありがとうございました。
協力者のお名前を眺めていてあらためて思いますのは、2巻が出てからのこの5年間の、インターネットの普及です。ネット環境なかりせば本書の完成はさらに遅れていたようにも想像されます。ともあれ、労作の完成おめでとうございます。お疲れさまでした。

フク
2003年12月 5日(金) 22時46分
サンデー先生

ご無沙汰しております。既に何を協力したのか当方がよく覚えていないにかかわらず『江戸川乱歩著書目録』を拝受致しました。ありがとうございます。装幀があまりに素晴らしく、眺め出すと止まりません。本棚の目立つところに飾っておきたいと思います。
 とにもかくにも完成、おめでとうございます。そしてお疲れさまでした。
 現在まだ非公開との宣伝ページの公開がなされた際には、微力ながら宣伝の方はお手伝いさせて頂きます。


Dupin
2003年12月 5日(金) 22時48分
サンデー先生さま。

大変ご無沙汰しております。今日、私の許に「江戸川乱歩著書目録」が送られて参りました。
御厚意に対しまして、感謝の意を表す適切な言葉が見あたりません。ありがとうございました。

又、殆ど取るに足らない事しかしていない私の名前が、協力者の欄に記載されているのを見るにつけ、自分が詐欺でも働いたのではないかと思える罪悪感が込み上げて参りました。
しかし、罪の意識はどうしようもないほど甘く、私はこのまま溶けさせていただこうと思っております。


石塚
2003年12月 5日(金) 23時16分
『江戸川乱歩著書目録』有難うございました。そして御目出とうございます。大変な労作。撫で回しております。

フク
・やたら移動時間の長い宿泊出張から戻ると本が二冊届いている。一冊は既に書店に出回っている「2004本格ミステリベスト10」。そしてもう一冊が名張市立図書館発行、平井隆太郎監修、中相作編集「江戸川乱歩著書目録」。以前に某所でごくごく僅かに資料提供しただけなのに、律儀に送付して頂いたことに大感謝。そして、この本、書誌として充実していることはもちろん、装幀が内外凝っていて眺めていて楽しい。

旭堂南湖
2003年12月 6日(土) 8時 2分
ご無沙汰しております。

「江戸川乱歩著書目録』お目出度うございます。
昨日、届きました。有難うございました。
嬉しくて、箱から出したり入れたりしております。


2003/12/06 10:39
『江戸川乱歩著者目録』平成15、3.31
 を拝受しました。中 様、ありがとうございます。
 best person, best work です。頂上にたたれました。

喜国雅彦
2003年12月 6日(土) 14時37分
ところで、『乱歩著書目録』ありがとうございました。色んな意味で「重い本」です。
乱歩の本は乱歩専用本箱に入るのですが、三年ほど前からすでにそこはめいっぱい。一冊入ると一冊があぶれて倉庫に向かいます。その一冊を選ぶのがまた楽しかったりします。
一仕事を終え、これで心おきなく腐れ金玉どもの成敗に向かうサンデー先生に、神と悪魔のご加護があらんことを!!

正木
2003年12月 6日(土) 16時 8分
サンデー先生様
『江戸川乱歩著書目録』昨日届きました。ありがとうございます。本当にお疲れ様でした。さっそく、奥付の協力者一覧を見てみました。Dupin様と同じく取るに足らないことしかしていない私の名前が、錚々たる方々の間に混じって記されているのを見るのは実に恐悦至極でございます。
9日の解禁以降は微力ながら宣伝に協力していきたいと思います。

岩堀
2003/12/06 17:19
 中 相作様

  さっき外出先から戻ったら「江戸川乱歩著書目録」届いておりました。
  有難う御座いました。桜さんのおっしゃる通りですね。
  今開いたばかりですが、今夜じっくり拝読・拝見させて頂きます。
  本当にご苦労様でした。

  簡単ながら、とりあえずのお礼まで。


末永昭二
2003年12月 6日(土) 22時10分
ありがとうございました。届きました!

内容については言わずもがな、組版のご苦労も大変なものかと。
ゆっくり拝見いたします。


北原尚彦
12/6(土)結婚パーティ出席のため銀座へ。帰宅すると謹呈本が届いている。
○『江戸川乱歩著書目録』(名張市図書館/平成15年)
 ――労作「江戸川乱歩リファレンスブック」第三弾。滅茶苦茶貴重な文献である。
首を長くして刊行を待っていた本。中相作さま、ありがとうございます。

やよい
2003年12月 7日(日) 8時44分
遅ればせながら
この度は有難う御座いました。微力ながらお手伝いできたこと、有難い経験でした。

しばし美酒と美女に囲まれ骨休みなさってください。


岩堀
2003/12/07 13:22
 昨晩、乱歩リファレンスブック3「江戸川乱歩著書目録」拝読しました。
 新保さんが巻頭で言っておられるように、80年にわたって読み継がれている乱歩の偉大さをまのあたりに見る気がします。

 新保博久さんの「池袋十二年」で、桃源社版全集の頃の乱歩の記憶状態は相当疑わしい云々…というのは非常に興味深いですね。その全集を買いたくてバイトをした私にはある意味ではショックでした。「盲獣」の自作解説などは一番印象に残っていたものです。なんにしても、ここに述べられている新保さんの思いは現在進行中の光文社版乱歩全集に具現化されているわけでしょうから、「池袋十二年」は、本全集の基調報告と言ってもいいかと思います。中さんの「ふるさと発見五十年」では、乱歩が「発見」した時の地方紙に載った記事が珍しいですね。乱歩の生身の感動が伝わってきます。
 この記事が、刊行本の中で公開されたのは初めてではないでしょうか。

 年度別の著書・収録数を見てみると、戦中を除いては、昭和40・41年が2と続けて最小になっています(あと57年度も2)。これは、乱歩の没年との一致は偶然であって、むしろ、さしもの推理小説ブームもその頃は完全に下火になっていた事と関係があるのでは…と愚考しますが、いかがでしょうか。
 識者の見解を伺いたい気もします。


岩堀
2003年12月 7日(日) 20時 1分
サンデー先生

「江戸川乱歩著書目録」有難う御座いました。昨日の午後届いておりました。いつもの癖?で小林文庫に書きこんでいてこちらへは遅くなってしまい申し訳ありません。本当にご苦労様でした。どなたかも書いておられますが、先ずはゆっくりとお酒その他でお休み下さい。いいお正月になりますね。

小西昌幸
2003年12月 7日(日) 23時13分
■『江戸川乱歩著書目録』拝受しました。ありがとうございました。すみずみまで心配りがなされた美しい本ですねえ。発送作業も大変だと思います。本当にご苦労様です。
■私が書いた「じちろう」紙での紹介は、書影写真入りで掲載されるはずです。日本推理作家協会には、ちゃーんと協会賞「評論その他部門」に推薦葉書を送っておきました。ゲスナー賞にもぜひ応募されたらよいと思います。

田村良宏
 この度は「江戸川乱歩著書目録」をお贈りくださり、ありがとうございました。
 例によって入念なデータに基づく資料の集大成には、ただただ敬服するばかりです。冒頭の20ページ以外は、データが並んでいるだけなのに、読み始めると、いろいろな点に興味をひかれ、時間のたつのを忘れました。
 2色刷りが効果的に活用されているうえ、レイアウトや記号類の工夫も加わって、読みやすい本になっているのにも、ご苦労がしのばれます。
 凝った造本、装丁も相変わらずで、眺めるだけでも楽しめる本です。今回は函の裏が真っ赤なのに度肝を抜かれ、見返しのレイアウト用の筆の入った原稿に魅せられました。従来の色紙の筆跡よりも、ずっと注目されることと思います。見返しをさりげなく多色刷りにしたあたり、「参った」というしかありません。
 「リファレンス・ブック4」が刊行される日を楽しみにしております。
2003年12月7日付書簡

iizuka
2003年12月 8日(月) 12時43分
サンデー先生

「江戸川乱歩著書目録」が届きました。
お手伝いできたことだけでも光栄なのに、協力者として名前を挙げていただき恐縮しております。
「江戸川乱歩著書目録」は家宝にさせて頂きます。


長谷川泰久
 中さんの乱歩に対する熱意・情熱については充分に承知しておりますので、思っていた通りの完成度の高い本で、私の知る限り一作家の著書目録としては世界一の本に仕上がっていると思います(お世辞ではありません。自分はお世辞を言う人間ではないので)。来年の日本推理作家協会賞の「評論その他の部門」受賞間違いなしと確信しております。
 「データブック」と「執筆年譜」と二年連続で編集され、そしてこの「著書目録」の完成と、費やされた時間・労力を推察しますと、私の想像できない位の困難があったことと推測します。長い間、本当にご苦労様でした。中さんの企画で始まったリファレンスブック三部作が現実に完成し、中さんにも感慨深いものがあると思います。
 そして、我々在野の乱歩のファンに協力の機会を与えていただき、ありがとうございました。伊香保の乱歩展の後に中さんから「著書目録」の送稿を送っていただき、丸一日自分の蔵書と照らし合わせたときに、これでまたお役に立てることができると胸をわくわくさせながら作業したことは楽しい思い出です。評論家や研究者でもない私にとって、リファレンスブック三冊に関われたことは、専門家の人たち以上に重大なことであり、私にとって一生の思い出になることと思います。
 思えば中さんから平成8年8月1日付のお便りをいただいてから今現在まで、乱歩について、本当にたくさんのご配慮をいただいたことも忘れられません。名張で二度も奥様共々歓待していただいたこと、各種資料や貴重な情報を提供いただいたこと、伊香保の乱歩展や成田山ツアーにお誘いいただいたこと、不木宛乱歩書簡の写真と判読データをお送りいただいたこと、池袋宴会でたびたび盛り上がったこと、名張のイベントで南湖氏の講談を聴けたこと(清風亭宴会に参加できなかったことは残念ですが)、そして何よりも中さんのお陰で乱歩邸に訪問でき平井先生にも会えたし幻の土蔵にも入ることができたこと、──その他様々なことで、本当に中さんにはお世話になりました。本当にありがとうございました。思えば、平成元年に一人で名張駅に降り立ち、図書館の乱歩コーナーに見とれ生誕碑で乱歩に語りかけたときには想像もつかなかった「乱歩の世界」がその後これ程に広がろうとは、思ってもいませんでした。
 お礼の手紙なのに、私事ばかり書いてすみません。でも、乱歩の一ファンがリファレンスブックに関われて、なおかつ中さんにも大変ご配慮いただいたことを敢えて記すことが、中さんに対する私の敬意と感謝を表わすことになると考え、お許しいただければと思います。
 「乱歩・不木 往復書簡集」のことも藤原さんから聞いておりますが、ここ数年間のハードスケジュールの疲れをとる意味でも、しばらくはご静養下さい。
2003年12月8日付書簡

阿部崇
拝啓 この度は『江戸川乱歩著書目録』をお送り頂きありがとうございました。何のお手伝いも出来ませんでしたが、探偵小説研究史に確実に残る一冊に少しでも関わる事が出来た事を誇りに思います。乱歩邸での蔵書整理と共に一生忘れ得ない思い出です。中さんには深く感謝申し上げます。
阿部弓子
私にまでお送り下さいまして、有難うございました。この様な素晴らしい御労作に、わずかながらもお手伝いさせていただき、とても嬉しいです。今後とも益々のご活躍をお祈り申し上げます。敬具
2003年12月8日付書簡

平山雄一
2003/12/09 14:17
江戸川乱歩著書目録  Link

ついに名張市の大作「江戸川乱歩著書目録」が刊行されました。これで三冊完結です。どうぞみなさんお買いもらしのないように。詳しくはリンクをみてください。


古本まゆ
2003年12月 9日(火) 17時27分
サンデー先生さま

「江戸川乱歩著書目録」の正式販売開始、おめでとうございます。
 当店のHPでも、宣伝を開始いたしました。宣伝をUPしようとしたら、何故かカウンターが壊れてしまったのですが、現在は何とか修復できていると思います。

http://www2.starcat.ne.jp/~mayu/index.htm


2003/12/10 07:21
 中さん、3部作完成ですね、
 みごとな装丁、すばらしい仕上がり、
 すばらしい仕事です。
  おめでとうございます。

E・キング
2003/12/10[水]-18:53:55
気がつけば9日が過ぎていたことに気づかず。

では改めて宣伝解禁であります。
名張人外境をご覧になられてる方々にはすでにご承知のとおり、名張図書館発刊の江戸川乱歩リファレンスブックの第3弾として、
「江戸川乱歩著書目録」が此度本年12月9日、出されました。平成13年までにこれまで明らかになっている乱歩著作・評論随筆の収録本、初版ないし流布本、アンソロジー類収録等の書誌をまとめた一大集成の賜物です。カバー見返しには「蜘蛛男」と「妖虫」の直筆原稿が印刷されており、これまた目を楽しませてくれる素晴らしい一冊に仕上がっております。巻末の協力者一覧には、書誌研究の識者の方々、webサイト上でも名のしられた御仁たち、加えて本サイトの管理人様のお名前も記載されておりますね。おみそれいたします。
ご購入の案内は以下をご覧ください。
こちら

・・とまあ大仰に話を引きずった割にゃ、「なんだそんなこと前から分かってた」とアンテナに敏感な方々からは陰で突っ込みが入っているであろうばかりの当の実態なのでありますが。しかも私が前回書き込みした段階で、一部他サイトではすでに大々的に触れ回れられていたりして、結局のところ緘口の意味など半分無いに等しい状態でしたのが我ながら空回りしたような気分でありましたね(^^;。
ともあれ、公然たる場にて正式な告知が許可されましたので、宣伝者の任を担った人間としては、既知ではない方々はぜひ一つご注目と申し上げておきます。よろしくお求めくださいませ。


本多良隆
この本に限らずですが、3冊とも、まったく驚くほどの労作だと思います。編集作業も時間がかかったと思いますが、読んでいても本当に時間を忘れてしまいました(実話です)。

それから如何に乱歩という作家が愛されていたか、同じ作品が版を変えて幾度も出版されていたか、と驚きます。「陰獣」で54回、最高が「押絵と旅する男」の65回、他の作家は知りませんが、少なくとも推理作家では乱歩だけでしょう。「人間椅子(55回)」でも「心理試験(59回)」や「屋根裏の散歩者(56回)」でもなく、「押絵」が一番多いというのも、乱歩らしいかもしれませんね。
いやあ、巻末の索引を見るだけでも楽しいです。

2003年12月10日付メール

太田忠司
 名張市図書館から『江戸川乱歩著書目録』という本をいただきました。名張市が江戸川乱歩顕彰事業として行っているリファレンスブックの三冊目です。実に詳細に調べられています。しかも素晴らしい造本です。
Ohta's Home page不定期日記2003年12月11日

宮澤@探偵小説頁
 そして何よりも以下のご恵贈を受けた。
 『江戸川乱歩リファレンスブック3 江戸川乱歩著書目録』(名張市立図書館)。
 『乱歩文献データブック』『江戸川乱歩執筆年譜』の三部作の掉尾を締めくくる力作。装丁から紙面から迫力が伝わってくる本づくり。この本の成立に関われたことは誇りに思う。

彩古
2003年12月12日(金) 18時55分
サンデー先生様
月曜日、会社に「江戸川乱歩著書目録」が届きました。
今回はそれほど、お手伝いできなかったのですが、貰ってしまってもよいのでしょうか。
ならば、これはなんとしてでも、明日の宴会には出てお祝いせねばと思ったら、こういうときに限って、ダブル・ブッキング。
各方面に頭を下げて、やっと、明日は万全の体勢で望むことができそうな気配になってきました。
御礼の書き込みが遅くなりまして申し訳ありませんでした。

「江戸川乱歩著書目録」は「江戸川乱歩展」の目録と並べて読むと楽しめます。弊害は、あれも欲しい、これも欲しいという物欲に耐えないといけないことですね。
昨日は光文社版の『夜光怪人』を買ってしまいました。


新巻鮭

今,小林文庫様の掲示板を見て,ここに(

江戸川乱歩著書目録 SPECIAL THANKS
開設日
2003年12月11日
開設者
中 相作 NAKA Shosaku
E-Mail
stako@e-net.or.jp

)来ました。巻頭の「ほりごたつ」様の「協力者一覧に名前が書いてある」という書き込みを見て,冬休みの年末年始の楽しみに取っておいた「目録」を取り出し,改めて奥付を見ました。何とそこには私の名前が書いてありました。なんという幸運,なんという栄光,なんという誉れ・・・・形容に限り有りません。しかしながら最適な形容は「限りない恐縮・萎縮」であります。

只何気なくの投稿でした。古本集めは数十年を経ていますが,このような歴史的な著作物に私ごとき者の名前が載るという,「奇怪なる奇跡・怪挙」(青天の霹靂!)を誰が予想できたでしょうか?偶然も実力といいますが,実力なしの純粋偶然(純粋怪挙)とでも言えると思います。

本日御礼の葉書を投稿しました。多分,他の常識を弁えたみなさまからの葉書や封書の到着が済み,それで,9日に販売解禁になったのだなと推測します。書いてはあったのですが,葉書も重く,ポストも遠く・・・・(販売以前に郵送されるという信じられない出来事!=ゲシヒテ!=,思わず郵便振替用紙を探し,挟まっていなかったので,もしかして,これって貰えたのかな?と自問自答しました。正直頂けるとは全く思っていませんでした。)誠に申し訳有りませんでした。

本来なら,これを機会に精進していかなければならないのでしょうが,そう言う年齢(多分同世代かと思いますが,気力が違います。)は過ぎておりますので,老兵は消え去るのみでは,有りませんが,これからは,更に遠くから(人の仕事に口を挟まないようにします。),中様のお仕事ぶりを見ていきたいと思います。

全3巻の刊行をなし終えて,これからは「増補改訂」だけ・・・・なんてことでないことは,「13日に上京する!」と言う元気ぶりから大いに推測できる所です。

東京の友人にも「乱歩の著書目録の決定版(という数多い評価)だから,俺の名前が書いてあって,3000円では買いにくいかも知れないけど,早く頼まないと無くなるし・・・」とメールを出しました。私以上の畸人変人(しかし年収は1千万を超えています。うらやましい!同じ大学出身なのにこの差は何なんだ!)なので,多分申し込みはないと思いますが,お許し下さい。義理で買われるよりも,欲しい人に買われる方が,この本の本来の刊行目的に合っていると思います。

2003年12月12日付メール

鷲田小彌太
 『江戸川乱歩著書目録』(名張市立図書館 2003.3.31)が届いた。「江戸川乱歩リファレンスブック全三巻」の3に当たる。贈呈されたのか、なにも書かれてはいない。書誌家でもあった乱歩の、ちょっと類がないほど(などというが、他をあまり知らない)本当に美しい書誌ができた。この「著書目録」は、上下二で、二色刷。カバー絵、さしえの作者も示されている。読みやすい。これで「文献データブック」「執筆年譜」とあわせて、全三巻手元に入った。といっても、すでに、光文社文庫の「江戸川乱歩全集」が発刊中である。まだまだ、乱歩の書誌は数を増してゆくだろう。

宮澤@探偵小説頁
2003年12月13日(土) 0時 8分
 『江戸川乱歩著書目録』をご恵贈いただきありがとうございました。PC故障のためお礼が遅れて申し訳ありません。
 装丁から紙面から迫力が伝わってくる本づくりには圧倒されるしかないです。自分がしたのはごく僅かなことですが、それでもこの本の成立に関われたことは誇りに思います。

臼田惣介
2003年12月13日(土) 1時 7分
人外境主人 殿

「江戸川乱歩著書目録」一昨日届きました。ありがとうございました。ちょっとバタバタしていてお礼が遅くなり申し訳ありません。なにしろ、先日の忘年会の後遺症で妙に脱力した今週だったもので。元気なのは宴会の時だけみたいです。次はいつ?


もぐらもち
『江戸川乱歩著書目録』刊行記念大宴会 第二陣東京篇

 名張のカリスマのサインを頂戴して参りました。

「江戸川乱歩リファレンスブック」三部作の終尾を飾るこの本――『江戸川乱歩著書目録』は今年一番なんていう程度のものではなく、21世紀で一番の、そしてなおかつ江戸川乱歩研究史上・日本探偵小説研究史上に永久に残る大偉業・大傑作ですから、今を生きる読者はその刊行に立ち会えた幸運を喜び、今すぐに購入して手元に置いておくべきです。でないと100年後くらいに必ず後悔します。

 「『江戸川乱歩著書目録』 NOW ON SALE」

奈落の井戸奈落雑記2003年12月13日

石塚公昭
江戸川乱歩リファレンスブック3

その後、待ち合わせの芳林堂書店池袋店へ。名張市立図書館制作の江戸川乱歩リファレンスブック3 『江戸川乱歩著書目録』 完成記念のお祝い。後世の乱歩研究家にとっても必携の書になる事であろう。


小西昌幸
2003年12月14日(日) 16時 1分
http://www.infoeddy.ne.jp/kitajima/hole/bunka/200312.html

■「創世ホ−ル通信」2003年12月号の「文化ジャーナル」でも『江戸川乱歩著書目録』のことを紹介しました。当該文章は、12月14日から「北島町のホームページ」でも読めるようになっています。上にリンクを入れておきますので、関心ある方はご覧になってみてください。


アイナット
2003年12月15日(月) 0時58分
個人的な諸事情でお礼が一週間以上遅れてどうも申し訳ありませんでした。
「江戸川乱歩著書目録」頂戴、ありがとうございます。

一通り目を通した後、自分が協力出来た微々たる箇所を思い出しながら、恐縮しつつも悦に入らせて頂いております。凡夫には過ぎた自慢の種が出来ました。

今度またゆっくり目を通していきたいと思います。お疲れさまでした。


小西昌幸
2003年12月15日(月) 20時51分
■電話でもお話しましたが、「書評のメルマガ」最新号で、南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)氏が『江戸川乱歩著書目録』の紹介を書いておられました。ちょっと気の利いた書物愛好家の間では、この冬、同書の話題で持ちきりなのではありますまいか。

近事雑報「南陀楼綾繁のホンのメド」
南陀楼綾繁
★名張市立図書館から『江戸川乱歩著書目録』刊行
 乱歩の出身地である三重県の名張市立図書館がコツコツと刊行してきた「江戸川乱歩リファレンスブック」の第三弾、『江戸川乱歩著書目録』が知らないウチに出ていた。ぼくは1冊目『乱歩文献データブック』は買い逃した(品切れ)が、2冊目の『江戸川乱歩執筆年譜』は持っている。内容の正確さはいうまでもなく、地方の公共機関の出版物というイメージとはまったく違うセンスのいい装丁、二色刷りの本文などに驚いた。
[書評]のメルマガvol.144(2003年12月15日)掲載

倉阪鬼一郎
労作「江戸川乱歩著書目録」は造本・レイアウトともに洗練の極み。露訳と仏訳は多いのに英訳が少ないのは少々意外でした。
牛込櫻会館Weird World 2003年12月16日

こま
2003年12月19日(金) 10時31分
サンデー先生様
私がごとき者まで「江戸川乱歩著書目録」を恵まれ、恐縮しております。まことに有難く存じます。早速拝読、スンゲエ!と仰天しております。一見さりげない目録でありますが、その裏のご苦労はいかほどかとお察しします。見事な構成に感服するのみです。やはりこれはスゴイ本。ところで、用紙に特種製紙の紙が使われていますが、これは嬉しいことなので、会社へメールを送っておきました。なにせ、K美術館から歩いて20分足らずのところにある会社です。

佐藤健太
2003年12月19日(金) 21時44分
サンデー先生 様

皓星社の佐藤です。
池袋の大宴会、お疲れさまでした。
『江戸川乱歩著書目録』ご恵贈いただき、まことにありがとうございます。「酔っ払いこと中相作」のご署名、我が家の宝とさせていただきます。小社の編集が見て、こんな豪華な書籍を一度でいいから作ってみたいと申しておりました。

さて、『著書目録』を取り扱ってくれそうな書店、年末のあいさつ回りをかねて少しずつですが聞いております。神保町のある書店ではお客さんも絶対喜ぶし、ぜひ扱いたいとのことでした。明日も書店の人と会うので聞いてみます。詳細はいずれご報告申し上げます。あとレファレンスブックの1巻、2巻は扱えないだろうかとの相談もありました。たぶん『著書目録』を置いてくれる書店では、ほとんどその質問が出るのではないかと思います。

それから南陀楼綾繁氏とも明日お会いしますので、差し出がましいこととは存じますが、私からもお伝えしておきます。


石井春生
2003年12月21日(日) 1時28分
>サンデー先生さま
ご報告が送れて大変申し訳ございません。一昨日我が家にも「江戸川乱歩著書目録」が届きました。私ごときにまで本当にありがとうございます。内容をざっと拝見させていただきましたが、すばらしいの一言です。圧倒されました。
八木さんにも昨日お渡しいたしました。大変喜んでおりました。名張市へお礼方々ちょっとしたものを寄贈したいようなことを仰ってましたので、もしその場合はどうぞよろしくお願いいたします。
それでは本当にこの度はありがとうございました。そうそう次回の大宴会はぜひ出席させてくださいませ。

須永朝彦
大乱歩のリファレンスブック完結
 三重県の名張市立図書館から《江戸川乱歩リファレンスブック》の第3巻として『江戸川乱歩著書目録』が刊行されました〔本体\3000〕。97年の『乱歩文献データブック』、98年の『江戸川乱歩執筆年譜』に続くもの。これで無事完結した事になりますが、編纂に携はられた中相作さんの御苦労のほどが偲ばれますね。泉下の乱歩〔書物といふものに一方ならぬ愛情を注いだ人と想像されます〕も嘸喜んでゐることでせう。
 本書も実に念の入つた編纂でありますが、それにしても乱歩の人気は衰へませんねえ。この本には、もちろん乱歩没後に刊行されたものも洩れなく記載されてゐるのですが、その分量が生前の記事に匹敵してゐるのです。これには私も改めて驚きました。編纂者の中さんは《名張人外境》といふホームページも経営してをられますが、これが驚異的なサイトであります。眼目の乱歩のデータベースは日々発展中、ここにアクセスしない乱歩ファンは「もぐり」でせうね。他にも楽しいお部屋が幾つもあり、中々一遍には拝見しきれません。

石原藤夫
▲江戸川乱歩の資料集
 三重県名張市は江戸川乱歩の生まれた所ですが、その名張市の市立図書館が編纂した江戸川乱歩の資料集全三巻が完結しました。

◎中相作(編)/平井隆太郎・中島河太郎(監)『江戸川乱歩リファレンスブック1 乱歩文献データブック』名張市立図書館(平成九年三月)
◎中相作(編)/平井隆太郎・中島河太郎(監)『江戸川乱歩リファレンスブック2 江戸川乱歩執筆年譜』名張市立図書館(平成十年三月)
◎中相作(編)/平井隆太郎(監)『江戸川乱歩リファレンスブック3 江戸川乱歩著書目録』名張市立図書館(平成十五年三月)

 ぱらぱらと見ただけでは、内容の正確さなどは不明ですが、たいへん丁寧な編集であり、貴重な仕事だと思います。
 ミステリーファンやSFファンの必携の書だろうと思います。


東雅夫
2003年12月26日(金)16時46分27秒
乱歩あれこれ
 さて、乱歩がらみの仕事では、いつも大変重宝に活用させていただいているのが、名張市立図書館発行の〈江戸川乱歩リファレンスブック〉。このほど、その第3巻として『江戸川乱歩著書目録』が刊行されました。
 例によって、徹底したデータ調査と周到を極める索引類、検索に便利な二色刷りの本文レイアウトによって、さまざまなクロス・レファレンスが可能な乱歩研究必携ツールに仕上がっております。
 一部の書店でしか扱われないようですので(bk1も取り扱い不可だそうでしてスミマセン……)、購入希望の方は下記サイトを御参照あれ。
 http://www.e-net.or.jp/user/stako/ED1/E01-pr1.html

『江戸川乱歩著書目録』
藤原編集室
江戸川乱歩リファレンスブック待望の第3巻。記載書籍1423点。内容は下記の通り。
池袋十二年(新保博久)
ふるさと発見五十年
目録1 大正14年-昭和39年(1925−1964)
目録2 昭和40年-平成13年(1965−2001)
江戸川乱歩著書目録記載書籍年度別刊行点数
巻末データ集
名張市立図書館 3000円)
※購入希望の方はこちらをご覧ください。
本棚の中の骸骨topics/注目の新刊掲載(掲載日不明)

乱歩がどう読まれてきたかを俯瞰する目録
芦辺拓
『江戸川乱歩著書目録』(名張市立図書館)
 名張図書館のカリスマ嘱託こと中相作氏が“江戸川乱歩リファレンスブック3”として完成させたこの本には、大正十四年からの七十七年間に、純粋の著書のほか何らかの形で乱歩の著作を含む千四百二十四冊が網羅され、このたぐいまれな物語作者の作品がどう読まれ続けてきたかを俯瞰することができます。
「遊歩人」1月号(文源庫、2004年1月5日)《特集・2003年 厳選“この逸品”》掲載

櫻井清彦
2004年01月24日(土)19時14分08秒
中相作様
 はじめまして(だと思うのですが、違っていたらごめんなさい)。
 赤坂のですぺらにて、『江戸川乱歩著書目録』拝見いたしました。
 大変な御労作、感服仕りました。
 今度は、『江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』刊行を目論んでおられるとのこと。
 (しかも三重県の予算にてとのこと。ますますよろし。)

『江戸川乱歩著書目録』
本多正一
 前二著に続いての入念な資料調査、配慮の行き届いたレイアウト、愛蔵に答える造本、懇切丁寧な巻末データ等々、どの頁を開いても紙背にあって編集実務に徹したサングラスをかけた黒衣・中相作氏の、作家・江戸川乱歩というよりも人間・江戸川乱歩への敬愛、思慕の念に打たずにはいられない。本邦随一の乱歩研究HP「名張人外境」(http://www.e-net.or.jp/user/stako/)を主宰するこのかなしい偏執者は、私たち読者がワクワクドキドキ乱歩世界に耽溺するときも、黒眼鏡の奥で酷薄な眼を光らせ、どのようなかすかな江戸川の流れにも耳を澄ませ、わずかであっても乱歩の足跡を求めていたのである。
彷書月刊」2月号(弘隆社、2004年1月25日)[ホンの情報]掲載

中部の文芸 小説・評論
清水信
 同じく、〈本と人〉という形で、強い愛着を示した研究書が続刊されていて、それは次の通りである。
 三重県名張市立図書館刊行の『江戸川乱歩著書目録』が一つ。処女作から没後に至る乱歩の全著作の詳細にわたる記録で、資料としても完璧と言ってもよく、編集・中相作、監修・平井隆太郎、協力六十数氏というスタッフに拍手を送りたい。
「中日新聞」1月27日[文化 書く・読む・考える]掲載

展望 三重の文芸
藤田明 new
名張からは乱歩文献を発信

 名張市立図書館刊『江戸川乱歩著書目録』は乱歩シリーズの3冊目。乱歩の著書900点、その作品の収録522点の書誌データである。中相作(名張)はじめ関係者の協力の賜物、県内から全国発信の好例と言えよう。

「朝日新聞」三重版2月4日掲載
江戸川乱歩著書目録 SPECIAL THANKS
開設日
2003年12月11日
開設者
中 相作 NAKA Shosaku
E-Mail
stako@e-net.or.jp