RAMPO Entry 2009
名張人外境 Home > RAMPO Entry File 2009 > 01-07
2009年1月8日(木)

ウェブニュース
西日本新聞
1月7日 西日本新聞社
1月7日付夕刊掲載
校長室文庫が絶好調 経験生かしたお薦め本ズラリ 宇美町の小中学校
Home > 社会 > 九州・山口のニュース > 福岡 >

 「予想に反して人気がないのは、江戸川乱歩の推理小説」などとあります。記事全文を確信犯的無断転載。
 
校長室文庫が絶好調 経験生かしたお薦め本ズラリ 宇美町の小中学校

2009年1月7日 13:34

 校長が選んだ本を校長室の書棚に並べ、子どもに開放する「校長室文庫」の取り組みが、福岡県宇美町の小中学校8校全校で始まっている。学校図書室にない血液型の本や、子どものころに読んで感動した本や漫画をそろえるなど、校長によって取り組みもさまざま。校長室の応接ソファに陣取って読書する児童・生徒もおり、校内の人気スポットになりつつある。

 ●「血液型」や漫画本も

 校長が子どもたちの意向を探りながら、本を選定して読書の喜びを知ってもらおうという狙い。同町が各校に約12万円ずつ予算を配分し、昨年2学期から始まった。ほかに校長や教諭が自分たちの本を持ち寄り、各校とも蔵書数は100冊前後になっている。文部科学省の「子ども読書の街」事業のモデル自治体に福岡県内で唯一選ばれた宇美町の独自の企画。同町教委によると全国でも珍しい取り組みだという。

 宇美東中(山田恒夫校長、362人)は、生徒が興味を抱きそうな本を中心に集めた。最も人気があるのは「血液型」の本。特に「A型」は貸し出し状態が続いている。話題となった小林多喜二の小説「蟹工船」の漫画版、北京オリンピックで活躍した北島康介や石井慧の本もそろえた。同中で予想に反して人気がないのは、江戸川乱歩の推理小説や宮本武蔵といった歴史ものだが、一方でテレビや映画で人気を集めた「篤姫」や「三国志」は、読みたいという声が多いという。

 同中では週3回、校長室文庫をオープンし、室内のソファやいす・テーブルで読書できる。山田校長は「まずは活字に親しむことが大切。生徒は話題性に敏感。何度も書店に足を運び、できる限り図書室にない本を選んだ」と話してる。

 漫画「人間の条件」やエジソンや手塚治虫などの伝記をそろえた小学校もある。池田隆・同町教育長は「校長が知恵を絞って選んだ本は、自信を持って子どもに説明できる。校長の趣味や経験が反映され教育効果もあると思う」と話している。

校長室で、ソファやいすにくつろいで本を読む生徒たち=福岡県宇美町の宇美東中学校

=2009/01/07付 西日本新聞夕刊=

 
 西日本新聞:Home