◇生家の復元模型も−−旧細川邸やなせ宿

　名張市新町の旧細川邸やなせ宿で、同市出身のミステリー作家、江戸川乱歩の写真や生家の復元模型などを飾った特別展「写真で見る乱歩と名張」が開かれている。２８日まで。

　市が同宿近くに乱歩生誕地碑広場を整備し、完成式が２８日に開かれる。それに合わせ、市民団体「乱歩蔵びらきの会」（的場敏訓代表）が企画した。

　特別展は、１９５５年に開かれた乱歩の生誕地碑除幕式の様子や、乱歩原作の映画ポスターを展示。名張小学校で講演したり、香落渓を散策する乱歩の様子も飾られている。

　同会が見取り図を元に０４年に制作した生家と、生前の東京都の自宅の模型が飾られているほか、名張ロータリークラブが作った「少年少女乱歩手帳」も配布している。同広場を巡っては、生家復元などの案もあったが、市は財政難から断念。的場代表は「今後は広場の利用法についても、市民の間で考えていきたい」と話していた。

　午前９時〜午後５時（最終日は午後１時まで）。入場無料。問い合わせは、やなせ宿（０５９５・６２・７７６０）へ。【金森崇之】

〔伊賀版〕

毎日新聞　2009年2月25日　地方版