横溝正史 |
大正14・1925年 |
大正十四年四月十二日付葉書 | |||
昨日は失礼致しました。おかげで大変参考になる事が数々厶いました。何よりも刺戟になるのが一番嬉しく、此の勢で一つ何か書き上げたいものと思つてゐます。だが、それにしてもあの「赤い部屋」は何とよく書けてゐる事でせう。ラストにやゝマンネリズムの嫌ひはあるが、読み返へす度に、いゝ作だと感心さゝれて居ります。 | |||
■初出・底本:山前譲「横溝正史と江戸川乱歩、その歴史的な出会い」〔角川書店編『横溝正史に捧ぐ新世紀からの手紙』角川書店 平成14・2002年5月25日〕 ■掲載:2009/02/14 |
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